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【RAVE REPORT】MIGMA SHELTER、ユブネ旅立ちRAVE「皆さんと出会えたことや日々は私の永遠の青春の日々でした」

StoryWriter

サイケデリックトランスをシームレスに繋ぎ、ロングセットもノンストップで歌い踊るアイドルグループ、MIGMA SHELTER。メガミックスやマッシュアップまで繰り広げられるスタイルから、そのパフォーマンスをレイヴと称している。

昨年末より体調不良のためメンバーのユブネが活動休止していたが、先月になりグループからの脱退が決定。彼女を見送るため、ユブネ旅立ちRAVE 〈Last Your Girly? 〜のぼせちゃったから先に上がるね!〉を2022年6月7日(火)東京・WOMBにて開催した。本公演の様子をレポートする。

ユブネ旅立ちRAVE

「ガンギまっていきまっしょい!」

力強い掛け声のあとステージ袖から登場したミミミユ、ブラジル、ユブネ、タマネ、レーレ、ナーナナラの6人が宗教画を思わせるフォーメーションで板付く。ディジュリドゥが妖しく鳴り響き、高速ビートがフロアを高揚させる「QUEEN」でレイヴは幕を開けた。ナーナナラが堂々とソロを歌い上げ、ミミミユがメンバー達に追い詰められる緊迫感の漂う演出が繰り広げられる。
ピアノの美しい旋律が重なり「NAME」へと雪崩れ込むと、センターに構えたユブネが艶かしい仕草で6人体制を待ちわびたファンを魅了した。ラテン系トランス「Coro Da Noite」からホラー系トランス「Baron」へと繋がり、ファンも大きく手を振って盛り上がる。

「GIPS」のレゲエパートではメンバーが盆踊りの振りでステージを回る。曲中、音が止まるブレイクではユブネが「ありがとう! まだまだ躍り狂うぞー!」と元気いっぱいに宣言して曲が再開。感極まったファンも大きく飛び跳ねて手拍子で応える。ここからレイヴのムードが変わり、歌うブラジルの頬にユブネがキスをしたり、メンバー同士じゃれ合ったり、自由で温かいパフォーマンスが繰り広げられた。

ジャジーなピアノとベースの異色トランス「Drops」のあと、夜の森を連想させるバラード調の「It dosen’t matter」ではメンバーが迷いや混乱を全身で演じ、再びディープな世界観へ突入していく。

妖しいシャーマニズムを匂わせる「明けの歌」、トライバルなビートに一糸乱れぬフォーメーションで魅せる「Svaha Eraser」と民族系サウンドが続き、サイケデリックトランス・アイドルのステージに相応しい陶酔感と没入感が加速する。ここでグループ随一の盛り上げ曲「Joint」が投入されると、笑顔のメンバーにファンも一気にボルテージを上げて盛り上がる。ステージ上では、いつの間にか裸足になったユブネがラストレイヴの今日で全開放するかのように駆け回った。

曲のエンディングと同時に、荘厳なコーラスで「Rabiddo」がスタート。ミュージカルを観ているかのように曲調がシリアスにユーモラスに目まぐるしく展開して、ファンはメンバーの演技に見入ったり手拍子したり体を激しく揺らしたり思い思いに楽しんだ。

ドラマチックな余韻を残しながら、機械的なビートのフルオントランス「Parade’s End」へ強制的に切り替えられ、WOMBのサウンドシステムが繰り出す重低音が会場全体を揺らす。徐々にエモーショナルを剥き出していき大サビで最高潮を迎えたところで、ティンパニーが打ち鳴らされる愉快なイントロで「Egg Head」が始まった。アイドル感満載のポップなトランスで、ユブネの可愛らしい歌い出しに会場に集まったファンも待ってました!と言わんばかりにピンクのサイリウムやペンライトを掲げる。サビ直前でメンバーが戸惑うユブネをセンターに誘導。フィル代わりに入る鶏のコケコッコー!という鳴き声に合わせて、この日限りのフォメーションでユブネが元気にジャンプ。そのままサビに突入すると、手を上げて頭上に大きな卵の丸を作ったメンバーとファンが一緒にピョンピョンと飛び跳ねた。落ちサビではブラジルとナーナナラがしっとりと歌い上げたあと、再びセンターに誘導されたユブネがレーレと一緒にコケコッコー!のタイミングでジャンプ。多幸感の溢れる中、現体制のテーマ曲とも言える「TOKYO SQUARE」へ。ソロのダンスパートでは、タマネの躍動感溢れるステップとスピン。ユブネのセクシーさと力強さを感じさせるダンス。女王の風格でメンバーを跪かせるブラジルのウォーキングという流れが久々に披露された。

ここで破壊力抜群の「Compression: Free」を畳み掛けられ、ファンも興奮を押さえきれず拳を突き上げる。曲の途中でユブネが喘ぎ声を発するのだが、活動休止以来で久々に披露するためかやや遠慮気味になってしまう。その後も攻撃的なシンセリフと強力なキックに踊り狂い、メンバーも覚醒状態へ。そして再び喘ぎ声パートが迫る。ファンの熱い視線を受けながら、ユブネは絶頂的な表現力で見事に大役を務め果たした。その勢いでロック系トランス「69」に突入して、レイヴはクライマックスへ。ギターの轟音に激しく身を躍らせ、サビではメンバーとファンが一緒に手を上げてジャンプする。曲のエンディングでメンバーが横一列に並んで肩を組み、ここで大団円を迎えたかに思えた。が、再びユブネの担当曲とも言える「Egg Head」の間奏が流れ始め、ユブネの「お・や・す・み」を合図に大サビの卵ポーズで連続ジャンプ。歓喜したファンも、メンバーに合わせて飛び跳ねる。さっきは1回で終わった大サビだが、今回は何度も「お・や・す・み」で繰り返される通称“無限Egg”。ひと段落しても再び卵ジャンプが始まり、体力を使い果たすまで何度も何度も繰り返された。疲労と感動と寂しさの入り混じる一体感の中、ユブネと抱擁するレーレが堪えきれずに涙を見せる。そして、ミミミユに代わってユブネをセンターに構えたフォーメーションで80分間ノンストップのレイヴは終了した。

