BiSHが所属するWACKが手がけるGANG PARADE(以下、ギャンパレ)が2つに分裂して生まれたアイドルグループ「PARADISES」。テラシマユウカ、月ノウサギ、ナルハワールド、キラ・メイの4人で2020年4月より活動をスタート、2021年1月にWAggからウタウウタが昇格した。同時に月ノウサギのWAggへレンタル移籍が半年間告げられ、4人体制で活動を行って来た。3月21日から行われた「WACK合宿オーディション」では、新メンバーとして「キャ・ノン」の加入が発表。彼女を加えた5人体制で、4月29日にTSUTAYA O-WESTでお披露目ライヴを行い、新たなスタートを切った。
7月からは月ノも加えた6人体制で活動を始めるPARADISES。わずか1年間でも大きな試練や出来事を乗り越えてきた彼女たちはどのような歩みを経て今のグループを形作ってきたのか? 6人体制を目前に、メンバー5人と共に改めてPARADISEの歴史を振り返った。
取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太
GANG PARADEが分裂して生まれたPARADISES
──活動も2年目に入ったということで、PARADISESの歴史を振り返ってきたいと思います。2020年3月に開催された「WACK合宿オーディション2020」で、GANG PARADE(以下、ギャンパレ)が分裂し2つのグループになることが、渡辺(淳之介/WACK代表)さんから発表されました。まずはその誕生の経緯から教えてもらえますか。
ユユ:ギャンパレが2つに分かれる構想は企画として結構前から存在していたんです。(カミヤ)サキちゃんが脱退するタイミングで、本格的にギャンパレを分けてグループを作ってゼロから成長させていこうということになって。ギャンパレの頭文字のGとPを取って、活動歴が長い5人がGO TO THE BEDS、短い3人がPARADISESという形でスタートを切りました。
──ギャンパレのコンセプトは「みんなの遊び場」でした。PARADISESのコンセプトはあるんですか?
ユユ:自己紹介で言うようなはっきりしたものはないんですけど、グループ名が楽園というのと、最初の集合アー写もPARADISESは太陽に照らされていたこともあり、明るい雰囲気や無邪気な楽しさ、大人やけど子ども心が蘇っちゃうような楽しさを感じてほしいなと思って活動しています。
──同じくギャンパレから分裂したGO TO THE BEDSに、ライバル意識はありましたか?
ユユ:私たちは、なかったかもしれない。お互いの道で新しいことを始めて、それぞれ頑張っていけたらいいなと思っていました。
ナルハ:私もお互いの場所で成長しあえたらいいねって気持ちでした。
──「WACKオーデ2020」でキラ・メイさんが、WAggからギャンパレへの昇格を勝ち取りました。その直後にギャンパレが分裂、PARADISESで活動することになり、5月23日の中野サンプラザでお披露目ライヴを行う予定でしたが、コロナ禍によってライヴが中止となってしまいました。どんな気持ちだったんでしょう。
メイ:この時期が1番コロナで騒がれていて、いろいろなことができなくなっていったんです。ギャンパレの練習をしながらも本当にライヴができるんだろうかって気持ちだったので、めちゃくちゃ悔しかったんですけど、PARADISESとしての活動がはっきり決まったときは逆にスッキリした部分もありました。遊び人(※GANG PARADEファンの総称)のみんなも楽しみにしていたと思うし、悔しい気持ちもありました。
──グループ始動直後からライヴができず、どんな気持ちで過ごしていたんでしょう。
ユユ:ギャンパレの終わりとPARADISESの始まりを、ちゃんと見せられないのは悔しかったです。ただ、コロナ禍が落ち着いたあとでサキちゃんの脱退ライヴをやることを発表していたので、PARADISESを始める切り替えはスパッとできていたと思います。ステイホームをしながらも、インスタの開設だったり、新しいアー写の撮影、「TWINKLE TWINKLE」のMV撮影などが動いていて。そこまで落ち込んではなかった気がします。
──ナルハさんは、恋愛バラエティ番組『今日、好きになりました。』に、山田なるとして出演しました。WACKとしても初の試みでしたが、どんな心境でしたか。
