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ATFIELD青木勉とSW西澤裕郎によるPodcast「自粛のススメ!」Episode01 書き起こしその4 〈栗フェス〉11月1日大阪城音楽堂

StoryWriter

ドキドキとロックだけを発信する音楽フェス「BAYCAMP」の主催者で、銀杏BOYZや神聖かまってちゃん、キュウソネコカミなど数多くのミュージシャンのライヴ制作を行う株式会社ATFIELD代表の青木勉と、ストリートを愛するWebカルチャーマガジン「StoryWriter」を運営する株式会社SW代表の西澤裕郎が、音楽を支える裏方の立場からリアルな音楽話をしていくPodcast番組「自粛のススメ!」が、2020年4月よりDIYにてスタート。

コロナウィルスの感染防止による自粛要請のため、ライヴハウスが休業を余儀なくされたり、軒並みイベントが中止・延期されたりする中、音楽関係者たちはどのような生活を送っているのか? そして、こうした事態にどのように対応していけばいいのか? 台本や答えはないけれど、対話を通してそのヒントを探っていければという番組になっています。

本ページでは、番組内容の一部を書き起こししてお届けします。気になった方はぜひPODCASTで全部聴いてみてください。メッセージなども募集中です!

Episode01 書き起こしその4

青木 : クリトリック・リスの日比谷野音ワンマンのストリーミング配信を観て、やっぱりいいライヴだったな、と。

西澤 : 僕も胸に来るものがありました。あれが1年前かって感じで、まさか1年後にこんなことになっているとは想像もしなかったですし。

青木 : まだ嘘っぽいし、騙されたような感覚はありますよ、実際。だけど、現実はこれなんだっていうね。

西澤 : クリトリック・リスの野音、なにげないシーンや細かいところまですごく覚えてます。人生で1番いい1日だった。本当によかった日だなって。

 

青木 : スギムさんが泣いていたのもよかったよね。ちゃんと感動していたはずだよ、あれ。

西澤 : 1、2日前とかも裏側はドタバタしていて。物販どうするんだとか。

青木 : 本当は人手が全然いなかったという。

西澤 : 関係者受付いない!? みたいな(笑)。

青木 : お客さんで来たはずの人が旗振ってたりとか(笑)。でかい看板が来ちゃったとかね。

西澤 : 秩序のある自由がありましたよね。お客さんもそうですし。

青木 : いろんな制約が野音にはあるから、バックドロップの股間の部分だけは怒られたけど、あれを除けば全てがよかった。ギリギリいい感じの空間で、最後のOasisまでいけたからね。

西澤 : 究極のインディペンデントで、スカムで、自由度を保ったライヴだったなって、観ていてこんな空間ができたことが本当に嬉しかった。

青木 : あれこそライヴですよね。なかなか毎回できるものじゃないじゃないですか。すごい人は毎回大きいところでライヴやってるけど、1回ぽっきりの出来事であそこまで感動は生まれないよね。同じものはできないはずなんですよね。あらためてフルでちゃんとライヴを観て、よかったなって。

西澤 : 最後のOasis「Don’t Look Back In Anger」で、スギムさんがいない状態で1番盛り上がっているのも含めて、本当に感動的でした。お客さんもサビだけ歌っているけど、それ以外の歌詞は曖昧なんですよね(笑)。それではにかんでいる笑顔とか、本当にいいんですよね(笑)。

青木 : 最後の最後にすごく感動したけど、本当に終わっちゃった感じがしたね。寂しいものでしたね。

西澤 : あの時、1年かけて準備してきた野音を単発で終わらせたくないという気持ちがあったから、青木さんに渋谷クアトロを押さえてもらって。

青木 : あの時は、本人に内緒で本当にギリギリまでどうする? って言ってて。前の日にやろうって決めたじゃん、急に。とにかくやっちゃえみたいな。

西澤 : 野音はスギムさんが自腹でやるってことだったけど、本当の誕生日はうちらからプレゼントしようってことでクアトロを押さえて。10月29日のクアトロが終わって、その後どうする? っていうのが我々の中であったんですよね。その流れを断ち切りたくないって気持ちはすごくあった。

