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天津飯放浪記第51回 餃子の王将「50年後には義理天津麺、本命あての手作り天津麺が生まれているだろう」

StoryWriter

おいっす。

今週は仕事も稼働が多めで、比較的マイペースに仕事ができていたコロナ禍でもバタバタの一週間。相変わらずの取材前の緊張と、原稿作成と取材準備のためにパソコンとにらめっこが続いてヘトヘトである。

今日も朝早くからバタバタとしている中、とりあえず消費したカロリーだけは摂取しようといつも世話になっている会社近くの「餃子の王将」にふらりと in。

「あっ、今週の天津飯の記事もそろそろ書かなきゃいけない時期だな……。王将の天津飯は前にも書いたよな、どうしたもんかいのう……」

そもそも今日は朝も米を食べたし、おそらく夜も米だろうから昼は米じゃないんだよな……。

耳からは尾崎豊、目の前にはメニュー。十七のしゃがれたブルースを聞きながら、夢見がちな僕はメニューの前でセンチなため息をつく。

オアッ⁉︎ 豊潤で豪華でこだわりのある具材使いでおなじみ「極王シリーズ」! これまでは炒飯や焼きそばでお馴染みだったが、まさか秘密裏に天津麺まで極めていたとはー! 思わず少年漫画の外野ばりに解説をしてしまったが、まさか極王シリーズの第3弾がラーメンでも餃子でもなく、天津麺になるとは……。仄暗い天津界隈のさらに片隅である天津麺をチョイスするセンスに脱帽。これが天津麺2.0なのか‼︎ ええい、どうせ会社の経費だ! 2月限定極王天津麺セットAを注文させていただきます!

正直、天津麺は一度食べた事があるけどやはり米スタンダードの僕は天津飯派であった。それ以来、天津麺は僕の意識下からなんとなく外れていて、餃子の王将のレギュラーメニューにもあったのに完全に見落としていた。しかも、2月はフェアもやっているということじゃないか。バレンタインや恵方巻もいいけど、所詮は商業ベースで打ち出された文化。どうせなら、いろいろなフードやスイーツでこういう売り方を押し出してほしいなあ、とも考えたり。

極端な話、餃子の王将が毎年2月に天津麺フェアを打ち出すことによって、他の大手中華料理チェーン店もこぞって天津麺を打ち出し、血を血で洗う天津麺の戦いは激化。50年後の女性は、職場の男性には義理天津麺を大量生産し、意中の男性には手作り天津麺を振る舞うかもしれない

さらに100年後には、幸運の卵に包まれるような暖かな人生を祈願して、皆が特定の方角を拝みながら、無言で天津麺を啜るようになるかもしれない。ふむ、文化とはあまりに曖昧なものである。

\オマタセシマシター/

オオッ! 写真からもお分かりなように木耳とかにカマのボリュームが凄まじい。メニューによると、卵も餃子の王将「こだわりの玉子」を使用しているらしい。そう言われると、確かに普段よりも黄身の色が濃い気もする。これは期待! いただきます!

本格中華のような佇まい。

「写真撮るのムズイわ!」

おいでやすこが小田ばりのテンションでつっこんでしまう。

しかし率直に言わせていただきたい! んまい! 塩ベース? かな? 煮干し出汁の豊潤さもある。いろいろなお出汁が合わさって、単純にラーメンの汁としてのクオリティが高い! そして、若干かために茹でた細ストレート面にあんが絡む絡む! しっかり絡んでいるので、あんさえも”食べている”感覚があるくらい。あんと主食の絡み具合なら、天津飯にもあんかけ焼きそばにも勝るのではないか? 具材は木耳、カニカマ、ねぎ、そして

ぷりっぷりの歯応えのある剥きエビ! どこまでも妥協を許さない極王天津麺であることよ。卵も黄身3個分はあるだろうか? 半熟なのは麺との絡み重視とも読み取れる、ちゃらい卵だねえ! 全てが濃厚に絡んで麺類とは思えないボリューム感でとても満足! んまい!

ぷはあっ。ラーメンの汁は基本的に残す派の僕も思わず最後すすっちゃいましたね。天津麺も、レギュラーメニューの天津飯のように甘酢や京風など選べたら面白いかも。王将の偉い人、ご確認のほど何卒お願いいたします!

P.S.
この時計はどこで買えますか?

今日の天津飯あるある:王将の店舗ごとに味や玉子のふわふわ具合が異なるらしい そりゃそうだろ。


⭐︎今日のお店⭐︎

「餃子の王将」

住所: 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2丁目10−10−3
営業時間:11:00~22:00
電話番号: 03-5489-3336

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