ナルハ:『今日、好き。』は私自身のみではなく、グループを知ってもらうという意味でも有難い機会だと感じて、全力でやりたいと思って出演しました。TikTokだったりインスタもできたり、自分が広がっている実感もすごくあって。今までやってことないことや新しいことをできるのがうれしかったです。それはPARADISESだからこそできることなんだろうなって思いました。
グループ初のアルバムと、無観客のお披露目ライヴ
──7月22日には、1stフル・アルバム『PARADISES』をリリースしました。このアルバムに関するエピソードを教えてもらえますか。
ユユ:コロナ期間中は家で作詞をしたり、PARADISESのことをずっと考えている状態でした。メンバー全員が女の子らしい感情や年頃の多感な歌詞を書いてきて、自然と共通していることや考えていることが似ているんだなと、アルバムが完成して思いました。レコーディングも今までにない雰囲気でおもしろくて。妖精さんみたいに歌ってとか、今までにない声の出し方をしたので、完成した音源を聴いたら、え、誰の声? って(笑)。
ナルハ:自分の声が分からなかったんだよね(笑)。でも、PARADISESとして初めてのアルバムだったので世に出るのがめちゃくちゃ楽しみでした。レコーディングをしているときも、作詞しているときも、早くみんなに届けたい気持ちが大きかったです。
メイ:私にとって『PARADISES』が初めての作品で、MVも全部初めての経験だったんです。自分の声が入った曲を聴いて、お客さんがどういう反応をするのか、すごくドキドキで。初めて声を褒められたり、私の声がこんなふうにいろいろな人に聴こえているんだって嬉しくなりました。あと、MV撮影は本当に緊張しました。「TWINKLE TWINKLE」のMV撮影の日、天気がよかったのもあって、まぶしくて私の目が全然開かなくて(笑)。
ユユ:メイちゃん目開けて! 頑張れメイちゃん! ってみんなで応援して(笑)。
メイ:めっちゃ楽しかったですね。ほんとに目が開いてないので観てください(笑)。
──8月1日には、事務所主催のイベント〈WACK FUCKiN’SORRY PARTY〉がパシフィコ横浜にて無観客ライヴとして開催されました。PARADISESにとっての初ライヴとなりましたが、どんな気持ちで臨んだんでしょう。
ユユ:ギリギリまで有観客での開催を目指していたんですけど、最終的に無観客になってしまって。やっとお客さんに会えると思っていたので、悔しい気持ちでした。同時に、ライヴにおいてお客さんの力が本当に大きいんだと実感しました。初めてやるライヴでお客さんがいないことに、1番緊張していたと思います。目の前で観てほしかったなって。
ナルハ:無観客ライヴはさみしかったですね。客席に誰もいない中で、誰に向けてやればいいんだろうって気持ちになってしまって。それでも、画面越しで観てくれている人たちに、PARADISESをちょっとでも多く伝えられたらって気持ちでいました。
メイ:私は、WAgg時代にライヴした回数も両手で足りるぐらいだったので、本当に緊張していました。ナルハちゃんも言っていたんですけど、どこに届けたらいいんだろう、どういう気持ちでやったらいいんだろうと難しくて。配信でしたけど、お客さんに初めて見てもらう場だったので緊張しすぎて、ライヴ中の記憶が正直あまりないんです。
待望の有観客での初ワンマンライヴ
──9月6日には神奈川・横浜関内ホールにて、初ワンマンライヴ〈初めまして、楽園です。〉を開催しました。念願のお客さんの前でのライヴが実現した日になりました。
メイ:WACKの中でも、初めてお客さんを入れてやるライヴで。SEでお客さんが手を上げてくれているのを見た瞬間、PARADISESのスタートラインに立てたような気がしたんです。その瞬間の楽しいと感じた記憶は、今でもめちゃくちゃ覚えています。
ユユ:久しぶりにお客さんの顔を見れた日で。マスクをして声も出せないし、振付も知らない曲ばかりだから、お客さんも楽しみ方が分かるか不安だったんですけど、そんな不安はステージに出た一歩目からなくなりました。久しぶりに見る顔がいっぱいあったし、PARADISESになってから好きになって初めて来た人もたくさんいて。みんなと対面して目と目を合わせられる大切さを感じて泣きそうになりました。私の生きる意味はここにあるんだって。あらためてライヴの大切を噛みしめたし、ライヴが好きなんだなって思いました。
