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【LIVE REPORT】豆柴の大群ハナエ、涙のWAgg卒業公演「WAggで経験したすべては無駄じゃなかった」

StoryWriter

令和元年の大晦日となる2019年12月31日、WAggが〈WAggs ハナエモンスター卒業公演〉を渋谷 TSUTAYA O-nestにて開催した。

ハナエモンスターは、2019年末に放送されたTBSテレビ『水曜日のダウンタウン』のオーディション企画「MONSTER IDOL」に合格。クロちゃんプロデュースの元結成されたアイドルグループ・豆柴の大群のメンバーとして、ハナエ名義で活動をスタートさせた(※クロちゃんは12月25日にCDの売り上げ枚数によって解任)。

 

それに伴い、ハナエは所属していたWACKの研修グループWAggを卒業となり、この日がハナエモンスターとして最後のライヴとなった。

WAggは、BiSHやGANG PARADE、EMPiRE、BiSが所属する事務所WACKの研修生グループで、即戦力として活動する実力をつけるために、定期公演ライヴやSNSでの発信を行なってきた。WAgg自体のオリジナル楽曲はなく、先輩グループたちの楽曲をパフォーマンスするのが特徴でもある。2019年5月にはナルハワールドがGANG PARADEへ昇格、10月にはウルウ・ルがCARRY LOOSEの初期メンバーに選ばれ、ハナエは別グループで活動する3人目のメンバーとなった。

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ハナエモンスターとしてWAggで最後のワンマン

豆柴の大群での注目度も相まって、チケットはSOLD OUT。朝10時から多くのファンたちがグッズを求めて長蛇の列を作り、会場も超満員。ただならぬ熱気に溢れる中、ハナエモンスターを含む6人体制でのラスト公演がスタートした。

EMPiREの楽曲「Buttocks beat! beat!」のイントロが流れると、6人のメンバーたちがステージに登場。「今日は〈ハナエモンスター卒業公演〉、一緒に楽しもうぜ!」というサウンコヤイトの一声に対して新米(※WAggファンの総称)のコールが盛大に起こる。BiSHのインディーズ1stシングル曲「OTNK」、GANG PARADEの楽曲「FOUL」、第2期BiSの楽曲「ロミオの心臓」を立て続けに披露し、1人ずつ簡潔に自己紹介を行うと、「WAggとしてのハナちゃんの終わりは、新しいハナちゃんの始まり。ハナちゃんおめでとう!!」という言葉とともに、第2期BiSの楽曲「Happy Birthday」のイントロが流れ、新米との「ハッピーバースデー」コールとともに楽曲を披露。続けて、GANG PARADEの楽曲「sugar」、「GANG PARADE」、EMPiREの楽曲「EMPiRE is COMiNG」、第2期BiSの楽曲「CHANGE the WORLD」と続けて披露し一体感を生み出し、MCへ。

ア・アンズピアが「改めて豆柴の大群デビューおめでとう!」と祝福の言葉を述べたあと、メンバー6人でざっくばらんに雑談タイムへ。12月25日に生放送された『水曜日のダウンタウン』で、クロちゃんのプロデューサー続行の結果発表がされた際、ハナエがジャンプして喜んでいたことをメンバーが指摘すると、オーバーリアクションをしすぎてSNSで叩かれていることを話題に、新米たちの笑いを誘った。ナアユはハナエの名前が変わったことが悲しいと言うと、この日でサアヤイトが「サアウンコヤイト」名義最終日だということを語り、会場は暖かい空気に包まれた。さらに、TIFへの初参加、WAggだけのバスツアー、1月から始まった定期公演WAggsが52回目と、2019年を振り返った。

その後、ハナエモンスターをしっかり送り出すために、ウタウウタがサプライズで書いてきた手紙を読み上げた。ハナエモンスターの明るさに何度も助けられたこと、素直で明るい性格が好きで憧れていたことなどを伝え、「私たちも次のステージにあがれるよう頑張ります。今まで支えてくれてありがとう」と涙ながらに感謝を述べると、「2019年ラストライヴ、ハナエモンスター卒業公演最後までよろしくおねがいします!」とハナエモンスターも涙をこらえて挨拶をし、GANG PARADEのバラード曲「WE ARE the IDOL」へ。そして、BiSH楽曲「ヒーローワナビー」、EMPiREの楽曲「S.O.S」、第2期BiSの楽曲「BiSBiS」、「WHOLE LOTTA LOVE」、GANG PARADEの楽曲「GANG2」、BiSHの楽曲「サラバかな」と一気に駆け抜けて、本編は大きな拍手の中、終了した。

