こんにちは! 最近落ち込んでいるたまざわです。
なぜだか毎日集中力が全くないんです。タイピングの速さと集中力だけが取り柄なのにこれじゃ空っぽです。誰かの紀行文ばかり読んでいるから、どこか遠くに行きたいのかなとか(かなりのインドアですが)、ぼんやりしていて自分でもよく分かっていません。
いろいろな人に迷惑をかけまくってしまっているので、なんとかしないとと切実に思っています。
さて、生活に寄り添う本を紹介するこの連載。第44回目に紹介するのはいがらしみきお『ぼのぼの』。
vol.44 いがらしみきお『ぼのぼの』
『ぼのぼの』
著:いがらしみきお
出版:竹書房文庫
内容:
単行本1~10巻までを5冊にコンパクトに収録。文庫本1巻には、いがらし先生と担当編集者の対談も掲載!「ぼのぼの」誕生秘話も明かされるのだ!?
https://www.takeshobo.co.jp/book_d/shohin/6302901
本書はきっと知らない人はいないラッコのぼのぼのや、その周りにいる動物たちの日常に焦点を当てた漫画『ぼのぼの』の文庫シリーズ1巻です。
小さい頃からなぜかぼのぼのや、シマリスくんに似ていると言われていて、いつの間にか大好きになっていました。グッズもたくさん集めていた時期があります。
小さい頃に漫画を読んだときはただかわいいな〜という感情しか湧かなかったのですが、大人、社会人になった今、読み返すととても哲学的で深い漫画だなと思ったんです。
石はどこにあるんだろう
石はどこにあるんだろう
海の中だったらこまるなァ
ボクは少ししかもぐれない
土の中だったらこまるなァ
ボクは少ししかほれない
空の上だったら困るなァ
ボクは少ししかとべない
ボクは少しばっかりのボクだ
ボクは少しばっかりのボクだったら
((2002年)いがらしみきお『ぼのぼの1』60ページより引用)
章またぎで上記のようなぼのぼのの言葉が載せられているのですが、大人になって読んでみるとすごく深い。ぼのぼのはよく海に浮かんで考えごとをしています。考え事と言うと、マイナス思考な人にとってはつらいことかもしれないけど、ぼのぼのの考え事は内向的な感じではなく、とても解放的です。
考え事だらけなのにマイナスなイメージが一切ないのはなぜだろう? と思ったときに、ぼのぼのは純粋に好奇心のまま思考を深めているんだなと思いました。例えば、小さい子どもが「空はなんで青いの?」、「海はどこまで続いているの?」という、大半の大人が分かっているようで分かっていないことを疑問に思うのと一緒です。
ぼのぼののかわいさに魅了された方はもちろん、最近空を見上げてぼーっと気持ちよく考え事をしていないなという方にもおすすめ。緊張しい+心配性の私が今1番読んでいてリラックスできる漫画です。
それでは今週はここまで。来週もよろしくおねがいします。
※「本と生活と。」は毎週水曜日更新予定です。
1993年生まれ。SWスタッフ。もともとクラリネットとドラムをやってました。音楽以外の好きなもの:本、映画、動物、ドラマ、Netflix、Hulu、ぬいぐるみ、文房具など諸々たくさん。モルモットのごまちゃんと生活してます。30歳になるまでに本屋さんの開業を目指しています。