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【連載】本と生活と。vol.13安達茉莉子『言葉をなくしたように生きる人達へ』

StoryWriter

こんにちは! 休日に『ゴジラvsコング』を極上爆音上映で鑑賞してきましたたまざわです。

立川のシネマシティでのみやっている上映スタイルみたいなのですが、まじ爆音なので、BGMのオーケストラが盛り上がるところでびっくりしすぎて飛び上がりました。映画館というだけでもド迫力の戦闘シーンですが、爆音が加わるとなお大迫力で、ビクビクしながら鑑賞。映画自体はとてもおもしろかったです。ゴリラに会いたくなりました。

さて、生活に寄り添う本を紹介するこの連載。第13回目は安達茉莉子『言葉をなくしたように生きる人達へ』です。

vol.13 安達茉莉子『言葉をなくしたように生きる人達へ』

『言葉をなくしたように生きる人達へ』

著:安達茉莉子
発売:2018年4月
出版:mariobooks

https://mariobooks.com/

作品情報:『言葉を強く捨てたいと願った時に生まれるものだけを詩と呼びたい。』そんな思いをひとしれず抱えて旅する主人公。言葉をなくしたように暮らしてみたら、見つかった言葉があった。「言葉」にまつわるイラスト詩集。

 

イラストレーター安達茉莉子さんによるイラスト詩集。大まかなストーリーをお話すると、言葉を大切にするあまり、気持ちがいっぱいいっぱいになって爆発してしまった主人公が言葉を捨てたように旅をして、再び言葉と出会うことを目的にした物語です。

道中で言葉を持たない、スケートボードが趣味な人や踊りをして自分を表現している人と主人公は出会い、言葉だけが全てではないことを主人公は気づき始めます。

特に印象に残ったフレーズは下記です。

「言葉を捨てたいと強く願った時に詩は生まれる 言葉をもたない人たちの語り 言葉をもたない人たちの踊り 君から聞こえてきた言葉は 僕の中にある 眠ったままの音符を鳴らしてくれた」

もし希望を失ってしまっても、必ず自分の中に光がある。初めてこのZINEを読んだ時、言葉について悩んでいたし、今も言葉にまつわる仕事をしているので自然と涙が出てきました。安心した気持ちの温かい涙でもあり、憂いのような涙でもあって、相反するものが混じり合った初めての感覚だったこと、今でも覚えています。

紙やイラストの質感、ことばのやわらかさから、開くと心にポッと火が灯るように安心します。日々の生活に疲れ果てて、どうしようと不安で勝手に涙が出てしまう夜に手に取りたい一冊です。

それでは今週はここまで。来週もよろしくおねがいします!

※「本と生活と。」は毎週水曜日更新予定です。

たまざわかづき
1993年生まれ。SWスタッフ。もともとクラリネットとドラムをやってました。音楽以外の好きなもの:本、映画、動物、ドラマ、Netflix、Hulu、ぬいぐるみ、文房具など諸々たくさん。モルモットのごまちゃんと生活してます。30歳になるまでに本屋さんの開業を目指しています。

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