写真:まくらあさみ
こんにちは、リカです。
前回までお話してきた風俗店のジャンルに関する、今回は「サービス内容」についてお話していきます。
長くなってしまったのでまた数回に分けます……!
風俗店は、業態によって遊び方、受けられるサービスがおおよそ決まっていて、さらにジャンルから自分の好みを付け足して遊ぶお店を選ぶ……とお話ししてきました。
「価格帯」「女の子のタイプ」に続いて、今回取り上げる「サービス内容」は基本的に「業種」と近い概念なのですが、業種はVol.4でお話ししたとおり、本番の有無や粘膜接触の有無という“どこまでのレベル(濃厚さ、ハードさ、リスクの大きさ)のサービスか”という分け方になります。ここではサービスのレベルというより、コンセプトに近いです。
サービス内容
・イメクラ
・オナクラ・手コキ
・M性感
・SM
・フェチ・マニア
・マット
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ざっとこのくらいでしょうか。
イメクラは、イメージクラブの略。
イメクラ・コスプレ系とまとめられていることもありますね。
お客さんの望むイメージでプレイができる店、という意味です。
もっと昔は、ちゃんとそのイメージにあったプレイルームを設えている店舗型のお店のことをイメクラと呼んでいたようですが、今はもう、特定のイメージを持つお店はみんなイメクラとして検索しても出てきます。
例えば、痴漢プレイ。女子高生の格好をした女の子がいて、電車の車内を模したプレイルームで痴漢ごっこができるようなお店ですね(今でもそういうプレイルームのあるお店があるのかはちょっと調べきれていないのですが……)。
あとはメイド、OL、ナース、バニーガール、アニメ系のコスプレ、夜這いプレイ、赤ちゃんプレイ。言うなれば無限で、とにかく何かしらのイメージやシチュエーションの設定の上でプレイするタイプのお店。
特定のイメージしかないお店もありますが、たくさんの種類のコスチュームが用意されていて、さまざまなイメージプレイができるお店もあります。
イメクラは、ヘルスのカテゴリーに属します。
店舗型ヘルスのイメクラは今もあるようですが、本格的なプレイルームまであるのかどうかはわかりません。
たまにラブホで、教室風や電車の車内風みたいないろんなイメージの内装がされているお部屋があって、そこに入ってイメクラプレイができるホテヘルやデリヘルはあります。
ソープでもそういうイメージプレイ系のお店はとてもたくさんありますが、ソープはソープとしか言わないようで、エステでもナース服や制服や水着のコスチュームが選べたりしますが、エステはエステとしか言わないようです。
私もイメクラ系のヘルスで働いていたことがあります。
ホテヘルやデリヘルで、いろいろなコスチュームがあって、おきゃくさんが利用するホテルがたまにそういうイメージの内装だったことも。
そこは夜這いコースもありました。
ただ、お客さんはそんなに、バチバチのイメージプレイをしたがる人はいなかったですね。
コスチュームも着せるけど、シチュエーションは決めずに、なんとなく「(例えば)女子高生とエッチなことしてる……!」と思って喜んでくれるとか、お気に入りの女の子にいろんなコスチュームを着せて見るのが楽しいとか、そんな感じで普通のプレイの人が多かったです。
とんでもないイメージプレイを要望されて対応できなかったらどうしよう、と思っていたけど、そんな人はまずいませんでした。
痴漢ごっことか、上司にセクハラされるOLはたまにあったかな。
女子高生的な制服系と、ブルマの体操着とスクール水着のコスチュームのリクエストがかなり多かった。やっぱり日本の男はロリコン多いんだな……。
オナクラはオナニークラブの略で、基本的には、お客さんのオナニーを女の子が見てくれる、お手伝いをしてくれる、というお店です。
プレイ時間も20分からとかあって、極端な例だと、お客さんがちんこだけ出して着衣の女の子がそれを見ていて、お客さんが自分でしごいて出して終わり、という内容だったりします。
当然それだけなので料金もバックも安いです。
そういうプレイが好きとか、とにかく安く済ませたい人なんかはいいかもしれませんが、だいたいは、それにオプションとしていろいろつけて遊びます。
お店としても、見るだけのコースもあるけど、ほとんどは手コキありのコースを用意しているお店が多いです。
どこまでのオプションがあるかはお店によりますが、値段で段階をつけ、ハグ、膝枕、耳かき、ビンタのような「こんなものにお金とるのか!」みたいなものから、唾液、足コキ、拘束まで、ちょっとずつハードなものもあり、女の子を脱がせるのも下着姿、トップレス、オールヌードと段階ごとに料金が高くなり、さらにその各段階でのタッチのオプションもあって、キスや女の子を舐めることができる系もあるし、パイズリとかおっぱいを揉むとか埋もれるとかおっぱい系もあるし、女の子が乳首を舐めるとかフェラのようなヘルス的なオプションもあるお店もあります。
こういったいろいろなオプションをお客さんが好みで付け足して楽しむのがオナクラの遊び方、のようなところがあります。
でもそうすると、なんだかんだでヘルスを利用するより高くなってしまう、なんてことも。そんな感じなのでお店や女の子側はむしろオプションで稼ぐ!という雰囲気がある。
オナクラは基本的には非粘膜接触でありソフトサービスなジャンルなので、女の子のレベルが高めと言われています。
18〜19歳の女の子が基本とか、ルックスのレベルが高い子しか採用しない、というお店が多いイメージです。
価格帯の記事でも書きましたが、サービスがソフトなほど女の子のレベルが高い風潮ですね。
若いので業界未経験の子も多く、風俗慣れしていなくてスレてない子が多いとお客さんは思っている。
なのでたぶんお客さんは、結果的に料金が高くなってしまったとしても、若くて可愛くて風俗慣れしていない女の子といろいろしたいから…と、オナクラを利用するのかなと思います。
しかし、オナクラは、そんなに流行っていない印象です。
現状、店舗数もそんなにありませんね。
そもそも、オナクラというお店自体がダミーみたいなもので、オナクラの面接に行くとだいたい同じ系列店のヘルスを紹介されます。
私はエリアの違う3カ所で、オナクラの面接だったのに実情ヘルスの面接のお店がありました。
こんなにソフトなサービスで高収入!という求人文句で、とりあえず女の子を呼び寄せるのでしょうね。
ヘルスの内容じゃ来ないような子も来るかもしれないし、あんまり業界を知らない子もうっかり信じて来ちゃう(わたし)。
それをできるだけヘルスに回して、より単価の高いヘルスの在籍を増やしているのだと思います。
まあ、わたしの年齢やルックスレベルで「こいつはオナクラじゃ無理っしょww」って思われてヘルスを紹介されただけかもしれないけどな!(笑)
結局諦めて系列のヘルスに入店したのですが、お店の動きを見ているとオナクラは全然稼働していませんでした。
サービス内容がエステと近い非粘膜接触系なので、オナクラとエステを掛け持ちさせているお店も多いようで、その店もそうしていました。
それでもエステがメインで、オナクラの仕事はオマケ程度にしかないようでした。
本当に忙しいオナクラってあるのかな……という印象です。
長くなってしまったので今回はこのへんで。
続きはまた次回。
東京都出身。都内の風俗店で働く現役風俗嬢。小説はミステリーと恋愛ものが好き。ロキノン厨。