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【連載】BiSソロ・インタビュー Vol.4 アヤ・エイトプリンス「BiSとして一緒に生き残れるように」

StoryWriter

BiSの美人担当として2016年9月よりBiSで活動をはじめるも、2017年5月1日から2018年3月3日まで同じ事務所のグループGANG PARADEにレンタルトレードし、再びBiSに戻ってきてから約1年を迎えたアヤ・エイトプリンス。研究員(※BiSファンの総称)による投票でBiSを2つのグループに分けるリーグ〈BiS.LEAGUE〉の最中、100kmマラソンを行い、メンバーと衝突することなどもあったが、いかに盛り上げ新しいBiSを作っていくか考えた元での行動だった。最終的に投票で2位を獲得したものの戦力外通告を受けたことなど、今の気持ちをストレートに訊いた。

インタヴュー&文:西澤裕郎
写真:大橋祐希


正直、停滞していたかも

──アヤさんは、2018年3月頭までGANG PARADE(以下、ギャンパレ)にレンタル移籍していたんですよね。

アヤ・エイトプリンス(以下、アヤ):やばくないですか!? すごく歳をとった気がして怖い(笑)。

──2018年の活動を振り返って、アヤさん的にはどんな1年でしたか?

アヤ:正直、停滞していたかも。進もうとしてまた壊れ、進もうとしてまた壊れ…… っていうのを繰り返していた1年でしたね。

──2017年5月1日から2018年3月3日まで、アヤさんはギャンパレで活動していたじゃないですか? BiSの活動期間より長くギャンパレにいたわけで、BiSに戻るときはどういう心情だったんでしょう。

アヤ:プー(・ルイ)ちゃんともう一度歌いたい気持ちが1番大きかったです。私はBiSのオーディションに受かって活動を始めたから、BiSを繋いでいかないとっていう使命感みたいなものがあって。最初は、旧BiSやプーちゃんを引き継いだBiSを作っていった方がいいのか、プーちゃんの存在を消すような新しいBiSを作った方がいいのか悩んでいて。私の中にはギャンパレの血も通っていたので、ギャンパレのように意見を言いあって進んでいくべきか、BiSのやり方に合わせたほうがいいのか、どうしたらいいんだろうと思っていました。

 

──BiS内で投票をして2つのグループに分ける〈BiS.LEAGUE〉に対しては、どういう気持ちで臨んでいたんでしょう。

アヤ:最初はBiS2nd全員を1stに持ち上げたいという勢いでやっていたんですけど、1stに行きたくないっていうメンバーも割といたんですよ。それじゃダメだよって話もしたんですけど、それも個性なのかなと思って。これは個人戦でいくしかないと思い、自分の姿を見せることで何か触発されてくれるかなと考えて100kmマラソンをやったのもあるんです。叩かれてもいいやと思って。

──そういう覚悟があったんですね。叩かれるっていうのは、他のメンバーを出し抜くことになっちゃうからということですか?

アヤ:いきなり私だけやったら「え?」ってなるじゃないですか。でも、このままだと〈BiS.LEAGUE〉がつまらないんじゃないかと思ったし、BiSの年表に載るぐらいのことをやりたかった。マラソン内で私とゴ・ジーラで対立したように見えたけど、それは仕方ないことで。第1回の投票を経て1stに上がった後は割と淡々とというか、この4人でBiSを一生やっていくぞって勢いでやっていました。4人でやってきた活動を誇りに思えるぐらいのものを残したいと思って活動していたし、恥じないようにと思ってやっていました。

BiSはすごく愛されていることに気づいた

──アヤさんは昨年末にZepp Tokyoで発表された第2回〈BiS.LEAGUE〉の発表で2位を獲得しました。その直後、戦力外通告として名前呼ばれたわけですが、率直にどのような気持ちでいたんでしょう。

アヤ:最初聞いた時に、なんとなくやばい言葉だっていうことは分かったんですけど、どんな意味かはっきり分からなくて。でも、ざっくり「いらないです」みたいな感じがして。Zepp Tokyoのステージ上で聞いた後は崩れて、ひたすら悲しいみたいな感じで落ち込んでましたね。

──2位を獲得していたので、まさか自分が呼ばれるなんて思っていないですもんね。

アヤ:そもそも戦力外通告っていうものがあると思っていなくて。だから順位が上だから大丈夫とかも考えていなかったし、スタッフさんも「おいしいって考えたほうがいいよ」って言ってくださったんですけど、落ち込んじゃって。落ち込んでいる場合じゃないってことは分かってたんですけど、めちゃくちゃ落ち込みましたね。その期間が長過ぎて、自分でもどうしようって。

──アヤさんは試練が多いですよね。ギャンパレへのレンタルトレードも突然言われたわけですし。

アヤ:今までは、そういう試練があっても一度気持ちが落ちてもすぐに上がれている自分がいたんですけど、今回の通告を受けてからはなかなか気持ちが上がらなくて。自分でも「あれっ?」と思って。ギャンパレのトレードの時、こんなに落ち込んでいたっけって感じで、ネガティヴになっちゃっていて。

──極端な話、続けていくことができないぐらいに思っちゃっていた?