当然のごとく起こったアンコールの拍手を切り裂くように、BiSHの楽曲「BiSH-星が瞬く夜に-」のイントロが流れると、「アンコールありがとう! 最後まで楽しんでいきましょう!」と、再び6人がステージに登場。新米とともに、さらなる盛り上がりを見せた。そしてハナエモンスターがMCを行なった。

ハナエモンスター「豆柴の大群の「りスタート」は、クロちゃんが書いたキャッチーでとてもおもしろい曲なんですけど、私はサビの〈だから無駄じゃないよ 経験したすべて〉という歌詞が今の自分と重なってとても大好きです。実は、MONSTER IDOLのオーディションのお話をいただいたとき、私は即答ができなくて。もし落ちたら恥ずかしいしどうしよう、怖いなとか、急に環境が変わって1年間いたWAggからいなくなるっていう事実がすごく怖くて、少し考えさせてくださいっていう返答をしました。でもWAggのみんなは「絶対出たほうがハナちゃんのためだよ」って言ってくれて、私もそれに背中を押されました。もし落ちてもWAggとっていう名前が少しでも広まればいいなと思って「参加させていただきます」という返事をさせていただきました。

WAggは、BiSHにも、GANG PARADEにも、WACK全グループに入れる可能性を秘めたグループです。私はたくさんある可能性の中で、自分が望んでいない未来に進んでしまったらどうしようという不安がありました。(涙を流す)……でも、横を見れば、がむしゃらに突き進んでいるWAggという仲間たちがいて、私も負けていられないと思ったし、WAggがいなかったら私は諦めていて豆柴の大群にもなれていなかったし、ここまでも来れていなかったと思うので、WAggのみんなには感謝しかないです。そんな背中の押してくれた5人に幸せになってほしいし、もっともっと成長して、私よりもビッグになってほしい。私も豆柴の大群になっても絶対に成長し続けます。なので、みなさん、この6人から目を離さないでください。そして、この6人のWAggを応援してくれてありがとう。WAggのハナエモンスターを好きでいてくれてありがとう。WAggで経験したすべては無駄じゃなかったです。私はこうやってWAggのライヴを見てくれる新米のみなさんが大好きです」

ハナエモンスターの心が詰まったMCが終わった瞬間、初期BiS〜第2期BiSと歌い継がれてきた楽曲「Fly」が流れ、6人のWAggでのパフォーマンスが始まった。最後の差見せ所〈今FLY HIGH〉という歌詞では、ハナエが力いっぱい声を張り上げた。そして、「WAggから感謝を込めて」とハナエが語ると、BiSHの楽曲「ALL YOU NEED IS LOVE」が流れた。新米たちが突如降り始めた青いサイリウムが光る中、メンバーも新米も肩を組みながら「ALL YOU NEED IS LOVE」を大合唱し、ハナエモンスターを含む6人でのWAggのラストライヴは幕を閉じた。

最後「以上、私たちWAggでした。ありがとうございました!」と力強く6人で語った挨拶がとても凛々しく会場に響き渡り、6人でのWAggの最後を締めくくった。

取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太


〈ハナエモンスター卒業公演〉
2019年12月31日(火)@渋谷 TSUTAYA O-nest
・セットリスト
1. Buttocks beat! beat!
2. OTNK
3. FOUL
4. ロミオの心臓
5. Happy Birthday
6. sugar
7. GANG PARADE
8. EMPiRE is COMiNG
9. CHANGE the WORLD
10. WE ARE the IDOL
11. ヒーローワナビー
12. S.O.S
13. BiSBiS
14. WHOLE LOTTA LOVE
15. GANG2
16. サラバかな

アンコール
1. BiSH-星が瞬く夜に-
2. Fly
3. ALL YOU NEED IS LOVE

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