ナルハ:SEが流れているときに手拍子が聴こえてきて。あ! 人がいる! と実感して。その瞬間からすでに楽しかったです。お客さんがいてくれるからこそのライヴだなって気持ちになれて。もちろん課題もいっぱいあったんですけど、自分たちも楽しめたライヴだったし、お客さんと一緒にライヴが作れた感じがします。
──初ライヴでコントを披露しましたよね。ギャンパレの遺伝子を引き継いでいるとも言えますが、意図的に大切にしているんでしょうか。
ユユ:まあ、意図的ではある……(笑)。
ナルハ:換気タイムが10分ぐらいあったんですよね。
ユユ:だったらコントを10分やるかって。最初はTikTokをステージで撮ったりして。
ナルハ:その動画をTikTokとインスタで流したんだよね。
ユユ:PARADISESらしいコントをやろうと考えたとき、TikTokだったり、第7世代の芸人さんのネタをやろうと思ったんです。ギャンパレでやってきたものとは違う新しいコントが生まれたなと思って。お客さんは声を出せないから、本当におもしろいと感じてくれているのかめっちゃドキドキしていました。もっと反応してほしい、と思って(笑)。
メイ:声を出せないだけなのか、滑っているのか分からなかったよね(笑)。
ユユ:ライヴ後にTwitterを見たら、みんな笑ってくれていて、あ、よかったーってホッとしました。
WAggから昇格した「ウタウウタ」と、月ノウサギのレンタル移籍
──10月からは、新メンバーオーディション〈PARADISESの素晴らしき未来〉が約3ヶ月間にわたり開催されました。WAggメンバーを対象にしたオーディションで、ウタさんも大きな成長を遂げました。当初PARADISESはどんなグループという印象でしたか。
ウタ:ライヴ配信と〈WACK FUCKiN’SORRY PARTY〉でしか直接は観たことがなかったので、あまりどういうグループかは分かっていなくて。曲調とか衣装とか、かわいくて明るい印象がありました。やるからには全力でやりたいと思ったし、メンバーと関わっていく中でグループのよさを知っていきました。
──メンバーの3人は〈PARADISESの素晴らしき未来〉が始まることに関して、どんな気持ちで受け止めていたんでしょう?
メイ:おもしろそうだなと思いました。今までWAggから昇格するためだけのオーディションってやったことがなかったから企画自体どうなっていくのか気になったし、注目してもらえるタイミングだと思ったんです。もちろんWAggのためのオーディションでもあるけど、PARADISESとしてもチャンスだなって。
──ユユさんはトレーナー制度でウタさんとペアを組んで、パフォーマンスだけでなく、日々の活動も共にしていました。ウタさんはどんな子だと思いました?
ユユ:最初はウタもいろいろ悩んでいて。心配していたんですけど、やっていくうちにポジティブな子やなと思ったし、吸収力がすごいなと思った。わかっていても、人の意見を聞くのって難しいと思うんですけど、ウタはいろいろなことを訊いてきてくれて。ギャンパレ時代も新メンバーに教えることはあったんですけど、完全に一対一で教えて、2人でパフォーマンスをするのは初めてだったので、自分的にも新しいことをやるのが刺激的でした。人の意見を聞けて、自分のものにしていく力がすごい。いろいろな子がいるけど、1番イメージが変わったというか、変化が大きかったなと思います。
──12月26日のサンリオピューロランドでの最終審査で、ウタさんはPARADISESへの合格を勝ち取りました。名前を呼ばれたときはどんな気持ちでしたか。
ウタ:直前まで、自分の名前は呼ばれないんじゃないかと思っていたので、びっくりしました。喜びが来る前に、月ノさんのWAggへのレンタル移籍の発表がされて。本当にあっという間の出来事で、月ノさんのファンの人たちが泣いているのを見たら、自分もこれからどうしたらいいんだろう…… と訳がわからなくなってしまい。家に返って、ようやく、PARADISESに入ったんだ、と実感しました。
──月ノウサギさんのWAggへのレンタル移籍をどういうふうに受け止めましたか?
