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【連載】なにが好きかわからない vol.42「やっぱり消えたくない二人」

StoryWriter

皆さんこんばんは。

卒論提出まで1ヶ月も切り、授業の課題も諸々詰まってきてピンチになってます。

最近よくお母さんから地元では雪が積もってきたよー、など他愛もないラインがよく来るのですが大体話していると本当に内定先に行くつもりなのか? という内容の話になります。

行くつもりはどちらかと言えば0なのですが、僕のやりたい事ではないのは親も知っていますし気を遣ってくれているのかなと思います。

最悪自分のやりたい事を続けるなら別に行かなくても云々という話にもなるのですが、僕は流石にこれ以上親にやりたい事ばっかりやりたいとはなかなか言う気になれず。親だって無理してるに決まってらあ。

結局ボンクラみたいな大学生活に散々お金も出してもらっていて、その挙句に自分で好き勝手にやるので放っておいてくれよだなんて親不孝な事を僕には言えないなあ、と。決められた期限の中で結果出すのって当たり前な事ですしね。

何よりやりたい事に向いてないのかもしれないという実感がずっと心のどこかにあるので、それも1つ引っかかっているところ。

たまに編集とかに向いているし、君みたいな人いそうだけどなあ、と仰っていただける業界の先輩方がいて凄く嬉しいのですが、自分でも実感できるようになりたい。自分に自信がないと何もできないじゃないですか。何より向いてる or 向いてないとか言ってる辺りから既に何にも向いてないですやん自分、と思います。でもそうでしょう?

さて、先日「やっぱり消えたくない二人」というイベントに行って参りました。

お笑い芸人の小島よしおさんと狩野英孝さんによるトークショーです。

卒論などでマックスに切羽が詰まった時にどうにか息抜きがてらたまに何も持たずにフラッとしてみたくなるのですが、その流れでたまたまツイッターで見つけた今回のイベントに行って参りました。今が旬というわけでもないし、喋りで脚光を浴びてきた2人のトークってどんなもんなのだろうと思って即チケット買いました。

タイトルにもある通り、世間的には一発屋だなんだと揶揄されて芸能界から消えてしまうんじゃないかと言われる2人が繰り広げるトークショー。タイトルから察するに消えないようにどういう努力をしようかという内容なのかなと思っていたのですが、実際には単純にフリートークを2人で繰り広げるというタイプのものでして、ケンドーコバヤシさんと千原ジュニアさんの「にけつッ‼︎」みたいなテイストのトークショー。トークのみならず、持ち寄りの企画コーナーもあって、今回は来年流行りそうなゲームを考えるというテーマで企画を出したりしてました。

今回のイベントでびっくりしたのは一発ギャグをメイン武器にしている小島よしおさんが、トーク回しと狩野英孝さんへのツッコミを行いつつ自分の話もできるタイプの人で器用な人なんだなぁと思いました。

最近は「ぱちょ〜ん」という子供向けの絵本も書いて公園で読み聞かせもやったりと、幅広くこなしています。

一発屋だけで終わらないように、色々な方面で花咲かせようとしている姿に素直に感銘を受けました。まあ、このままで終わらないように深海で浮上しようともがいているのか、単純に色んなことしてみたい好奇心なのか分かりませんが、どの方向にしても人が頑張ってるのって素敵じゃないですか。

そもそも芸人という仕事って人を笑わせるっていうより、何か1つの芸でカタチあるものにしたり人々の反応を起こせるっていう事が素敵だしそれが本質だと僕は思います。

だから小島よしおさんみたいに裸芸やったり、トークショー開いてみたり、絵本描いてみたり…… 何やっても別にいいものだし別に人前に出て笑わせる or 笑われることだけに拘らなくてもいいじゃないですか。お笑い芸人が歌ってもいいし、俳優がコントやったっていい。歌手がアパレルブランド立ち上げてもいいし、作家が歌手デビューしたっていいじゃないですか。

ある先輩が「どんなに切羽詰まっている状況でも1つの形として仕上げるのはある意味才能あるよ」と仰っていました。

クオリティ、殊にこういう芸の道の方にとってはどれだけ人の心を打てるかという点さえ保証されていればどんなことでもやってみるのが良いんじゃないかな、やはり。「消えたくない二人」というだけあって、消えないようにもがきながら色々やってみるというスタンスに感動しました。

可能性を1つの事だけに見出す必要は無くて、やりたい事さえ見つかるのであればそれにどんどん邁進できる人間でありたいし、そういう環境にいたいな。

イケメンネタで一世風靡した方の隣にいたけど、小島よしおさんも充分にかっこよかったです。次回もまた観に行きたいなあ。

小島よしおさんが次どんな事してみようとするのか楽しみです。

今回はここら辺で。また来週、よしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。
エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。

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