アヤ:はい。週に1回行っているキャプテン会議にメンバー全員が呼ばれて、渡辺(淳之介/WACK代表)さんから「自分が本当にやりたいことをちゃんと考えて」って言われて。そのあと、自分の活動のことや、やりたいことを考えていたら、BiSはすごく愛されていることに気づいて。渡辺さんもたぶん1番好きなグループなのに、その期待を返せていない私とメンバーが今いるなと思っちゃった。BiSの活動はつらいこともありますけど、楽しいなと思うから、BiSでいられるように頑張りたいと最近強く思いました。

全員が一緒になることが嬉しかった

──アヤさんはハロプロのグループが好きじゃないですか? 例えば、モーニング娘。はそれまでの歴史を引き継いで今がある感じが伝わってきますし、ハロプロと重ね合わせて、BiSはこうしていこうみたいに考えたりもするんですか。

アヤ:そこはすごく考えています。ただ、BiSは各々が考えていることが個性的なんです。9人が描いているそれぞれのBiS像を1つにできるのかなってことを話し合ったりするんですけど、まとまらなくて。私が描いていた理想像もあったんですけど、それをBiSでやっていいのかなとか思っちゃったり。

──BiSの色を考えると、個性を無理にまとめないほうがいいと思ったと。

アヤ:そう、今、この9人でそれは合ってるのかな? とかいろいろ考えてしまって。

──2019年に入ってすぐ、ネル・ネールさんの脱退発表がありました。それに関しては、どんなことを思いましたか?

アヤ:私はネルとだけ一緒に活動したことがなくて。だからマラソン企画のときもネルと並走で走りたいって言って走ったんです。だから、まさかって感じですね。Zeppの後、10人のフォーメーションも作っていたんですけど、脱退するっていう話を聞いて。1月3日は9人で立たなきゃいけないから全部作り直して。悲しみに浸っている暇もなく、1月3日まではひたすら練習をしていました。さみしいと思ったけど、一緒にやっていない分、もしかしたら他のメンバーより私はそれが薄いかもしれない。本当に一緒にやってみたかったなって思います。〈BiS.LEAGUE〉の最後の方とか、ネルと一緒に動画に写ってもらったり喋ってたりしていて、これからだと思っていたから、やるせないというか。私がもっと強かったら、戦力外通告を受けた後もネルのフォローに回れたのかなと思ったりもしました。自分もめちゃくちゃ落ちちゃっていたから気が回っていなかったし、気付けなかったなって。

──そんな中、1月3日にマイナビBLITZ赤坂で開催された〈WACKなりの甲子園〉で、9人体制初めてのライヴはどんな気持ちで臨みましたか?

アヤ:とにかく、この9人でやっているんだ! という気持ちで挑みました。考えている暇もあまりなかったし、振りも、フォーメーションも、歌割りも、全部新しいから緊張感がすごくて。とにかく成功させなきゃって気持ちでいっぱいでした。個人的には全員が一緒になることが嬉しくて、すごく楽しかったです。ミュー、ムロ、キカ、ペリ久しぶり! って気持ちで。

自分がこれでよかったと思える生き方しなきゃ

──先ほど、気持ちが長いこと落ちていたと話してくれましたけど、そこから少しは復活してきていますか?

アヤ:そうですね。私はBiSでいいのかなとか、いろいろ考えていたんですけど、そんなことを言ってる場合じゃないと思って。私が今いるのはBiSで、BiSの活動をやるしかないからやるんだ! っていう気持ちになりました。やっとですけど。2月末とかにそう思えて。

──そう思えるきっかけがあったんですか?

アヤ:特に何かがあったというより、自分まじで終わっているわ…… みたいに、どん底に落ちた時があって。そこでハッとしたというか。このままじゃダメだって思いました。このまま終わったらめっちゃ格好悪いし、常に自分がこれでよかったと思える生き方しなきゃなと思って。今後も何があるか分からないじゃないし、そういう生き方をするために今のままじゃだめだと思ったんです。

──そこから、まずは目の前のことに向かいあおうと。

アヤ:ごちゃごちゃ考えるのはやめようと思って。

──9人体制で初の新曲「Are you ready?」は11分24秒あって、1曲の中でいろいろ展開していきます。今までのBiSだけでなくWACKでも前代未聞の曲だと思うんですけど、この曲をもらった時はどんなことを思いましたか?