ユユ:オーディションが終わったあと、他のメンバーはみんな泣いていて。私はギャンパレ時代、サキ(カミヤサキ/元GANG PARADEメンバーであり創始者)ちゃんとアヤ(・エイトプリンス/元BiSメンバーで一時期GANG PARADEにレンタル移籍していた)のレンタルトレードを経験していたので落ち着いていたんですけど、まあびっくりするよなって気持ちでした。移籍には意味があることだし、オーディションは終わったけどここからが本当の始まりやなって。月は月でWAggでやるべきことがあるし、私たちは私たちでウタが入った4人でやらなきゃいけないことがたくさんある。半年間という期間を1秒でも無駄にしちゃいけないと思って、意外とわりとすぐに受け入れて、よし! やるしかないなと思っていましたね。
ナルハ:私は情報過多すぎて、なかなかすぐには理解できなかったです。
メイ:あの瞬間はパニックというか。合格発表でウタウウタって発表があった直後、渡辺さんが「もう1つお知らせがあります」って言った瞬間に、これは絶対にハッピーなお知らせではないと思って身構えていたんです。それがまさかの月ノちゃんが移籍で。聞いた瞬間は衝撃が大きすぎてパニックになってしまいました。ユユちゃんも言ったみたいに、意味もなくそういうことは絶対にしないから、なんでレンタル移籍になったのか意味を考えないといけないと、しばらくして落ち着いてから思って。月ノちゃんが向こうでやるべきこともあるし、今のPARADISESでやらなきゃいけないこともすごく考えました。
ユユ:考えた結果、この4人のPARADISESを完成させなきゃいけないと思ったんです。新体制になったし、1人メンバーが変わるだけで全然グループは変わる。それこそ、自分の見え方も変わってくる。そこは新しい自分の可能性が見える瞬間だし、ウタ自身もすごく頑張っていたし、やれることが広がっていくんだって。
──2021年2月28日には、ウタさん加入後初のワンマンライヴ〈PARADISES RETURN〉を東京・SHIBUYA WWWにて開催しました。チケットは即日SOLD OUTで、注目の高さがうかがわれる中でのワンマン開催でしたが、振り返ってみていかがでしたか?
ウタ:その日に持ち曲全曲、披露したんです。曲やライヴに関しての不安はなかったんですけど、コントに不安があって……。
ナルハ:ずっと嫌がっていたよね(笑)。
ユユ:練習の帰り道に「不安?」って訊いたら「うん、コントが不安」って(笑)。
ナルハ:こんなにコントを嫌がる人、初めてかもしれないと思って(笑)。
ユユ:「コントはなんとかなるから大丈夫だよ。本編だけ考えよう」って必死にウタを説得して。
──ちなみに、新メンバーのキャ・ノンさんはコントがあるのは抵抗ありますか?
キャ・ノン:いや、コントも仕事なので。
一同:(笑)。
ユユ:「コントは仕事なので」(笑)。かっけえ!
メイ:急に、コントが義務になってしまった(笑)。
ウタ:やだやだ(笑)。
ユユ:楽しんでやろう(笑)!
キャ・ノン:そこにやる意味があるのであれば、やりたいなって思いますね。
──キャ・ノンさんは、合宿オーデでも月ノさんと「パンツマン」のコントを完遂していましたもんね。完全に振り切ってやっていたのが印象的です。
ユユ:コントで振り切れるかどうかって、すごく大事だと思うんですよ。うちらのコントを辿ると、ギャンパレのパンストからの歴史がありますけど、ライヴで振り切れるポイントと、コントで振り切れるポイントってちょっと違って、人間性がめっちゃ出るんです。何事もちょっと恥ずかしがるのってダサい。しょうもないことでも全力でやるのは、ステージ立つ側の身としてやらなきゃいけないことだし、それをクリアできたら一皮むけるなって思います。
新メンバー「キャ・ノン」のPARADISES加入
──そして「WACK合宿オーディション2021」で、キャ・ノンさんが合格を果たしました。PARADISESへの合格者として名前が呼ばれたときはどんな心境でしたか?
