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天津飯放浪記第38回 天陽「千歳烏山で見つけたごま油香る甘酢天津飯」

StoryWriter

おいっす。

レビューの前評判の高さはもちろん、実際の使い心地が恐ろしく素晴らしいSONYのWH-1000XM3を友人から格安でもらって、お耳の体験がバージョンアップされてルンルンスキップ。そのまま駆け足で参ったのが、京王線・千歳烏山駅にある「天陽」。

駅前の賑やかな通りから一本、二本外れた場所にある、松軒食堂の目の前に立つこちらのお店。千歳烏山には、いわゆる街中華というよりはこういう中華料理に寄せた外装のお店が多いイメージ。うーむ、いざ入ってみん!

こちらメニュー。排骨麵(パイコー麺)などある辺り、やはり街中華とは一線を画している様子。お値段もそこそこで、ランチにはうってつけ。早速、天津飯(840円)を注文させていただきます!

昼下がりの店内には、近所に住んでいると思われるご年配夫婦や昼のみをされているおじいちゃんらが。自分も老後にはあんな悠々自適でのんびりとした生活ができているものだろうかと思いながら、一緒になって店内のTVでワイドショーを眺める。慌ただしかった日々の対極ってこういう時間にあるのではないのだろうかなんて思ってしまいますな。

注文を済ませて2、3分ほどで目の前の丼に米が盛られる。カウンター席で食べると、こうやって臨場感も伝わってくるのが楽しい。お腹を空かせたまま、”あれは僕の注文かな?”なんて思いを馳せている時間も楽しい。○べログによると、ここの親父さんは中華料理一筋20年以上なのだとか。溶いた卵に具材を入れ、鍋に流し込んでお玉でしゅこしゅこ。火を通す時間は30秒もないだろうか、サッとご飯の入った丼に移して空いた中華鍋ですぐにあん作りへ。こちらも20年以上の経験を感じさせる手際でササッと仕上げて、同じく丼にin。

\オマタセシマシター/

うむ、見るからに甘酢の関東風天津飯。こってりとした見た目に、空いたお腹が共鳴の唸り声を上げる。ウーム、待ちきれません!

山のように盛り付けられたふつくしい天津飯よ……。

お米も程よい固さでは!

うん! 舌に乗せてまず感じるのは、甘酸っぱいだけではなくごま油の香りが芳醇! ごま油の香りで食欲のおかげで、食べているのにどんどん食欲が湧いてくる不思議の連鎖! バクバク食べちゃうね! 具材は細く切った竹の子、大振りの椎茸とオーソドックスなラインナップに……。

カニが!(カニカマかな?) やっぱり天津飯にはカニがなきゃね。お前は茶碗蒸しでいうところの銀杏なのであるよ。見つけて嬉しい、食べて嬉しい。お前が天津飯に光を照らしてくれているのだ。そして、先ほども触れたように程よい固さの白米もサイコー! 全てが箸を進めるために肩を組んで、シンクロ率400%! エヴァンゲリオンじゃない僕でも覚醒寸前や! ンマー!

あっという間に完食。最近は食べ過ぎで胃も疲れていたんだけど、そんなの関係ないくらいにパクパク食べてしもうた。とはいえ、最近は甘酢あんの天津飯を食べ続けてきてちょっと飽き気味でもある。そろそろ関西風の白い天津飯が食べたいのう……。

今日の天津飯あるある:

そろそろ卵のコレステロール値が気になり始める。


⭐︎今日のお店⭐︎

「天陽」

住所:東京都世田谷区南烏山6-4-13
営業時間:11:30~翌3:00(L.O.2:30)
電話番号:050-5592-9340

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