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【現地レポ】WACKメンズオーデ2022 3日目③──仲間同士で脱落者を選ぶ究極の選択、10名が脱落者となる大波乱

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BiSH、豆柴の大群などを手がけるプロデューサー渡辺淳之介が、2022年2月24日〜27日にかけて開催している男性のみの合宿オーディション「WACKメンズ合同オーディション2022」。

今回の合宿オーディション開始前に、候補生たちのTwitterアカウント開設と同時に全員の顔写真が公開され、当日を迎えた。WACK初の男性グループ結成の可能性を秘めた本オーディションの内容は、24時間ニコニコ生放送にて完全生配信されている。

その合宿の様子を現地よりレポートする。

19時 パフォーマンス審査

審査の会場に集まった候補生たち。静かな雰囲気の中、渡辺が「最後だと思って全力でやってもらえたらと思います。どこのチームからやりますか?」と候補生たちに問いかけると、全員が「はい!」と元気よく手をあげた。チームの代表がじゃんけんをした結果、チームアヌッシュ、チームきんぷり、チームカウパー、チームGNIの順番にパフォーマンスを行うことに。

最初にパフォーマンスをしたのは、昼のパフォーマンス審査で1位を獲得したチームアヌッシュ(チョイ・タンソク、イ・ゾンショウ、チャ・ノム、ペ・ヤングン)。課題曲「DD(仮)」を選択、のっけから元気に掛け声をかけながらリズミカルなダンスを行った。

2番手で登場したのは、チームきんぷり(アユノ・K、タスククス、ナグ・ラジュン、チ・ヂミン)。課題曲「DD(仮)」を選択し、昼間の審査で指摘されたチーム感を意識したようなユニゾンやフォーメーションで迷いのないパフォーマンスで駆け抜けた。

3番手は、チームカウパー(E-MAZACON、ジョンゴクウ、クェン・サンウ、ウォンビーロング)。課題曲「DD(仮)」を選択し、4組の中で最もかわいらしさを表現した振り付けで、アイドルらしさを全面に出しつつ元気に披露した。

最後に登場したのは、チームGNI(コン・ブ、T.O.P.P.O、チン・ボンボン、5チャンミン)。楽曲披露までに4人で円陣を組み気合いを入れた。課題曲は「GAP(仮)」を選択。洗練されたダンスミュージックを気合いの入れた歌とダンスで表現した。

全てのパフォーマンスを終え、渡辺がつけた順位は下記の通り。

1位……チームきんぷり
2位……チームGNI
3位……チームカウパー
4位……チームアヌッシュ

「個別面談も踏まえて見させてもらって、初っ端からこれできてくれよってことは思いました。甲乙つけがたかったですが、自分の判断で順位をつけさせてもらいました。チームアヌッシュは考えすぎちゃったな。昼のほうが正直考えないで楽しんでいた感じがしました。チームカウパーも考えちゃったかなってところがあるかな。チームGNIは全然昼と違って、チームということを意識してやっていたのがよかったです。ちょっと走っていたのは残念。チームきんぷり、やればできるじゃん! これよ! と思いました。合宿も明日終わるし、みんな一緒なんだけど、楽しんでほしいし、それが見る人を一番楽しませられると思うから、なにごとも楽しんでやってほしいと思います。明日お昼で終わっちゃうから。これ以降もそのつもりでやってほしいなと思います」と全体の講評を行った。

そして夕食(デスソースは誰にも入っていない)を挟み、渡辺が候補生たちを集め、脱落者について衝撃的な内容を伝えた。

「残すところ半日になりました。面談でもしゃべりましたけど、3日目、自分もギアを変えて、どうやって一緒に仕事しようか考えて面談しました。最初は、パフォーマンス審査で「誰がやりたいか?」と言っても手があがらなかったけど、それが変わったのが嬉しかったです。

このあと今日の脱落者を決めたいと思うんですけど、チームを1組ずつ呼び出させてもらいます。そこで話し合っていただいて、脱落者を1人決めてください。制限時間は10分ずつです。(じゃんけんや多数決など)勝敗で決めるものはNGです。話し合いのみで決めてください。脱落者を決められなかった場合は全員脱落となります」

突然の宣告に静まる候補生たち。しかし、考える間もなく最初のチームが呼ばれ、脱落者を決めるための話し合いが行われた。

■チームアヌッシュ(チョイ・タンソク、イ・ゾンショウ、チャ・ノム、ペ・ヤングン)