温かい拍手に包まれながら、ユブネが「ありがとうございまーす!」と元気に挨拶。「今日は皆さん、こうして足を運んでくださって、ユブのMIGMA SHELTERラストのレイヴ、目に焼き付けてくださり本当にありがとうございます」と深々とお辞儀。あまりの熱気に衣装の胸元を大きく開いて涼むユブネを、ナーナナラが「ダメでしょ!」とたしなめチャックをあげるやり取りに会場からも笑いが起こった。

記念撮影を挟み、ユブネがグループ脱退の思いを語った。

「不思議な感覚なんですよ、本当に。MIGMA SHELTERに入り、とてもとても充実して、生きてんの楽しいヤベーっていう無双モードでずっと走らせていただいて、この6人でいろいろな思い出があります。たくさん駆け抜けてきて、『ALICE』発売して(コロナ渦で延期されていた)ツアーが始まるタイミングで、皆さんのおかげで進んで来れていたのに、旅立つっていう形を選んでしまい、申し訳ない気持ちは正直あるんですけど、それでもこうしてみんなが暖かく背中を押してくれて、それは今まで6人で活動してきた日々があったからだなと思っております」

それからメンバー全員に感謝を伝えて「私はたぶん、このメンバーとはMIGMA SHELTERじゃなかったら絶対に仲良くなれてない。個性やばいじゃないですか。絶対なれないのに、MIGMA SHELTERというものがあったから、みんな大好きー!ってなったり、一つになれてた。私も最初の頃ブログで『三十になったら死ぬ』とか言ってたけど、MIGMA SHELTERになれたからこの先も生きよう頑張ろうって思えて、旅立ちを決めたのもありまして。ほろ酔いピンク、ユブネをここまで生きさせてくれて、パワーをくれて、皆さんのおかげで歩んで来れました。(ハッとなって)マジで辞めるんだね。実感が湧かないっていうのも不思議な話なんですけど、それぐらいユブネであることが当たり前だった日々から、私は旅立ちをさせていただきます。皆さんとこうして出会えたことや日々は、私の永遠の青春の日々でした。もしかしたらまた皆さんに会えるかもしれないし、もしかしたら会えなくなっちゃったりとか、わかんないんですけど、この地球上で出会えた、日本の渋谷という街で出会えた皆さんに、感謝をしたいです。今日は本当にありがとうございました!」

最後はメンバーそれぞれがユブネやファンに思いを伝えると、「私たちMIGMA SHELTERでした!ありがとうございましたー!」と6人揃ってのお辞儀でレイヴは幕を閉じた。

白熱のレイヴと、ここには記せない事故スレスレのMCの様子はZAIKOにて7月7日までアーカイブが購入可能となっている。

ユブネ旅立ちRAVE
Last Your Girly? 〜のぼせちゃったから先に上がるね!
https://aqbirec.zaiko.io/buy/1sM5:mPh:5d174
¥1,000

文章:空五倍子
写真:Masayo


セットリスト
01. QUEEN
02. NAME
03. Coro Da Noite
04. Baron
05. GIPS
06. Drops
07. It dosen’t matter
08. 明けの歌
09. Svaha Eraser
10. Joint
11. Rabiddo
12. Parade’s End
13. Egg Head
14. TOKYO SQUARE
15. Compression: Free
16. 69
17. 無限Egg


《お知らせ》
MIGMA SHELTERが新メンバーオーディションを開始。
新体制を盛り上げてくれる元気な女性を探しています。

《参加資格》
14〜24歳までの心身ともに健康な女性。
合格後はMIGMA SHELTERのメンバーとして活動できる方。
特定のレコード会社、プロダクションと契約のない方。
現在所属されている場合、等契約解除通知を持参できる方。
未成年の方はオーディション参加にあたり保護者の同意を得ていること。

■一次審査
内容:書類選考
受付期間:7月31日23:59〆切
応募フォームより必要事項を記入してください。
添付写真は3ヶ月以内に撮影されており、アプリで加工されていないもの。
合否_合格の場合のみ、申し込みから4日以内に返信いたします。

■二次審査内容:対面の個人面接
日程:6月中旬~8月中旬で随時開催。
候補日から選んでいただきます。ダンスと歌唱を1曲ずつ披露。
そのほか、ディレクターの指示に応えていただきます。音源は各自スマホでご用意ください。
ダンスやストレッチの動作の見えやすい服装をご用意ください。
合否_審査から1週間ほどでご連絡を差し上げます。
※数日遅れる場合がございます。

■三次審査内容:現メンバーを交えての最終面接
日程:8月下旬までに開催予定。
改めてダンス、歌唱を披露していただきます。
また現メンバーとの簡単なオリエンテーションなども行います。
この三次審査にて、加入する1名が選ばれます。
合否_全ての三次審査が終了次第でご連絡を差し上げます。

応募フォームより必要事項を記入してください。
PCの方 https://www.secure-cloud.jp/sf/1654481629GZiMCLLB
スマホの方 https://www.secure-cloud.jp/sf/sp/1654481629GZiMCLLB

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