アヤ:長いってことは聞いていたんですよ。聴いたら本当に長い! と思って(笑)。しかも出だしが〈パパー〉だし、こんな曲調の曲もあるんだなって。最後の方は本当に盛大で花火が上がっているし、この曲をBiSに選んで作ってくれたことが感謝だなと思いました。こんなに素敵な曲を、渡辺さんと松隈(ケンタ)さんがBiSに考えてくれたのが本当に嬉しいなって。

 

──どんな気持ちを込めて歌っているのか気になります。

アヤ:パートによりけりですけど、私は冒頭とエモーショナルなパートを任されていて。最後の叫ぶところとかフェイクみたいなところや、割と感情の入りやすいところを任されているので、気持ちは入っていると思います。1番キャッチーなところを歌わせてもらってるので、とても嬉しいです。

9人で戦わないといけない

──3月末にはWACK合宿オーディションが開催されます。アヤさんは戦力外通告を受けて参加するわけですが、今どんな気持ちでいるんでしょう。

アヤ:不安は大きいですね。最初のBiSオーディションのプーちゃんみたいな立場になるのか、教える立場でいくのかが分からないから。でも今のまま合宿行ったら良くないと思うんですよ。私自身の気持ちもそうだし、もっとチーム一丸にならなきゃって思います。他のグループはもっとチームで戦いに来るから。9人で戦わないといけない。

──BiSは、まだチームになりきれてない感じもあるんですね。

アヤ:そうですね。他のメンバーがどう感じてるか分からないんですけど。

──そういう意味だと69時間イベントでチームとしての一体感を作って、合宿に臨めるといいですね。

アヤ:そうですね。めちゃくちゃいいチャンスをもらったので、69時間を全力でやって成果を出さないといけない。

──最後に、アヤさんの意気込みを聞かせてください。

アヤ:絶対に! って言えるほど、今は自分に対してもグループに対してもまだ自信がないんですけど、自信を付けなきゃなって。すごくしんどいこともあるかもしれないけど、自分のことだけにならないで、他のメンバーのことも考えながらBiSとして一緒に生き残れるように9人で頑張りたいと思います。


WACKのオーディション合宿を今年もニコ生で独占生中継

24時間、WACKオーディションに密着!布団監視も実施!6泊7日全て見せます!
最終日に行われるWACK EXiBiTiONも生中継!

3月24日(日)12時~「前半」はこちらから:https://live.nicovideo.jp/watch/lv318959031
3月27日(水)12時~「後半」はこちらから:https://live.nicovideo.jp/watch/lv318959045


■【連載】BiSソロ・インタビュー

>>Vol.1──ゴ・ジーラ「BiSの曲を聴いて生きてくれたらいいなって」

>>Vol.2──ペリ・ウブ「みんながBiSに必要で唯一無二な存在になれたら」

>>Vol.3──キカ・フロント・フロンタール「誰でも受け入れる存在にしたい」


BiS PROFILE

2010年に結成し、2014年に解散、2016年9月に再始動したWACK所属グループの原点的アイドル・グループ。全裸PVや水着ライヴなど過激なプロモーションが話題となり、インディ・ロックの要素を取り入れた楽曲や非常階段とのコラボなどが評価を得た。2018年3月、「Jリーグ方式」を取り入れBiS 1stと2ndに分裂したが、12月にZepp Tokyoで行われた47都道府県ツアーのファイナルにて1つに統合。現在のメンバーは、ゴ・ジーラ、アヤ・エイトプリンス、キカ・フロント・フロンタール、ペリ・ウブ、パン・ルナリーフィ、ミュークラブ、YUiNA EMPiRE、ムロパナコ、トリアエズ・ハナの9名。


■リリース情報

BiS 『Are you ready?』
2019年3月20日(水)発売
・完全生産限定盤(豪華BOX仕様)
CD+Blu-ray+PHOTOBOOK (100P)+T-Shirts
CRZP-39 / ¥10,000+税(税込¥10,800)
・初回生産限定盤(スリーブケース仕様)
CD+DVD
・CRCP-10423 / ¥3,000+税(税込¥3,240)
・CRCP-10424 / ¥1,000+税(税込¥1,080)

◼︎BiS Are you ready to go? TOUR
2019年4月6日(土)沖縄・output OPEN 16:00 / START 17:00
2019年4月14日(日)福岡・DRUM Be-1 OPEN 16:00 / START 17:00
2019年4月21日(日)埼玉・HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3 OPEN 16:00 / START 17:00
2019年4月27日(土)神奈川・F.A.D YOKOHAMA OPEN 13:00 / START 14:00
2019年4月28日(日)香川・高松MONSTER OPEN 16:00 / START 17:00
2019年4月29日(月・祝)広島・SECOND CRUTCH OPEN 16:00 / START 17:00
2019年5月1日(水・祝)愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO OPEN 14:00 / START 15:00
2019年5月2日(木・祝)宮城・SENDAI CLUB JUNKBOX OPEN 16:00 / START 17:00
2019年5月4日(土)大阪・UMEDA CLUB QUATTRO OPEN 14:00 / START 15:00
2019年5月6日(月・祝)北海道・BESSIE HALL OPEN 16:00 / START 17:00
2019年5月11日(土)東京・マイナビBLITZ赤坂 OPEN 17:00 / START 18:00BiSオフィシャルHP:https://www.brandnewidolsociety.tokyo/受付URL:http://w.pia.jp/t/bis/
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