向かい合った4人の準備ができると、話し合いのスタートの合図が切られた。開口一番、イ・ゾンショウが「自ら脱落する」と切り出した。「残ってもやっていける自信がない。このチームのことを大事にしたいから」と涙を流して語った。一瞬の間が空き、チャ・ノムが「10分あるから話して決めたい」と伝えるも、「マイナスの雰囲気が出る前に決断したい」と決意の固いイ・ゾンショウ。「自己満だけど、みんなといれてよかった。悔いはないからお願いします」と他の3人に伝えるも、チャ・ノムは嗚咽するように涙を流し、「申し訳ないけど、自分は絶対残るって決めたから、自分からやめるとは言えない」と自分の気持ちを話す。チョイ・タンソクも「人生をかけてここにきたから自分からは言えない」と気持ちを伝えると、ペ・ヤングンが「だったら俺が抜ける」と口を開けた。

間髪おかず、イ・ゾンショウも涙を流しながら、「俺が脱落します。みんなからお願いしますとは言えないと思うから。すごく楽しかったから、また機会があったら絶対挑戦したい。少しでも人を大切にできる人になりたくて。次来たときはもっと強い気持ちできたいから。だから今日はここで脱落します」と想いを伝える。それに対してペ・ヤングンも涙を流しながら、「合宿に来て、夢を本当に追っていると思っていたけど、本気で追ってる人をみたら苦しい気持ちになって。自分はもともと公務員試験の勉強をしていて後があるから、俺が脱退するのがいいと思う。1日目から苦しくて。あとがある自分には、本当に耐えられない」と語り、後にひかない。

そうしているうちに制限時間の10分が経とうとし、イ・ゾンショウが自分が脱退すると宣言するも、4人納得しての結論が出たとは言えず、タイムアップ。メンバー4人が脱退となった。

■チームきんぷり(アユノ・K、タスククス、ナグ・ラジュン、チ・ヂミン)

最初に口を開いたのは、チ・ヂミン。「我こそはって人はいますか?」と3人に問うも、脱退の意を示す候補生はいない。「俺は、すっきりできると思える決め方じゃないと思っている。誰がやめてほしいとは言えないから(自分が)出てもいいよ」と自らが脱落者になってもよいと切り出しす。しかし、他の3人がそれは違うと思うと反対。

それに対し、「それか恨みっこなしで脱退する人を指差すしかない」と提案したチ・ヂミン。「平和的な方法はない、恨みっこなしで決めるしかない」ということを伝え、納得した4人はせーので右手で脱落者を指差すことに。「せーので」という言葉のあとに指を刺された人数が多かったのは、チ・ヂミン。「俺が脱落します」。そう伝え、チ・ヂミンの脱落が決まった。

■チームGNI(コン・ブ、T.O.P.P.O、チン・ボンボン、5チャンミン)

話し合いの時間が始まるも沈黙が続く部屋の中。コン・ブが口火を切り、「他のところだったらできてなかったと思う」と涙ながらに語った。T.O.P.P.Oも「3回一緒になって、みんなのおかげだと思ってるし、そうじゃなかったらここまでこれなかった」と他メンバーへの感謝を語った。チン・ボンボンが「むずいな」とこぼし、「この先、アイドルになったときの熱意とか気持ち聞いて、この人とやりたいのを決めるのはどうか」と提案。

チン・ボンボンが「WACKはじめてのメンズアイドルで伝説になりたい、メンズ界隈に殴り込みたい」と想いを語ると、コン・ブは「ここまで来れると思ってなかったけど、がんばりたい気持ちが強くなって。メンズで世に出たい気持ちがつよい」、T.O.P.P.Oは「自分なりに本気でやりたいと思って取り組んだし、WACKのアイドルとして夢を掴みたい。みんなで本気で叶えたい」、5チャンミンは「俺にとってはWACKのグループは全てでかっこよくて自分で歌いたいと思っていて。俺なら変えられる、上の方まで連れて行けると思ってやってきたから、これからもがんばりたい」とそれぞれの気持ちを語った。

制限時間が近づいてきたこともあり、一緒に活動したい2人を指を刺して、数の少なかった人が脱落することに決めた4人。集計に時間がかかり間に合わないかというギリギリで、結果、5チャンミンが脱落することとなった。

