台湾・男女インディーデュオ・好樂團（GoodBand）、初フルアルバムを日本で発売

台湾の人気インディーデュオ・好樂團（GoodBand）が、2023年4月5日に1stアルバム『在遊蕩的路上學會寬容（彷徨の中に寬容を学ぶ）』を日本で発売することを発表した。

好樂團（GoodBand,ハオユエトゥアン）は2015年結成、ボーカルの許瓊文（ジョアン・ウェン）とギタリストの張子慶（クワン・チン）から成る男女二人組ユニット。フォークを基調にロックやストリングス、R&Bなどの要素を盛り込み、心の琴線に触れる歌詞と暖かなウェンの歌声で作りあげられる表現に難い情緒を歌い上げることで多くの台湾のインディー音楽ファンの注目を集めてきた。

特にデビュー作「我把我的青春給你（私の青春をあなたにあげる）」はネット上で多くの話題を集め、YouTubeで公開されている同楽曲のMVは1,300万回以上の再生数を記録。2020年に発表された楽曲「他們說我是沒有用的年輕人（彼らは私を役立たない若者だと言った）」も“現代の台湾の若者を最も表現した楽曲の一つである”として台湾現地で人気を集め、第一回「PlayMusic Awards」のインディーミュージック賞を獲得するなど、その活動は常に注目を浴びてきた。

自身で台湾でのツアーを主催し、1000人規模のライブハウス公演のチケットは即完、さらに2023年初めには、Zepp New Taipeiでライブを開催し、キャパ2000千人のチケットをソールドアウト。その他、多くの台湾大型音楽フェスにも出演している。

そんな好樂團は、2022年末に7年のキャリアを経て自身初となるフルアルバム『在遊蕩的路上學會寬容（彷徨の中に寬容を学ぶ）』を発表。同作は1本のギターと1人の女声ボーカルを制作の原点として多くの音楽ジャンルの要素を取り入れ、社会の実情に向けた独自の観察眼を含んだ意欲作となった。メンバーは今作について「盲目的なまでの完全性への追求から、自身の欠点を受け入れて共存するという悟りの境地までの過程、つまり混沌から安定までを広く記録したアルバムです。内面の欠点を探すこと、或いは許容と後悔を手放すことを学ぶにせよ、目的地に到達するまではその全てが彷徨だと言えるのではないでしょうか」と、日々を彷徨う中での感情や転換を体現したとコメントしている。その他、人気の台湾R&Bシンガー「李玖哲」と共作した楽曲など全10曲が収録されている。