【連載】なにが好きかわからない Vol.20「Tommy february6」

みなさんこんにちは。

就活はなにもしていないです。最近暑くて全てがめんどくさいですよね。いま受けている最後の手持ちの出版社の選考も、進みが遅くてなんだか釈然としないです。これがダメだった時のことを考えたら何をするべきか次の手を考えないといけないのですが、それもどうすべきか分からない。

この連載のタイトル「なにが好きかわからない」もそうなのですが、僕は本当に自分のことが分からないし、何なら自分に対してあまり興味もない。とりあえず楽しいこと、自分が頑張れる好きなことに携わりたいっていう事だけは分かっているのですが、じゃあそれが何かな? ってのも分からない。暗中模索とは正にこのことです。

出版関係の募集はそろそろ無くなるので、自分の専攻であり比較的得意な外国語を活かした仕事も考えてはいますが、それって自分のやりたい事なのかな? って考えるとどうしても一歩を踏み出せないでいて。こんな時こそとりあえずガムシャラに何でもやってみないとなあ…… と頭では理解だけしている状態です。

さてそんな何も先が見えておらず、目先のことだけをとりあえずこなすだけのタスクと娯楽を消費するマシーンこと僕。今回お話したいのは、Tommy february6

洋邦問わず音楽だけは小さな頃から聴き続けてきたつもりなんですが、その中でも今回のTommy February6は割と僕の音楽遍歴の中でも特殊な存在です。

 

というのも、キラキラで恋する乙女を表すような歌詞と音色の選び方の曲を僕は普段聴かないんです。実は中学生の時にPerfumeにドハマりしまして、その流れで僕も中田ヤスタカみたいにDTMでテクノポップを作曲したい! と思って作ったテクノポップな曲をネットで公開していた時期がありまして、その勉強の一環として同系列の曲を聴こうと思って、勉強がてらに聴き始めたのが始まりでした。

Tommy february6という歌手、ご存知の方が多いかと思いますが「There will be love there -愛のある場所-」で有名なthe brilliant greenのヴォーカル、川瀬智子のソロ・プロジェクトの1つです。同様のソロ・プロジェクトにTommy heavenly6もありますが、こちらはストレスや嫉妬など負の感情を具現化して側面でゴシックなバンドサウンドの曲調になっています。

 

これに対を成す川瀬智子のブライトサイドを具現化したものであり、曲もシンセサイザーを多用したキラキラとしたポップ、80年代の洋楽ポップみたいな雰囲気になっています。歌詞も恋する、夢見る乙女のような世界観。

僕自身、キラキラした女の子という生き物が非常に苦手で仕方がないんです。相手が集団だと尚更。だって自分とはあまりに住む世界が違うし、そういう人たちって何考えているか分からないなあって思ってしまって。

それは自分みたいなゴボウ野郎が近づきがたいだけであって、興味がないわけじゃない。でも近寄るのは気が引ける。だからTommy february6の曲を聴いている時は、錯覚的にだけどその世界をちょっと覗けるような気がしていて「こんな感じなんだァ、ウフフ」って薄気味悪くも思い馳せられるのがたぶん心地よかったんじゃないかな、と思います。それはもうトランス状態キメてるんじゃないかって思うくらい高揚した気持ちに拍車をかけられる。僕みたいな芋が知りたくても知り得ない「女の子の頭の中」を想像させられるコンセプトと曲ってスゴイな、と。そうじゃなきゃアルバム曲まで聴き込んだりしなかったんじゃないかな。2ndアルバム『Tommy airline』は上記の世界観の極致だと思っております、名盤。

また、Tommy february6Tommy heavenly6共に、当初は作曲担当は非公開になっていましたが、実はthe brilliant greenのベース奥田俊作が担当しているんです。僕はロックをやっている人って、ブリブリピコピコなシンセを多用するテクノというジャンルと非常に相性がいいと思っていて。フレーズは弦楽器みたいに使えるのに、サウンドとしてはブリブリ響くシンセベースやキラキラとしたサウンドも使えてっていうのは、弦楽器という制約が多い楽器に縛られた人の脳内イメージを実現させられる機会なんじゃないかと。そうやって作り上げた世界観ってバンドが好きな人にも馴染みやすいフレーズであり、且つ新しいものも聴かせられる。

 

僕の場合はこれに加えて、永遠に気になる「女の子の世界」っていうエッセンスもあってTommy february6がドハマりしたんじゃないかと思います。芋野郎こそ惹きつけられるものが感じられるんじゃないかなという世界観です。

夏はもうすぐそこまで来ています。

さっさと内定拾って、平成最後の夏になんかちょっと女の子とイイ事があってもいいんじゃないかと。ここ1年何も無かったので、溜まっていた感情があふれ出した時にTommy february6を聴いてしまったので今回取り上げさせていただきました。就活にせよなんにせよ、もっと能動的に行動しよう自分。

また来週、よしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。
エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。
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