■チームカウパー(E-MAZACON、ジョンゴクウ、クェン・サンウ、ウォンビーロング)

しばらくの沈黙の後、クェン・サンウが「今日まで、自分は指示されてやる側だったのが、午後からグループの中心として参加するようになった。自分が一番努力したと思っているので自分から脱落は言わないと思う」と意思を語った。ジョンゴクウも「午後にウォンビーロングが一緒にやろっていってくれていいものができた。自分も脱落したいとは思わない」、E-MAZACONも「ダンスは得意だし、全体のパフォーマンスのなかで声が出ていたし、振り幅がある自信があるので、みんなより歌えると思います」と本オーディションへの気持ちを語った。

3人の意見を受け、ウォンビーロングは「今までだったら自分はここで手をあげるタイプだけど、それだと変われないという思いがあるし、これまで簡単に自己犠牲をしていたけど、諦めることで悲しませる人が出てくるのかなと合宿を通じて思った。正解はないと思う。心境としては、なったことない感情になっている」と自分のことを語り、アイドルになりたい理由を教えてほしいと他の3人に伝えた。クェン・サンウは「殻にこもりがちだから挑戦しようという勇気をだしてここまできた」、E-MAZACONは「アイドルが好きで毎日聴いていて、憧れて参加した」、ジョンゴクウは「WACKの曲を聴いて励まされたり元気つせられた。自分もやりたい気持ちになってうけた」とこの場所に来た理由を語った。

その言葉を聴き、「絶対俺よりかっこよいアイドルになってくれるか目を見ていえる?」とウォンビーロングは1人1人に問うていく。クェン・サンウ、E-MAZACONが「なれる」と答え、同じ質問をされたジョンゴクウは「あきらめるの?」とウォンビーロングに投げかけた。「目を見て話そう。ゴクウの答えが聞きたい」とウォンビーロングは引き下がらない。その問いかけを何度も受けてゴクウは、小さな声だが迷いのない声で「一緒にやりたい」と発した。

ウォンビーロングは「僕が(脱落者として)いきます。絶対超えてくれるんでしょ?」と自らを犠牲にして答えを伝えようとするが、ゴクウは「諦めの脱落ってこと?」とウォンビーロングに問いかける。「全然諦めたくないけど」とウォンビーロングは本音を語るが、このままだとタイムアップで全員が脱落になると、改めて他の3人に問いかける。クェン・サンウ、E-MAZACONの2人が納得し、制限時間残り10秒となり、ギリギリのタイミングゴクウが発したのは「納得していない」という答えだった。

結果、4人全員が脱落となった。


4組の話し合いが終わり脱落者が決定し集まった候補生たち。異様な雰囲気が漂う食堂にて、渡辺淳之介が口を開いた。

「酷なことをしたけど、これから活動を始めたら、こういうことは起こることだと思います。それは、ちゃんと意見を言わないといけない場面が出てくるということです。そこが、なあなあになると絶対に売れないです。そういうときに遠慮したりしてしまうことはあることなので、そこを見させてもらいました。

結論から言うと、何が正解っていうのはないです。だから、みんなが言っていることが間違っているとは思いません。ただ、自分から脱落するとは言ってほしくなかったなと思いました。3日間、俺もみんなと真剣に向かい合ってきたので、そこは思うところがあるのが正直なところで。ということで、脱落決まった方と、残った方で分かれてください。そして、脱落が決まった組と、そうじゃない組で、グループを組んでください。課題曲は、なんの曲でもいいです。これまでやってきた課題曲5曲(「オーケストラ 」「EMPiRE is COMiNG」「STUPiD」「pretty pretty good」「拝啓 ロックスター様」)、新曲2曲(「GAP(仮)」、「DD(仮)」)のどれかから選んでください。その上で最後、パフォーマンス審査まで見たいです。脱落したいって人は明日帰ってもらってもいいです。そこは今日教えてもらいたいと思います」

結果的に16人全員が参加の意思を示し、下記の2チームにて明日の最終パフォーマンスが行われることとなった。

・脱落チーム
E-MAZACON
イ・ゾンショウ
チ・ヂミン
ジョンゴクウ
チャ・ノム
ウォンビーロング
5チャンミン
クェン・サンウ
ペ・ヤングン
チョイ・タンソク

