天津飯放浪記第21回 柴崎駅 精華楼「これぞ“日本風”の天津飯」

おいっす。

コロナ禍+梅雨入りで重苦しい日々が続いていくね、火鍋栄光です。

家にいても外にいても気が塞がるけど、なんとなく何かに導かれるように外へ出たくなる。いつもは最寄駅の方変へなくふらつくことが多いんだけど、今日はふらっと逆方向へ。

なんか面白いものでもないかな……。

大体こういう時は何も無いし、特にいいことも起こらないんだよね。こういう時はいつも、昔TVで見た一幕で、くりぃむしちゅー上田さんが「男がなんとなく上手くいかない、面白く無い時って大体女の子と遊びたいとかそういうことなんだよ」と、語っていたことを思い出す。

違う、そうじゃない。自分の中にいるマーチンこと鈴木雅之がささやく。俺に足りないのは、きっとアレなんだ……。その時ふと目の前に！

どん！　柴崎駅徒歩1分にあります本日のお店「精華楼」。

中国語が分かる自分からしても、お店の名前は中国語っぽい。

うーん。ラインナップから見ると日本人の経営する町中華っぽい。

お腹も減ってきたし、善は急げ！　いざ店内へ。

あ、二つ目のメニューのふりがなの部分、字の配置かわいい。

“軟らかい”やきそばと”硬い”やきそばの2種類があるのが気になる……。店主のおばあちゃんと相まって可愛らしさ100倍の表記だね。心を鬼にして「て ん し ん ど ん」を注文するゾ！

値段の10の位が1のメニューが多いのは、きっといつかの増税の煽りを受けたんだろうな、などと勝手に邪推。店内のTVではコロナが落ち着いたらまた増税するらしいとコメンテーターが仰る。コメンテーターじゃなくても物申したいわな…… とまたここで気分が落ち込む。いつかこういう可愛らしいお店も無くなっていくんだろうかね。なんて人の心配をよそに……！

＼オマタセシマシター！／

うーん、見た目は卒がなくシンプル。

天津飯というマウンドに上がったグリンピース栄光ナイン、きっと大盤振る舞いなんだろうな。ありがとう、おばちゃん。いただきますぞ！

ツヤがすごいんじゃ……。

ウーン！　特筆すべきはその卵の厚さと甘さ！

写真だと上手く伝わらないけど、普段食べてる天津飯よりだいぶ厚いんですわ！　そしてほんのり口の中に広がる甘さは、運動会の日の母のお弁当にあった卵焼きを思い出すような甘さ！　どこか懐かしくもあり、口と心にじんわり染みる旨味！

その卵を覆うは、出汁と醤油がうまい具合にブレンドされたあん。店名や店の外見とは裏腹に、なんとも日本的な味わいの天津飯や！ 具材はグリンピースとネギに加えて蟹肉！　この蟹肉がなんと卵全体に上手く散らばっていて、飽きずに食べられますぜ！　こりゃ美味いよ！　卵の厚さと白米が相まって、全体のボリュームも満点。

910円の価値ありますぜ！　うまいうまい！

余すことなく完食。写真に一部米が残ってたのはごめんちょ。

コロナの影響とピークの時間を少し外したせいか、店内には終始自分1人だけ。お会計時に財布を忘れてきたことに気付いた火鍋に全く怒りもせず、笑顔で「急がなくていいからね」とまで声をかけてくれたおばちゃん。こういうお店が無くならないで欲しい、そう切に願うばかりの火鍋栄光でしたとさ。

今日の天津飯豆知識：
広島の天津飯のあんは波々らしい（https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/chuka06）