キャノン:名前が呼ばれたことが本当にうれしくて。合宿中は月ノさんと一緒にペアを組ませてもらうことが多かったから、PARADISESで一緒に歌えることもすごくうれしかったんです。私が入るっていうことはPARADISES自身にとってもいろいろな意味があるだろうから、まだできることは少ないですけど、めちゃめちゃ頑張りたいです。
──メンバーは、キャ・ノンさん合格の発表に対してどんな気持ちでしたか?
ユユ:本当にうれしかったです。合宿中、新メンバーが入るかもしれない目線で候補者の子たちと接していたんですけど、コーラ(※キャ・ノンの候補生としての仮称)と組んだのは最初の1回だけだったので。また一緒にPARADISESの曲をやれるのはうれしかったし、月と一緒に「PARADISES RETURN」をパフォーマンスしているのを観てグッときたので、同じグループのメンバーとして「PARADISES RETURN」をやれるのが嬉しいと思いました。PARADISESに入るならコーラかもしれないと合宿後半ぐらいに思っていたので素直にうれしかったし、おめでとう! と思いました。こうやってメンバーとして関わっていけるのは楽しみです。
ナルハ:合格者発表で「コーラ」って呼ばれたとき、私もうれしくて。月ちゃんとたくさん組んでいたり、最後の手紙に「PARADISES RETURN」の一部を書いていたりしてくれていて。私も受かってほしい! と思っていました。一緒にできるのを、めちゃくちゃ楽しみにしていました。
ウタ:私は今年、初めて参加する立場ではなく、一視聴者として合宿を毎日観ることができたんですけど、PARADISESに誰が入るのか考えたときに、1番入ってほしいと思ったのがコーラだったので、すごくうれしかったんです。「PARADISES RETURN」を月ノちゃんと一緒にやっているときとか、2人の練習の風景とかを観て、すごくよかった。早く月ノちゃんが帰ってきて、6人で「PARADISES RETURN」をやりたいです。
メイ:合宿を観ていて、ずっと諦めないで頑張っている印象がありました。6日目にマラソンで脱落になっちゃったんですけど、そこで脱落だしって心が折れるんじゃなくて、候補生だけのチームを一生懸命まとめて引っ張ろうとしている姿がすごく伝わってきて。だからニコ生投票の、最後「脱落させますか? させませんか?」投票も圧倒的に「脱落させない」票が多かったんだと思います。合格発表で名前が呼ばれた瞬間、本当に頑張ったから報われたんだなって気持ちで、おめでとうの想いでいっぱいでした。合宿が終わってからも、PARADISESのことを一生懸命知ろうとしてくれたりするし、彼女だからこそ気づける視点を持っているなって。本当に入ってくれてよかったなって思っています。
──キャ・ノンさんは、実際にメンバーと練習をしたり関わってみて、どんな印象を持ちましたか?
キャ・ノン:みんな若いのにしっかりしている(笑)。
ユユ:こっちのセリフだけど(笑)。
キャ・ノン:ちゃんと自分の意見とか、こうしたらいいって自分の言葉で意見を言ってくれて。本当にみんなやさしい人たちだなって思います。
──この記事を読んで、PARADISESに興味持ってライヴに来てみたい人には、どういう部分を楽しんでもらいたいなと思いますか?
メイ:初めての人でも一緒に楽しんでほしいなと思います。初めての場所に行くときって緊張すると思うんですよ。私も初めてのライヴを観に行くとき、ここのグループってどういうふうにやるんだろうってドキドキして、吐きそうなぐらい緊張するんです。
──観に行く側なのに(笑)?
