皆さんこんにちは。
急に寒くなってきてよく分からないことになってきてますね。朝起きた時の部屋の寒さに絶望して、ギリギリまで家まで出れないことも増えてきました。うー、さぶい。肌寒くなってきて、更に陽が沈むのも早くなってくると何か物寂しい気持ちが自分に纏わりついて離れませんね、ずっとしょんぼりしてしまう感じ。
こんな寒くなってくると人肌恋しくなってしまうので、久しぶりに割と王道? なラブストーリーな映画を観たくなってしまいました。友達旅行&映画好きなのロマンチスト剣道ゴリラ君がオススメしていた恋愛映画『あと1センチの恋』を観ました。
あらすじは、
ロージー(リリー・コリンズ)とアレックス(サム・クラフリン)は6歳のころからの友達同士。自分たちの住むイギリスの田舎町を出て、アメリカのボストンの大学へ進学しようと約束し、二人とも合格。ところがロージーは、クラスの人気者クレッグと軽い気持ちで関係を持ち、身ごもってしまう。アレックスはボストンへ移り、ロージーは一人で子育てに奮闘するが……(シネマトゥデイより引用)。
という感じです。
幼い頃からずっと近くで一緒に成長してきた2人が、思春期を迎えても大人になっても、運命のいたずらのせいか、片方が相手の存在の大きさに気付いた時には、相手には恋人がいて順調に過ごしていたり、邪魔が入ったりと、ずっとすれ違いまくるんです……。
映画を観ていて、どれほど溜め息をついたことか。時間ずっと恋と友情の境界線上をゆらゆらしているような感じがして、観終わった後は「良かったな〜」という感想より、やっとハッキリしたか! とスッキリした気持ちの方が強かったですね。
でも1番印象に残ったのは、各シチュエーションにマッチして70年代80年代のヒット曲が流れてくるのも嬉しいですね。すれ違ってアレックスが落胆してしまうシーンでGilbert O’Sullivanの「ALONE AGAIN」が流れる時なんて、「いや! それよね! その曲よね今は!」って思ってしまうマッチ具合。その他にも冒頭のクラブのシーンでのビヨンセの「Crazy In Love」、全体を通してLilly Allenの楽曲も2、3曲使われていたりしたのですが、本当に挿入曲の使い方が秀逸。なんなら、ストーリーより曲の使い方のほうに個人的に注目して聴いてしまいました。Spotifyに本作の劇中歌のプレイリストもあるので、併せてお楽しみあれ。
昨今は、トランスフォーマーシリーズの『バンブルビー』、あとはマーベルの『キャプテンマーベル』では女性ヒーローだけあって、力強い女性ボーカルの90年代洋楽が多く使われていましたよね。こういう点にも注目してみると、映画の楽しみ方が広がるのかも。
面白い。
ただ映画を観終わってちょっと気付いてしまったのですが、きっと小学生の頃に『世界の中心で愛を叫ぶ』を観てボロ泣きしていた感性の僕なら、この映画を観てもソワソワドキドキあーハッピー! って素直に楽しめたと思うんですけど、26になった僕にはその感性が無くなってるなと。なんなら「いやいや、こんなこと現実にあるわけないやんワラ。デザインまわりとか衣装は綺麗だけどなー」みたいな事まで思い至る始末。ピュアじゃない見方。
挙句にスタイリングは綺麗とか評論家気取りみたいな事まで思い始める自分が、なんだかとても嫌なやつなんじゃないかと思いました。人生、酸いも甘いも噛み分けてしまったら、純粋に作品も楽しめなくなってしまうのかい? 心から楽しめるものってどんどん少なくなっていく自分ってとても寂しいなと思いました……。僕らはもっと素直に感じて生きないといけないな。
今日も寒い。よく足先が冷えるので暖かくします。
今週はこの辺で。
また来週、ひとつよしなに。
※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。