watch more
StoryWriter

ニーハオ。週に1回は天津飯を食べないといけないTenshin-han addction、火鍋栄光です。

家に引き籠りっぱなしで、何の変化もなく世の中の動向を見て不安になるだけの日々なので前文はもう無しネ、もううんざりだヨ。

ちょっと遠出の散歩と買い物がてらやって参ったのは東京都・調布市

ちなみに小生は調布の隣の市の大学卒なんじゃが、その大学にも伝わってくる伝説の中華料理屋があったことを思い出したのじゃ。小生は行ったことがないのじゃが、学生という身分を脱ぎ去った今、意を決して行ってみるゾ。

駅出て左にガーって行って、右にズバーっと行くのを何回か繰り返すと着きましたゾ。

「食神・餃子王」

なんということだ…。トリコとか美味しんぼを観ても出てこなかった食神が、こんな東京の外れにあるなんて……(゚д゚lll)ワナワナ

ちなみにここの近くには電通大学があるらしく、そこの学生の間でも有名なんだとか。学生に人気のお店ってのは大体ハズレがない。震える脚に喝を入れていざ行かん!

これが神の住まわれる居住地(店内)のご様子……。ゴクリ

店内には恐らく電通大の新入生君らがワイワイ食卓を囲んで、センター試験と二次対策の話で盛り上がってました、お疲れお疲れ。

それにしても、店内の様子にびっくらこいた。小生が中国でよく通ってたお店と似ておる。ほえー。よくよく聞いてみると、厨房からは中国語で話すおじさん達の声が。通りでこういう雰囲気のお店になるわけね、フフン♪

こちらはメニュー。天津飯をちゃんと炒飯らご飯モノと対等に扱ってくれておる、^ ^ウンウン。

醤油味とケチャップ味で分けているなんて、ずいぶん心得てらっしゃるじゃないの! じゃあ今日の気分は醤油あj……。ンンッ!?!?

次のページをめくるとそこには……。

未知の料理”天津麺”! なんじゃこりゃあ‼︎‼︎ これが食の神が創造された料理!

そして小生の実家と同じ丼や!! いやそんなんどうでもええわ‼︎ まじかー…… 感嘆。そうやな、天津の後に続くのが”飯”である必要はないもんな。別に天津”餅”でも天津”蕎麦”でも良かったんや……。

「あ、あの…プルプル 天津”麺”一つ……」

とんでもないカルチャーショックに声を震わせながら、やっとの思いで注文。

なんてこった……。天津麺……。

頭の良い人って考えている事が分からないってよく言われるけど、文字通り”小”生という小さな生き物には食の神が考えている事なぞ理解できるわけがなかった。

天津麺ってなんだ⁇ 下にある麺は細いのか? 太いのか? ソーズ焼きそばを入れていたらそれはオム焼きそばになってしまわないか⁇ 考えれば考えるほど想像できない……。

震える身体に鞭を打つ、落ち着け火鍋! まだ相手が美味いと決まったわけじゃない! まだ何も分からないじゃないか…。ああ、分からない。生き物ってのは”分からない”ものが一番怖いんだ……。コロナウイルスの対処法とかな……。

\オマタセシマシター!/

……。大きな思い違いをしていたよ。

小生は炒めた麺が入ってると勝手に思っていたんだ。

お分かりいただけただろうか?

まさかのラーメンやったんや……。本当に自分は勘違いをしていた。卵を乗っけるのは炒めた麺の上だけだと。恥ずかしい。しかもストレート細麺がコンニチハするなんてね……。

具材はカニ(恐らくカニカマ)とネギと卵と麺。もうね、恥ずかしい! 恥ずかしいから食べます‼︎

オォ〜、なんか異国料理っぽい‼︎ というか、意外なことに麺が美味い‼︎

固めに茹でられた細ストレート麺に、これまた固めに火を通された卵が合う! 醤油ベースの汁を見事に吸った卵が麺に絡むんですわ‼︎ あんのようなトロトロした絡み方はないけど、麺にはスープ上のサラッとしたスープが絡む‼︎ さらにダメ押しとばかりに汁をたっぷり吸った卵が麺を優しくファサっと包み込むんで、歯で押してあげるとジュワッと更にお汁が…。卵にはこういう役割があるんやな……。うまいよ!

ただ一つ難点を挙げるとすれば、カニカマがスープ中に離散して風味を感じられなくなってしまう事やな……。でも、麺と汁の媒介としての卵、うまく連携取れててうんまかったわ…‼︎‼︎

終わった後は喫煙所で一服。ここでようやく震えが収まってきた……。

今年4月から喫煙所がどんどん減っていく中でこれは嬉しいね。学生のみならず、喫煙者にも優しいローカル感満載のお店、ぜひお立ち寄りくだせえ。

今日の天津飯豆知識:
まさかの天津麺もある(今日知った)。


⭐︎今日のお店⭐︎
「食神餃子王」
住所:〒182-0026 東京都調布市小島町1丁目5−1
時間:11:30〜15:00、17:00〜23:00
定休日:日曜日
電話:042-487-8872
火鍋栄光(ひなべ・えいこう)
大学時代には中国に留学、何度も旅行で現地に赴いては中国各地の料理に舌鼓を打ってきた若武者。現在はネオン輝く大都会トーキョーで、本場の味が楽しめる中華料理屋を彷徨う神出鬼没のゾンビ。普通の中国人はチンプンカンプンの日本発祥中華料理の代表格「天津飯」に人生を狂わされかけている。記事中の写真は©︎Photo by Kopei。

PICK UP