メイ:周りの人がヘドバンしているのについていけなかったらどうしようとか思って。ライヴをする側になって気づいたことは、お客さんが楽しもうとしてくれている姿を見る事が、ライヴをする側にとって、めちゃくちゃ嬉しいってこと。楽しもうと思ってくれているだけで伝わってくるものがある。本当に難しいことを考えないで一緒に楽しんでもらえたらうれしいなって思います。
キャ・ノン:メイちゃんが言ったみたいに、観ていて楽しいっていうのはすごく大事だと思うんです。私も昔、ギャンパレのライヴを観に行ったときに「Plastic 2 Mercy」で隣の人と肩を組んでジャンプしたんですけど、すごくいいなと思って。仲間だよって感じがする。私たちも全員を仲間にできるくらい楽しいライヴができたらいいなと思います。ライヴに行くことに対して、あまり躊躇しないで来てほしいですね。
6人体制で臨むPARADISES史上最大の全国ツアー
──7月には月ノさんがレンタル移籍から戻って来て、6人体制で全国ツアーを開催します。意気込みを聞かせてください。
ナルハ:月ちゃんが戻って6人新体制になることで、〈PARADISESの素晴らしき未来〉から続いたものが一気に終わるような気がしていて。いろいろなものを合体させた強いグループになれていたらと思うし、ツアーで6人体制のPARADISESを完成させて、この先の活動に繋げられたらと思います。
ウタ:6人になって新体制になるんですけど、やっとPARADISESが本格的にスタートする感覚がすごくあって。私の地元の北海道にもPARADISESとして初めて行くので楽しみです。もっといろいろなところに行けたらと思うので、ツアー頑張ります!
メイ:今の5人体制でも新しいものを見せるつもりなんですけど、5人から6人に増えるだけでもめちゃくちゃ違うものになると思うんです。パフォーマンス面でもグループの見え方も全然違ってくるので、今からちゃんと準備して考えて、もっとたくさんの人にPARADISESいいじゃん! と思ってもらえるように頑張りたいなと思います。
キャ・ノン:7月に月ノさんが帰ってきて一緒にできることが本当にうれしくて。私が合格したとき、月ノさんが「自分のことのようにうれしいし、また一緒に歌える日を楽しみにしてるね」って言ってくれたんです。そのためには、今の5人体制で完成されたものを作って迎え入れないと月ノさんにも失礼だと思うし、完成された5人+月ノさんで最強のものを見せたい。全国いろいろなところに行って、たくさんの人にPARADISESを知ってもらいたいし、好きになってもらいたいなと思います。
ユユ:ここまで短期間で体制が変わるグループってかつてなかったと思うんです。今回は6人になって回るPARADISESのツアーなので、今いるお客さんにも変化を楽しんでもらいたいし、PARADISESのライヴがひさしぶりという人にも半年前の変化を見せられたらと思います。私たちが大きくなっていくことで、いろいろな場所に行ける可能性が広がって来ると思うので、PARADISESのことを気になってくれている人に少しでも多く会いに行けるように、すごいスピードで大きくなっていきたい。PARADISESを好きでいてくれる人が誇らしく思えるようなグループになりたいです。もっと大きな会場で見たいと思ってもらえるような希望を見せられるツアーにしたいと思います。
■イベント情報
〈PARADISES PRETTY GUARDIANS TOUR〉
2021年7月17日(土)@東京 TSUTAYA O-WEST
1部 Open/Start 12:30/13:00
2部 Open/Start 15:00/15:30
3部 Open/Start 17:30/18:00
[問]TSUTAYA O-WEST 03-5784-7088
2021年7月31日(土)@大阪 梅田Shangri-La
1部 Open/Start 12:30/13:00
2部 Open/Start 15:00/15:30
3部 Open/Start 17:30/18:00
[問] 梅田Shangri-La 06-6343-8601
2021年8月1日(日)@愛知 NAGOYA JAMMIN’
1部 Open/Start 12:30/13:00
2部 Open/Start 15:00/15:30
3部 Open/Start 17:30/18:00
[問] JAMMIN’ 052-265-7601
2021年8月8日(日)@北海道 BESSIE HALL
1部 Open/Start 12:30/13:00
2部 Open/Start 15:00/15:30
3部 Open/Start 17:30/18:00
[問] BESSIE HALL 011-221-6076
2021年8月9日(月・祝)@北海道 BESSIE HALL
1部 Open/Start 12:30/13:00
2部 Open/Start 15:00/15:30
[問] BESSIE HALL 011-221-6076