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StoryWriter

皆さんこんにちは。

私事で大変恐縮ではございますが、海外に駐在しているの兄がいるのですが、現地で知り合った沖縄出身の方とこの度めでたく結婚しました。というわけで、先週末は台風で大荒れの中、実兄の結婚式で沖縄に行ってきました。奥様の出身地の沖縄のバカ高いホテルで結婚式挙げて、友達のホテル代も全部負担して、その上、両親に感謝の気持ちを込めたお礼と、それとは別に誕生日プレゼントもあげてしっかり親孝行してました。

一方の僕は25までダラダラ遊んでいて、別に親孝行もできるわけでもないし、兄ほどお金を稼いで何か埋め合わせて孝行できるわけでもないなって思うととてもつらくなってきました。僕はいつになったら真っ当になれるんだろう、そう思いながら買ってきたハブ酒を飲んでます。

とはいえ、式も披露宴もとても幸福感に溢れていて、本当に一家族として嬉しくなった式でした。

結婚式っていいもんですねえ。おれもいつか無条件に祝福されてみたいです。

さて、今回僕が紹介したのはお兄ちゃんの影響で幼稚園の頃から好きだったKinKi Kidsです。

KinKi Kidsといえばもはや言わずもがなの芸能人・エンターテイナーだと思うんですが、僕が人生で一番最初に意識して触れたエンターテイナーかもしれません。1997年の僕が4歳の歳にシングル『硝子の少年』で華々しくデビューしたわけなんですが、その頃から兄ちゃんはKinKi Kidsが好きで好きで堪らなくて、CDが出るたびに買っては車や家のラジカセでKinKi Kidsが流れていたわけです。なので、自然と僕も頭に残っていて、今確認したところ、ちょっとKinKi Kidsから遠ざかってしまう2005年頃までの音源化された作品なら全部歌える気がします。小さい頃からやっていたKinKi Kidsごっこ(僭越ながら兄が堂本剛さん、僕が堂本光一さんです)の賜物ではないでしょうか。二人で楽曲を歌ったり、KinKi Kidsが主演のドラマや出演バラエティーなんかも欠かさず観ていて、そういう経験が、幼い僕がエンターテインメントの業界に興味を持つ種子だったのかもしれません。

でも、何よりKinKi Kidsが僕と兄を繋ぎうるものになっていたというのが、今から考えるととても尊いものだったなあって。服の好みも、笑いのツボも、得意なスポーツも全然噛み合わない僕ら兄弟が一緒に風呂場で歌ったり、一緒にテレビを観るきっかけであったのがKinKi Kidsだったんだなあ…… という風に思います。KinKi Kidsが無かったら、僕はエンターテインメント以外のものに興味があったかもしれないし、僕ら兄弟の仲はもっと悪くなっていたのかもしれないし。とまで言うと極端かもしれませんが。

にいちゃんの結婚式を見ていて、KinKi Kidsの「Anniversary」という曲がふと思い出されました。人生にきっとただ一度の素晴らしい記念日、新たに幸せな家庭と未来を築い

ていく姿に送りたい一曲です。一緒にお風呂でも歌っていたこの曲、なんとなくですが、きっと兄の頭にも同じくこの曲が思い出されていたんじゃないかなと思っています。本当にいい人に会えたにいちゃんの人生が、これからもっと良きものであるよう祈っておりあます。今度実家に帰ったら、にいちゃんの荷物部屋からKinKi KidsのCDを漁ってこよう。

今週はこの辺で。

また来週、ひとつよしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。

エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。

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