・生き残りチーム
コン・ブ
チン・ボンボン
アユノ・K
T.O.P.P.O
タスククス
ナグ・ラジュン

21時 投票

重苦しい雰囲気の中、視聴者の人気投票が行われた。視聴者投票に加え、夕食の食べ残しポイント、マラソンの票、スタッフ票を足したものをそれぞれ発表していった。

そして合宿3日目の投票結果が発表された。

1位……ジョンゴクウ(2294票)
2位……ウォンビーロング(1859票)
3位……チ・ヂミン(1531票)
4位……タスククス(1151票)
5位……チョイ・タンソク(1129票)
6位……チン・ボンボン(1116票)
7位……5チャンミン(1020票)
8位……ペ・ヤングン(975票)
9位……チャ・ノム(593票)
10位……ナグ・ラジュン(590票)
11位……E-MAZACON(497票)
12位……コン・ブ(467票)
13位……イ・ゾンショウ(452票)
14位……アユノ・K(299票)
15位……クェン・サンウ(255票)
16位……T.O.P.P.O(206票)

脱落者を選ぶ話し合いを経て、視聴者投票が大きく動き、ジョンゴクウが1位を獲得した。

スタッフ票、ダンス票、マラソン票、集計した投票結果
1位……ペ・ヤングン(72P)
1位……タスククス(72P)
3位……チン・ボンボン(67P)
4位……チ・ヂミン(59P)
5位……ジョンゴクウ(48P)
6位……チョイ・タンソク(45P)
7位……ウォンビーロング(44P)
8位……アユノ・K(42P)
9位……コン・ブ(41P)
10位……ナグ・ラジュン(40P)
11位……イ・ゾンショウ(37P)
12位……チャ・ノム(35P)
12位……5チャンミン(35P)
14位……クェン・サンウ(30P)
14位……E-MAZACON(30P)
15位……T.O.P.P.O(24P)

投票発表を経て、渡辺淳之介は、「泣いても笑っても最後です。正解とかはないです。いまこの一瞬に、どれだけ自分をかけられるか。できないと後悔すると思ってください。この3日間やってきて、俺もマイナスな考えだったんですが、最初はどうやって男性グループをやらないか判断するものを探していたんですけど、今日どうやったらできるかなって思ってきました。それをさせてくれたのはみんなだし、できることだったらどうやってできるか今夜も考えるし、みんなのおかげだし本当にありがとう。最後まで俺も悩むし、絶対やらせるって気持ちで望んできてほしいし、4日間の集大成見せてください」

果たして、2つに分かれたそれぞれのグループはどのようなパフォーマンスを見せるのか。泣いても笑っても今回の合宿オーディションは明日がラスト。WACK初のメンズオーディションはどのような結末を見せるのか?

合宿最終日、パフォーマンス審査は13時から行われる予定。

取材&文:西澤裕郎


■オーディション概要
ニコニコ生放送:「WACKメンズ合同オーディション2022〜男だらけの3泊4日(布団監視もあるよ)〜」
配信日程:2022年2月24日(木)14:30〜27日(日)17:00予定
視聴URL:https://live.nicovideo.jp/watch/lv335640716

Twitterアカウント
タスククス:https://twitter.com/_TaSuKuKuSu_
チョイ・タンソク:https://twitter.com/CHOi_TANSOK
ジョンゴクウ:https://twitter.com/JOHN_GOKUH
ウォンビーロング:https://twitter.com/WONT_BE_LONG
ナグ・ラジュン:https://twitter.com/NAG_RAJUN
イ・ゾンショウ:https://twitter.com/i_ZONSYO
アユノ・K:https://twitter.com/K36328201
チン・ボンボン:https://twitter.com/CHiN_BONBON
5チャンミン:https://twitter.com/5_CHANMiNG
E-MAZACON:https://twitter.com/E_MAZACON
チャ・ノム:https://twitter.com/CHA_NOMUH
ぺ・ヤングン:https://twitter.com/PE_YOUNGN
クェン・サンウ:https://twitter.com/KWEN_SANG_WOO
T.O.P.P.O:https://twitter.com/T_0_P_P_0
ビンビン:https://twitter.com/_BiNGxBiNG_
コン・ブ:https://twitter.com/KONG_BUH
チ・ヂミン:https://twitter.com/CHE_JiMiNG

WACK HP:https://www.wack.jp

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