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【LIVE REPORT】青森出身アイドルりんご娘、活動20年目に向けて東京をうだでぐアッツぐさせた一夜

StoryWriter

青森県弘前市で結成されたアイドルグループのりんご娘が、9月12日に渋谷WWWで19周年記念ライヴ〈RINGOMUSUME 19th Anniversary LIVE 〜20周年前年祭〜〉を開催した。

りんご娘は2000年から地元青森県弘前市にて活動を開始、幾度かのメンバーチェンジを繰り返し、2015年10月より現体制での活動をスタートし、現在に至る。そんな彼女らが結成19周年記念ライヴを東京と青森で開催。Story Writerでは超満員での白熱のライヴとなった東京公演の模様を、同じく青森出身のエビナコウヘイがレポートする。


定刻を少し過ぎると、スクリーンには「RINGOMUSUME」の文字が白く浮かぶ。青の照明に照らされたステージに和服をモチーフにした衣装のメンバーが現れ、津軽じょんから節のフレーズを盛り込んだ楽曲「JONKARA」でライヴはスタート。今回のライヴに向けて新たなテクノ風のリミックスを施し、ダンスも変えてきたという。りんごのように紅く照らされたステージで、手持ち鐘の音と笛の音を用いた和とダンサンプルな四つ打ちの打ち込みがマッチして会場は盛り上がり、そのまま「WWW行くよ!」の王林の掛け声で最新シングル曲「JAWAMEGI NIGHT!!」へ。ダンスに合わせてソレソレソレソレ! の掛け声で煽り、会場もヒートアップしていく。

曲が終わると、ヒストリーを振り返る映像と共にovertureが流れる。動画内でお客さんのクラップを誘い煽っていき雰囲気も盛り上がっていく中、黒地にメンバーカラーを差し込んだ新衣装を身に纏ったメンバーが再登場し、キラーチューン「JET GIRL」で正式にライヴが幕開け、イントロから歓声が上がる。「改めましてりんご娘です! 今日は来てくれてありがとう! 盛り上がっていくよー!」と煽るジョナゴールド(2代目)。それまでのクールな曲風と打って変わり、会場にはコールやメンバーの名前を呼ぶ歓声も大きく響き渡る。続けて、雪をイメージしたスクリーン映像の前で魅せるキュートなダンスが魅力的な「snow snow snow」、最新シングル『JAWAMEGI NIGHT』のカップリング曲でトウモロコシへの愛を歌った「Kimi-Dake」を披露。

ここで津軽弁(青森・津軽地方の方言)のMCへ。自己紹介を済ませて、平日の東京にも関わらず会場が満杯になったことや、初めて映像をバックに楽曲をパフォーマンスしたことに感激。更に「JONKARA」と「なんぼめじゃ!アポーパイ(訳:なんて美味しいの!アップルパイ)」の新ダンスと新リミックスを準備してきたことを伝えると会場は更に大盛り上がり。そのまま「なんぼめじゃ!アポーパイ」へと続ける。アップルパイを完成させることをイメージしたというキャッチーなフレーズ、パラパラ風のダンスが特徴的で、サビでは会場と一緒になってりんご娘ポーズを踊ってみせた。

ここで再度MC。東京でタピオカミルクティーを飲んだ話などして会場を楽しまると、SPゲストでりんご娘の楽曲の作曲を手掛ける多田真也を呼ぶと、多田真也のキーボードの演奏のみで蜜柑色に照らされたステージで「夏ノ蜜柑」を、続けて「101回目の桜」を披露した。昨年2018年に101回目を迎えた青森県の弘前さくらまつりをテーマに死生観を歌った「101回目の桜」では、会場がピンクのライトに照らされた。サビの「さぁ手をつなごう」と歌いながら、互いに顔を見合わせるメンバーの姿にこれまでの感動的だった。

ここで一旦メンバーがステージから下がると、活動を始めた2000年から幾度とかのメンバーの交代を繰り返してきたりんご娘のヒストリーを遡る映像が流れ始める。毎年のメンバーのアーティスト写真が流れ、改めて19年というご当地アイドルとしては異例の長さの歴史を改めて感じられた。

映像からの流れで「Ringo disco」、更に「アメノチヒカリ」へ。ライヴ本編の終盤に向けて、ディスコ調のダンサブルな曲に合わせて会場と一緒にクラップ。「アメノチヒカリ」では、「タオルの準備できてますかー?」と彩香、「WWW行くよ!」と王林が煽り、皆でタオルを振って踊りまくる。真夏のテンションでまだまだ勢いを緩めない。

ここでは再びMCへ。これまでの歴史をメンバー皆で振り返りながらも20周年を目指しての抱負を語る。2015年10月から現体制になってから、全国のアイドルが国民的アニメソングをカバーして競う〈愛踊祭〉に参加して優勝したことが4人のスタートだったと語り、林檎の樹は20年で立派な樹になり実が採れることに自分達を重ねて、来年の20周年に向けてファンと一緒に歩んでいくことを誓った。そして最後の楽曲に4人体制として始まった最初の楽曲「Ringo star」を披露。ずっと気持ちは変わらずもっと輝きたいという気持ちを込めた同楽曲で感動を生みつつ、本編は幕を下ろした。

暗転した会場から「あどはだり(津軽弁で「おかわり」の意味)」アンコールが起こると、再び会場にTシャツに身を包んだメンバーが登場して、青森県の岩木山の標高にちなんだ楽曲「1625」を披露、次の「トレイン」では「走り出すのさ 僕らの夢へ」と未来への希望をファンと一緒に歌ってみせた。

「聞こえてたよ! あどはだり!」のジョナゴールドの一言からMCへ。ここでジョナゴールドから当日の公演がりんご娘19年の活動の中で、待望の初のライヴDVDとして発売されることをアナウンスすると、本日一番の歓声が上がった。本公演に向けての期待と不安が入り交じっていたことや、会場に駆けつけてくれたファンへの感謝を各メンバーから述べて、最後の「FOURs」を歌い上げてライヴは大団円を迎える。最後までステージ両端と中心で深々とお辞儀をする姿に、メンバーの健気さとファンへの感謝の気持ちを感じられた。

私自身も青森県で生まれ育った人間として、幼い頃から身近な場所で活躍していたグループが19周年記念を迎え、東京で大盛況のライヴをしている姿に非常に心を打たれた。長い活動経歴の中でも、どんどん勢いに乗り始めている彼女らの姿を、これからも追っていきたい。

取材・文:エビナコウヘイ


■イベント情報

りんご娘
〈RINGOMUSUME 19th Anniversary LIVE 〜20周年前年祭〜〉
2019年9月12日(木)東京・渋谷WWW

=セットリスト=
1. JONKARA
2. JAWAMEGI NIGHT!!
3. JET GIRL
4. snow snow snow
5. Kimi-Dake
6. なんぼめじゃ!アポーパイ!
7. 夏ノ蜜柑
8. 101回目の桜
9. Ringo disco
10. アメノチヒカリ
11. Ringo Star
EN
EN1. 1625
EN2.トレイン
EN3. FOURs

りんご娘オフィシャルサイト:http://ringomusume.com/

りんご娘Twitter:https://twitter.com/ringomusic_sf

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