青木 : 次なるモチベーションじゃないけど、年1で何か仕掛けようって話をしていたよね。野音とか誕生日で終わったわけではないので。次なるプロジェクトとして、11月1日の栗フェスが発表されましたけど、アイデアとして出せたのがよかった。今度は大阪で。大阪野音が取れたというのもよかったよね。

西澤 : 野音から1年後の4月20日に栗フェスを発表しましたけど、本当は発表の仕方も悩んだんですよね。

青木 : そうそう。このご時世ということもあって、発表すべきかどうかって。だけど4月20日に去年の野音ワンマンを放送して、そこで終わらせないことが重要だった。SNSでつぶやいている人も「ここまでは生きていようっていう楽しみが1個増えた」って書いていて。半年後だから、いろいろなことの可能性があると思う。それを提示できたのが1番よかったね。あと、チケットが意外に売れているね(笑)。

西澤 : ほんとですか(笑)。それうれしいですね。買ってくれている人も、そこを希望にというか、11月1日まで頑張ろうって気持ちでいてくれるのかも。

青木 : そうそう。そういうところがエンタメのお金に変えられないものというか、楽しみだよね。発表したら、いい意味で、ざわっとしたっぽくて。栗フェスに出たいっていう立候補みたいなのがTwitterとかで流れていたし。出演したいと思った人が思ったたくさんいるんだと思います。

西澤 : スギムさん、慕われていますもんね。

青木 : おもしろそうだしね。ただ、今旗揚げするって大変なことだから。本人だってもちろんそうですけど、こういうきっかけがあったからこそ出たいと思ってくれるアーティストがいるってことだと思うんです。当日までどんな内容になるか正直ちょっと分からないですけど、楽しみですね。11月。

西澤 : 結構寒いんじゃないですか?

青木 : たしかに裸だしね(笑)。俺らは裸じゃないから大丈夫だけど(笑)。昼間のライヴだから。何組の出演者が出れるかは時間もあるので、いろいろな考え方があるんですけど、内容によっては芝生の方も使えるので、ステージと交互にやる方法もあるだろうし。バンドなのかソロのシンガーなのか、スギムさんの周りにはいろいろなアーティストがいるじゃないですか。アイドルもいるし、バンドもいる。コアな人が集結するんでしょうけど、かなりおもしろいことになりそうですね。

西澤 : 今こういう状況だけど、11月にみんなでそこに集まろうぜっていう意味で、たくさんの人に希望を持って参加してほしいですね。

続きはPODCASTにて


■イベント詳細

栗フェス2020
2020年11月1日(日)@大阪城音楽堂
時間:OPEN 12:00 / START 13:00
チケット代:前売 3,900円(ドリンク代別)(全席自由)
出演者:クリトリック・リス 他
チケット最速先行 4月20日〜(※特典あり)

クリトリック・リス Official Twitter https://twitter.com/sugi_mu


自粛のススメ!
https://anchor.fm/zishukunosusume

お便り・メッセージはこちら
zishukunosusume@gmail.com

Eposode01 書き起こしその1はこちら
Eposode01 書き起こしその2はこちら
Eposode01 書き起こしその3はこちら

■PROFILE

ATFIELD inc.

ATFIELD inc.は、1999年1月より、日本のロックエージェントとしてスタート!
ライブ制作・ツアーブッキング・プロモーター・イベント企画・運営、レーベル運営など、これまで数多くの日本のロックシーンのカウンター的アーティストを担当する。
有限会社ロックエージェントジャパンを経て、2013年に新たに株式会社エイティーフィールドとして再始動。
http://www.atfield.net/

ATFIELD通販サイト
https://atfield.shop/

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