皆さんこんにちは。
いきなりなのですが、先日弊社SWの人間としてツイッターのアカウント(@SW_ebina)を作成致しました。こういう世に出す形でのアカウントを使うのは初めてです。何かセンシティヴな事を発言して、変に勘ぐった反応をされたりするのが怖いので当たり障りない事しか言えなさそうです……。自分のキャラをしっかり発信して、何かそこから広がっていければいいなと思うのんですが、自己PRとかだいぶ苦手ですし、何を言っても自分が意図していない捉えられ方をする事が多いので既にアカウント運用が不安です(汗)。
と、まあ僕はこのStoryWriterというwebメディアを運営していく人間であるわけなのですが、4月からこの業界で働き始めたヒヨッコofヒヨッコ。右を向いても左を向いても反り立つ壁がそびえ立つ状態なわけですが、先日「凛として時雨」のライヴレポを任せていただけるという大役を仰せつかり、先週末に豊洲PITに行って凛として時雨TOUR2019 Golden Fake Thinkingの公演を観てきたんです。
>>>【REPORT】凛として時雨、豊洲PITで魅せた静と狂のカオス
僕にとっての凛として時雨というバンド。僕の中学2年生の頃にチャットモンチーに始まり、9mm parabellum bulletから始まった邦ロック史上で、1番の衝撃を与えたと言っても過言ではありません。お恥ずかしい話、中学生のエビナ少年はCDを買うお小遣いも無ければ、大きなCDショップも近くにない田舎に無くて、掲示板に違法アップロードされた音源でiPodを肥やしてあげていたわけです(アーティストの皆さんごめんなさい!)。好きだったバンドの自主制作盤の音源を探していた時に、「テレキャスターの真実.mp3」という意味深な名前のファイルを発見しました。
テレキャスターというのは、エレキギターの中でもメジャーな型? ともでも言うべきものでしょうか。ちょうど僕がエレキギターを弾き始めた頃だったので「なんじゃこりゃあ」と思いながら、恐る恐るダウンロードしてみたわけです。テレキャスターに隠された秘密をラジオ形式で語るのかなあ、とか考えながら再生してみると甲高い声の男女ツインボーカル、当時の僕がまだ知らないギターサウンドとゴリゴリのベース、怒涛のドラムの楽曲が。まさに「なんじゃこりゃああああああ」って思いました。
本当に衝撃的で、新しいバンドだなと思いました。青森なんて田舎の都市で、メジャーなアーティストのCDしか置いていない環境、このバンドは俺しか知らない! とドキドキしたのを覚えております。次の週末にはお母さんに頼んでネットでアルバム『#4』を通販で買ってもらいました。1曲目のタイトル「鮮やかな殺人」で、これまたなんじゃこりゃ状態。声もサウンドも全部かっこいい、きっと誰も真似できないゾ〜すげえ! と思って一気に憧れるバンドになりました。
その後もどんどん曲を聴き続け、4枚目のアルバム『still a Sigure virgin?』をリリースしたタイミングで全国ツアー。恐らく初めて青森に来て下さったと思います。生涯2度目、チャットモンチーぶりにライヴハウス青森quarteへ向かうと、そこでの衝撃もまた忘れられないものです。こんなすげえ音楽を作るだけでなく、こんなレベルで演奏できる人がいるんだと。小さなライヴハウスでモッシュに呑まれながら、彼らに振り落とされないよう精一杯、自分の目と耳で追い続けました。
あれから10年近くを経て今回のツアー。ライターという身分で初めて凛として時雨を観に行く事ができました。あの頃よりもバンドとしてスケールアップし、より大きな会場でのライヴ。あの頃は、ギターを始めたばかりのひよっこバンドキッズとしてライヴを観ましたが、今回はまだ何本も記事を書いたわけでもない、ひよっこライターとしてライヴへ。何とも言葉で言い表せない感無量で、当時と同じくらい目と耳をフル稼働させ、振り落とされないように脳内に焼き付けました。
と、同時にあれから10年近く経っても、変わらず第1線に存在し続け、僕の音楽人生の契機の度に最高のライヴを観させてくれた。本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。凛として時雨の音源とインタビューとライヴ、僕が今この仕事に辿り着いたのは、これらが物凄い大きな影響を与えていたのかなと確認した夜でした。本当にカッコいいです。これからも変わらず追いかけていきたいです。
感想文みたいになってきたので、ここら辺で打ち止めにしましょう。
今週はこの辺で。
また来週、ひとつよしなに。
※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。