【LIVE REPORT】WAggにア・アンズピアとサアヤイトが復帰、5人体制で臨んだワンマン公演東京編

WAggが2022年8月13日（土）、ワンマン公演〈WAggs〉の8月公演を東京・Spotify O-WESTにて開催した。

BiSHや豆柴の大群などが所属する事務所WACKの研修生グループ、WAgg。同事務所所属の先輩グループたちの楽曲をライヴで披露して実力をつけ、WACKグループへの昇格を目指す。これまでナルハワールドがGANG PARADEへ、ハナエモンスターが豆柴の大群へ、直近では2022年3月に行われたWACK合宿オーディションにてアイナスターがGANG PARADEへ昇格を果たすなど、数々の実績を残してきている。

ア・アンズピアが持病の腰痛の悪化、サアヤイトが体調不良のため、活動を休止する中、2022年4月24日のワンマン公演〈WAggs〉以降は、愛、YUiNA EMPiRE、ベル・ナルドの3人で活動を続けてきた。

8月6日、東京・お台場で開催された日本最大級のアイドルフェス〈TOKYO IDOL FESTIVAL2022〉のENJOY STADIUMに、ア・アンズピアとサアヤイトが事前告知なしで出演、ゲリラでグループへの復帰を果たし、5人体制で活動を新たにスタートさせた。

外は台風で大雨が降る中で開催された、5人体制復帰後初のワンマンライヴをレポートする。

WAgg、5人体制復帰後初のワンマンライヴ

12時。影アナウンスで、ア・アンズピア、サアヤイトが、ライヴにおける注意事項を仲良く交互に伝えると、新米（※WAggファンの総称）たちから大きな拍手が起こった。

12時3分。ステージ脇から「おーー！」とメンバーたちの気合を入れる掛け声が聞こえ、新米の拍手が起こると、しばらくして暗転。ベル・ナルド、ア・アンズピア、サアヤイト、YUiNA EMPiRE、愛の順で5人が登場すると、「はじめまして、私たちWAggです。よろしくおねがいします！」と元気に挨拶。第3期BiSはじまりの楽曲「STUPiD」三連発でライヴがスタートした。BiSオリジナルの振り付けをベースに、間奏部分の組体操では5人で星のような形を作るなど、自分たちならではの表現を取り入れてパフォーマンス。初期BiS時代からWACKに受け継がれる伝統の同じ楽曲の連発で、メンバー自身と新米たちの熱を一気にあげた。

「改めまして、私たちWAggです。よろしくおねがいします！」と挨拶し、1人ずつ自己紹介。「まだまだもっと熱くなっていきましょう！」とベルが力を込めて伝えると、2期BiSのハードなサウンドのロック楽曲「I can say NO!!!!!!!」、GANG PARADEの楽曲「GANG PARADE」、愛のシャウトが響いたBiSHの楽曲「Help!!」、EMPiREの楽曲「SO i YA」と、WACKの先輩グループたちの楽曲を披露していく。

愛

YUiNA EMPiRE

ベル・ナルド

続けて、BiSHの初期楽曲「HUG ME」。GANG PARADEから分裂したグループPARADISES「BRIGHT FUTURE,YOUR SMILE」、GANG PARADEの初期代表曲の1つ「UNIT」、EMPiREの楽曲「アカルイミライ」と、ノンストップで歌い続けると、YUiNA EMPiREが以前所属していたCARRY LOOSE の楽曲「When we wish upon a star」をエモーショナルに歌い上げた。

愛が「気合いと覚悟をもって、走り続けます。WAggよろしくおねがいします」と一語一語丁寧に伝えると、BiSHが解散を発表した際にリリースし、WACK合宿オーディション2022でも様々なドラマを生み出した「FiNAL SHiT」を歌い、本編は終了。5人はステージを後にした。

新米からの鳴り止まぬ拍手に応え、アンコールに登場した5人のメンバーたち。ベル・ナルドのタイトルコールとともに、2期BiSの楽曲「CHANGE the WORLD」へ。〈絶対に世界変えるんだ〉と歌う前向きなメロコア調の楽曲を、力一杯飛び跳ねてパフォーマンス。5人で肩を組んでヘッドバンキングしながらマイクを通さず掛け声を響かせた。

その後のMCでは、復帰したばかりのアンズピアとサアヤイトが想いを語った。

サアヤイト

サアヤイト「自分は、自信をなくしたり、やりたいことがわからなくなった時期がありました。でも、今はそんな弱い自分じゃありません。私は、歌うことも、踊ることも、新米のみなさんと作るライヴも、本当に本当に大好きです。復帰して本当にこれが私のやりたいことだって、心の底から気づけました。私はこのやりたいことがある人生に、まだ挑戦していきたいです。絶対にここでは終わりません。残りのWAggの時間、パフォーマンスで自分の気持ちを全部伝えていくので、これからもよろしくお願いします」

ア・アンズピア

ア・アンズピア「私は去年の12月から活動を休止させていただいていました。本当に、本当に、長い間、療養期間をいただいていて、動きたくても動けなくて、自分の人生を生きるのが苦しくて、もしかしたら、もうみなさんに会うことはないのかなと思っていました。でも、今こうして、渡辺（淳之介／WACK代表）さんやマネージャーさん、近くで声をかけてくれていたスタッフさんやメンバーがいて、ステ―ジに立てています。新米のみなさんと直接目と目を合わせて出会えたことが奇跡のようで、この時間がたまらないくらい嬉しいです。この場所が、新米のみなさんの笑顔が、私の元気の源で、私の生き甲斐です。今日このライヴはあっという間に残り1曲です。WAggにとって大切な1曲です。何があっても、自分から、この場所とみなさんの笑顔を失いたくないと思いました。今日はWAggに会いにきてくれて本当にありがとうございます」

5人は深くお辞儀をして感謝を伝えると、この日一番大きく暖かな拍手がWAggを包んだ。

「もっともっと大きな場所で、もっともっとたくさんのみなさんと一緒に、無限大の可能性をみつけにいきたいです。WAggと一緒にたくさん踊ってください！」とアンズピアが気持ちを伝え、最後はWAgg唯一のオリジナルソング「WAggの素晴らしき世界」をステージを目一杯使って表現。落ちサビでは、新米たちによるオレンジのペンライトが一斉に灯り、WAggのメンバーとの一体感と連帯を強く生み出しライヴは幕を閉じた。

取材＆文：西澤裕郎
写真：大橋祐希

『WAggs』8月公演
2022年8月13日（土）@東京・渋谷Spotify O-WEST
セットリスト
1. STUPiD
2. STUPiD
3. STUPiD
4. I can say NO!!!!!!!
5. GANG PARADE
6. Help!!
7. SO i YA
8. HUG ME
9. BRIGHT FUTURE,YOUR SMILE
10. UNIT
11. アカルイミライ
12. When we wish upon a star
13. FiNAL SHiT

En1. CHANGE the WORLD
En2. WAggの素晴らしき世界