おいっす。
本日やってきたのは京王線・明大前駅。1935年に明治大学予科が設置されたことから着いた駅名。学生を卒業して早1年半、学生の多い街っていうのは地元民でも無ければ近寄りがたいよな……。と思いつつ、こういう場所には安価で盛りの良い学生向けメニューもあったりするものであり。ちょっと探索しに行ってみましょう。
本日訪れたのはこちら、「香港亭」。
”ディーナ”は深夜1時までということで、大学のゼミ飲みなんかでも使われたりするんでしょうかね。ビルの小さな階段を上がったところにあり、横の松屋と比べてもなかなか入りにくい雰囲気ではあったのですが、中を覗いてみるとカウンター席が埋まる盛況ぶりでありましたとさ。
カウンター席が埋まっている時点で察するべきだった……。店内のでかい中華式の回る円卓へと案内される。中国にいたことがある僕もこれは苦手。自分の使っていい領土が掴めないし、テーブルの奥にある水をとるためには他人の注目を集めながらテーブルをぐるぐる旋回させないといけない……。幸いテーブルには僕1人。他の人が来る前に食べきらねば!
値段修正の形跡が見られるランチメニュー。
何より目を惹かれるのは、麻婆豆腐セット500円。うーん、破格。地元青森の食堂をはるかに超えるコスパ! 麻婆豆腐とライスの組み合わせなんて、なんぼあっても困りませんからね。黒チャーハンセットも気になる……。ふむ、断腸の思いではありますが天津飯セット800円を注文しやしょう。(天津飯の連載なのに断腸の思いで良いのだろうか?)
店内カウンター席では、Yシャツ姿のおじさんが並び黙々と飯にがっつく。明大和泉キャンパスの職員だろうか? その一方で、テーブル席にはウェイターのおばちゃんと中国語で談笑する留学生らしき若い男の子。思えば僕が中国にいる時も、何回か通った食堂のおばちゃんが話しかけてくれたり、サービスしてくれたりしたことを思い出す。こういうのっていいっすねえ。あのおばちゃん元気かねえ。なんとなーく中国にいた頃を思い出していると、
\オマタセシマシター/
まさかの麻婆豆腐付きは嬉しい! 米のおかずの渋滞! 日本で言うなら牛丼セット(唐揚げ付き)といったところだろうか? サラダとザーサイもあって栄養バランスも無敵(?)である。
そもそも赤と黄色の組み合わせが吉祥の中国では、この天津飯の色合いがすでに縁起物なのかもしれない……。実食!
卵の面積がでけえ〜。
中国人経営のお店なのでどこかオリジナリティがあるのかな? と思ったけど、ケチャップベースのあんにグリンピースという笑ってしまうほどの王道。和製中華の概念に忠実なもので、東日本の人が想像しうる天津飯のイメージに最も近いものでしょうな。酸味が濃いめで、米をかきこみたくなる! しかし、今回はそれだけではない。なんと麻婆豆腐でも米がかきこめる。この麻婆豆腐がまた香辛料をふんだんに使っていて、辛みも結構あるんだけど、不思議と米に合う。天津飯と一緒に会うと、酸辣(すっぱ辛い)感もあってまた一段と米を食べるペースが上がる! こりゃんまい!
あっという間にぺろりんちょ。800円でこのセットのコストパフォーマンスはさすが学生街の食堂。きっとさぞ多くの明大生も世話になってることでしょう。今度母校の学食でも行ってみようかな……。
今日の天津飯あるある:
なんやかんや関西風の方が人気高い。
⭐︎今日のお店⭐︎
「香港亭」明大前店
住所:〒156-0043 東京都世田谷区松原1丁目36−7
営業時間:11時30分~1時00分
電話: 03-5355-1787