WACKツアー2021東京公演2日目、EMPiRE、豆柴の大群、PARADISES、WAggがZeppTokyoを彩った夜

2021年1月16日より全国7都市で開催されてきたWACK主催の全国ツアー〈WACK TOUR2021 “TO BE CONTiNUED WACK TOUR”〉。WACK所属アーティスト全組が参加し、各公演ごとに組み合わせを変えてツーマンもしくはスリーマンライヴを実施。愛知、神奈川、福岡、大阪、北海道、宮城は1日2回公演、東京公演のみ2日の開催が行われた。

本ページでは、3月17日（水）、3月18日（木）の2日間にわたりZepp Tokyoで開催された東京公演の様子をレポート。3月18日に開催された東京公演2日目をレポートする。

新生WAggを体現したライヴ

開場時間になると暗転。前日と同じく「nerve」のイントロとともに、WACKの研修生グループWAggの6人が走ってステージに登場。観客たちとともに海老反りダンスで一体感を見せた。続けて、WAgg唯一のオリジナル楽曲「WAggの素晴らしき世界」をフレッシュさ全開で披露、最後はプラニメ〜POP〜GANG PARADEの代表曲「Plastic 2 Mercy」で観客とともに手を上げジャンプし会場を揺らした。新メンバーのYUiNA EMPiRE、PARADISESからレンタル移籍中の月ノウサギが加わり、メンバー1人1人がより際立ちながらもグループとしての一体感も見せる、新生WAggのあり方を体現したようなライヴとなった。

観客との一体感を生んだ豆柴の大群

2番手として登場したのは、豆柴の大群。オープニングSEに乗せて新衣装を着た5人が現れ、「はじめまして、私たち豆柴の大群です」と挨拶をすると、疾走感溢れる「FLASH」でライヴをスタート。〈まめまめまめまめまめ〉というフレーズが耳にこびりつく「豆柴の大群 -お送りするのは人生劇場-」、「エージェントのみなさん、ココナッツのみなさん、新米のみなさん、豆粒のみなさん、一緒に飛びましょう！」とミユキエンジェルが叫び、「そばにいてよ Baby angel」で観客もメンバーと一緒に両手を挙げて飛び跳ねた。ハナエモンスターがMCで、衣装の肩に乗っている鳥が白鳥じゃなくアヒルであることを語り、「らぶ地球」、「サマバリ」、「お願いキスミー」と3曲を駆け抜けた。ナオ・オブ・ナオがMCで「今回のWACKツアーでは横浜、仙台、東京公演を先輩たちと回らせていただきました。その中で、先輩グループのパフォーマンスを見て学ぶことがたくさんあったし、刺激をたくさんもらいました。まだ未熟ですが、これからのパフォーマンスで活かしていきたいと思います。またみなさんにお会いできるようにがんばります」と感謝を述べ、デビュー曲「りスタート」をパフォーマンス。観客たちは声が出せない代わりに手拍子のコールで名前を叫び、豆柴の大群のライヴはハッピーな雰囲気とともに終了した。

楽曲の幅広さを見せたPARADISES

続いて登場したのは、PARADISES。オープニングSEに乗せ、テラシマユウカとナルハワールドの2人がリズミカルなステップを踏みながら手を叩いて登場。続いて、キラ・メイと新メンバーのウタウウタが同じく登場し、4人でステージを左右に手を振って駆け回った。「はじめまして、私たちPARADISESです」と挨拶をすると爽やかなポップチューン「TWINKLE TWINKLE」でライヴを開始。続けて「YEAH!! 」、キラ・メイが「私たちと一緒に踊りましょう！」と叫び始まった「PLEASE LISTEN TO MY」、デジタルなダンスチューン「cry wanna」、ギターのカッティングが特徴的な「ENVIES」と、幅広さを感じさせる5曲を一気に歌い踊った。テラシマユウカがMCで「私たちは今回WACKツアーを回らせてもらうのが初めてで、他のグループのパフォーマンスを間近で見たり、ファンのみなさんと関わることができて贅沢な時間だったなと思います。今日一緒に過ごしてくれて本当にありがとうございます。ここで会えたみなさんと次はココナッツとして同じ空間を過ごせたら嬉しいなと思います。絶対にみなさんとまた会いたいです」と感謝を伝え、ナルハワールドの語りから始まる最新曲「PARADISES RETURN」をじっくりと披露した。そのまま「BRIGHT FUTURE,YOUR SMILE」、「GOOD NIGHT」と、最後までPARADISESらしいハッピーに溢れたスタイルを貫いてステージを去った。

EMPiRE、大トリとしての圧倒的な存在感

WACKツアー東京公演2日目のトリで登場したのは、EMPiRE。本日誕生日のMiKiNA EMPiREが開演前の注意事項のアナウンスを担当し、自らハッピーバースデーを歌い、客席の拍手を誘導するなどハッピーモード。

ハードなオープニングトラックに乗せて登場した6人は「WACKツアーファイナル、みなさん踊れますか？」とMAHO EMPiREが叫び「Have it my way」でライヴをスタート。重低音が大音量で鳴り響き、一瞬で客席はダンスフロアへと様変わりした。ステージ上では6人がキレのあるダンスを色とりどりの照明の中でパフォーマンス。疾走感のあるポップな楽曲「S.O.S」ではサビで客席が一斉に手をあげ、この日一番のヴァイブスを生み出し、会場の熱気を一気に高めた。間髪おかずハードエッジな高速ダンスチューン「RiGHT NOW」、ミドルテンポで危な気で怪しさを醸し出すダンスミュージック「ERROR」、一転して多幸感に溢れる「SUPER FEELiNG GOOD」で、完全に会場をEMPiRE色に染め上げた。

MAYU EMPiREがMCで「今日この状況の中で、都合をつけてくれたり、勇気を出してライヴに来てくれてみなさんありがとうございます。コロナ禍で人とのコミュニケーションや向き合い方が変化したなと感じています。直接会うことが少なくなり、画面や文字でコミュニケーションを取ることが増えました。でも言葉にできない感情や感覚があると思うんです。それは無観客とか画面越しじゃ味わえないもので、共有しきれないものだとWACKツアーを回って改めて感じました。私たちの言葉にできない感情や感覚を共有できるライヴという場所を無くしたくないなと思いました。本当にこの場所に来てくださった1人1人ありがとうございました。WACKは行かなくちゃの精神でここまできたから、これからもそうだし、EMPiREらしさがWACKの新しいらしさにつながっていくようにがんばっていきます」と感謝と決意を述べた。そして「ピアス」、「MAD LOVE」とEMPiREの歴史の中で大事に歌い続けてきた2曲をパフォーマンス。「MAD LOVE」の楽曲最後には、ピンクのサイリウムが会場を綺麗に彩り、会場と一体感を生み出したハッピーな雰囲気の中、WACKツアーの大トリを堂々と務めきった。