こんにちは! 最近ヨーグルトを育てはじめました、たまざわです。
「ヨーグルトを育てるって?」という方もいらっしゃるかと思いますが、カスピ海ヨーグルトの菌を購入し、それを牛乳と混ぜて発酵させてヨーグルトにします。固まったヨーグルトをまた少し取っておいて、牛乳と混ぜると発酵で固まってヨーグルトになるので、無限(ではないけど)にヨーグルトが食べられるんです。最近体調が安定しないので、体に良さそうな菌たちに頼るべく、毎日愛情を込めて発酵させています。
さて、生活に寄り添う本を紹介するこの連載。第17回目は暑さを吹き飛ばそうということで、岩合光昭『ホッキョクグマ』です。
vol.17 岩合光昭『ホッキョクグマ』
『ホッキョクグマ』
著:岩合光昭
発売:2003年
出版:新潮社
https://www.shinchosha.co.jp/book/414804
作品情報:地上最大の肉食獣であるホッキョクグマは、とにかく大きい。オスの体長は三メートル、体重は七〇〇キロにもなるという。そして、陽光を受けて輝く姿は、溜め息がでるほど美しい。春先に巣穴から現れる子グマは純白、まさに雪の妖精だ。カナダ・ハドソン湾西岸で、一年余りをかけて撮影された、極北の王者の知られざる野生!
本作は動物写真家・岩合光昭さんが野生のホッキョクグマを撮り下ろした写真集です。岩合光昭さんと言えば猫写真という方が多いかもしれませんが、こういった大型の野生動物の写真も撮っています。
写真1枚1枚には岩合さんのコメント付き。たくさんの野生動物を撮ってきた経験のある岩合さんだからこその鋭い観察眼とやさしさを感じるコメントがたくさんあって、ページをめくる度に写真とともに楽しみな部分です。
特に私が好きな写真はコグマが海藻を引っ張って遊んでいる写真と、オスのホッキョクグマ同士が喧嘩をしている写真です。
また岩合さんのコメントも相まって、ついクスッときてしまった写真もあります。
30年間野生動物を見てきたぼくが初めて恐ろしいと感じた動物だ。「お前を食いたい」という顔をされた。でも可愛くも見えてしまう。(岩合光昭(2003年)『ホッキョクグマ』より引用)
この他にも見応えある写真がたくさん掲載されています。ホッキョクグマの生態を生々しく知ることのできる写真集、他にはあまりないと思います。また、あとがきの岩合さんのコメントも見開きページだけなのですが、ホッキョクグマへの愛情がこもっていて、とても素敵。また、雪がたくさん出てくるので、涼しくなりたい時に開くのもおすすめです。
それでは今週はここまで。来週もよろしくおねがいします!
※「本と生活と。」は毎週水曜日更新予定です。
1993年生まれ。SWスタッフ。もともとクラリネットとドラムをやってました。音楽以外の好きなもの:本、映画、動物、ドラマ、Netflix、Hulu、ぬいぐるみ、文房具など諸々たくさん。モルモットのごまちゃんと生活してます。30歳になるまでに本屋さんの開業を目指しています。