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現役風俗嬢リカのオトナ的コラム トーキョー・フリーティング Vol.11 業界に入ったときのこと

StoryWriter

こんにちは、リカです。

私が風俗のシゴトを始めたのは、2013年の12月。
まもなく、9年目に突入です。
本当に、こんなに続けるとは思っていませんでした。
今回はそんな私が、この業界に入ったときのお話。

最初に風俗のシゴトを始めたきっかけは、Vol.1でも触れましたが、自分がやりたいことのためにまとまったおカネをつくりたかったから。

そのころは普通に働いていましたが、資格を取って転職しよう、そのためにまとまった貯金をしよう、と考えたのでした。
当時の仕事も好きだったし生活できていないわけではなかったのですが、生活するのに精一杯、という感じでで、大好きなライブもほとんど行けず、貯金をするなんて全く無理な生活でした。

単発の派遣のバイトなんかもやってみたのですが、微々たる収入でなかなか貯められず。こういう夜のシゴトや今でいうパパ活、いわゆる援助交際でお金が得られることは知ってはいたけど、別の世界のハナシだと思っていたというか、私的にはまったくやるつもりはなかった。

そんなこんなで地道にやっていたけど、これでは埒が明かない……と思っていました。ちなみにこれもVol.1でも少し触れましたが、リカ家はちょっといろいろアレなので、親からの援助は一切受けずに一人暮らしをしていました。

そんな感じで、毎日ただひたすら働く日々。

早く資格を取って転職したいけど、毎日働いてるだけで、これ、一生このままなんじゃ……? そう途方に暮れていた2013年12月。

また何かいいバイトないかなーと、ゴロゴロしながら求人情報サイトを見ていたある日。今でもよく覚えているのですが、本当にたまたま、夜の仕事の求人を見つけて。あーこういうのあるよねー、どんなモンよ、と、本当に軽いノリで、クリックしてみたのです。「もうこうなったら夜の仕事とか怪しい仕事とかしかない……!」みたいな感じで意を決して調べたんじゃなくて、本当にたまたま。

求人の待遇には“日給3万5千円~”と書いてありました。

そのころはもちろんこの業界のことなどわからないから、風俗の求人情報を見てびっくりし。でもやっぱり“ヤバい仕事”っていうイメージがあったから、ヤバいからこんなに高収入なんだろうな……とは思いました。

ちょっと怖い気もしたけど、そのころは親とも疎遠だったし恋人もいなかったし友達も少なかったし(まあそれは今もだけど)、まあいっかと思い、適当に選んだお店の面接に行くことにしました。

Vol.7でもお話ししましたが、私が最初に面接に行ったのはオナクラでした。
よくわからないなりに調べて、オナクラくらいソフトなサービスら私でもできそう、と思って選びました。
そのお店を選んだのは、適度に家から近くて通いやすそうで、あんまりザ繁華街って感じのエリアでもないから怖くなさそう、とかそんな理由。
某ターミナル駅から、電話で道案内されてマンションの一室で面接。
怪しい感じではなかったしきちんと対応してくれたけど、すぐに系列のヘルスの紹介をされて、そこでまたびっくり。
そのころは何も知らないので、「オナクラの面接に行ったのにすぐヘルス紹介するなんて、悪質なお店なのかな」と思い、「一度考えます。ありがとうございました」と言って帰りました。

とりあえずもう一件、別の店に行ってみようと、同じような条件のオナクラの面接へ。

そこが、長くお世話になるお店でした。

リカ
東京都出身。都内の風俗店で働く現役風俗嬢。小説はミステリーと恋愛ものが好き。ロキノン厨。

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