GANG PARADEが2023年4月27日(木)、全国10都市10公演を巡るグループ再始動後最大規模のツアー〈NEVER ENDING PARADE TOUR〉のファイナル公演を東京・Zepp Hanedaで開催した。
開演5分前にカ能セイが影アナで注意事項を述べ客席を温め、定刻になると遊び人(※GANG PARADEファンの総称)たちが集まった会場にお馴染みのSEが流れると、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノン、ナルハワールド、アイナスター、カ能セイ、13人のメンバーたちがステージに登場した。
「はじめまして! 私たち、エンジョイプレイ、みんなの遊び場GANG PARADEです! よろしくお願いします!」と挨拶をすると、マイカが「ツアーファイナル、いくよー!」と叫び、前身グループPOP時代から歌い継がれるアッパーな曲「Happy Lucky Kirakira Lucky」でライヴをスタート。メロコア調の「BREAKING THE ROAD」ではミキの力強い歌声が響き、続けて13人体制初シングル曲「シグナル」を披露し、のっけから会場を盛り上げた。
「改めまして! 私たち、エンジョイプレイ、みんなの遊び場GANG PARADEです! よろしくお願いします!」と挨拶し、1人ずつ簡潔に自己紹介をすると、チャンベイビーが「〈NEVER ENDING PARADE TOUR〉ファイナル公演Zepp Hanedaへようこそ! ファルコン! ファルコンやー!」とテラシマユウカをステージ中央に呼び寄せ馬乗りになりながら映画『ネバーエンディング・ストーリー』のテーマソングを一小節歌った。そして、「みなさんにもっと笑いたくなっちゃう魔法をかけたいと思います!」とステージ左右を走り「楽しくなる!」「笑いたくな〜る!」とメンバーたちと連呼し、「諦めるな! 成功を信じて進むのだ!」とTVアニメ『僕とロボコ』のテーマ・ソングとして書き下ろされた「lol」へ。そのままPARADISES時代の楽曲「PLEASE LITSTEN TO MY」、GO TO THE BEDS時代の楽曲「赤ちゃん」、グループ名を冠した「GANG PARADE」と駆け抜けた。
ユメノユアがMCでツアーファイナルを迎えたことへの感謝を述べ、「ツアーといえば大事なものがある」とメンバーに質問。ココが「遊び人の笑顔」と答えると拍手が起こった。ドクソンが「ツアーグッズじゃない?」と答え、メンバーお気に入りのグッズを紹介した。セイは「お母さんがアクスタを全部買い揃えた」ことを語り、家の棚に50人くらいいることを明かした。アイナスターは灰皿を買い、何用かメンバーに突っ込まれながらも、家の鍵入れに使うと用途を説明した。
ココが「次の曲が相当ギラギラだけど大丈夫ですか? みなさんそろそろギラつく準備できてますか?」と遊び人に問いかけ、コールアンドレスポンスが盛り上がったところで、5月10日にリリースするアルバム『OUR PARADE』より「SUPER PARTY PEOPLE」を披露。ナルハが「Zepp Hanedaにお越しのみなさま、1階も2階もみんな子猫になぁれ」と遊び人に呼びかけ、ギャンパレの前身グループPOP時代から歌われている「3rd FLOOR BOYFRIEND」をパフォーマンス。遊び人たちは「にゃ〜」と合いの手を入れて一体感を産んだ。
続けて、MCからシームレスで恒例のコントのコーナーへ。アイナスターが「ギャンパレちゃんのことを死ぬまで愛してくれますか?」と呼びかけ続けるメンヘラモードが発動すると、キラ・メイが「アイナスター、メンヘラあるある」として「情緒が不安定」など一つずつ解説していった。止まらないアイナスターをユメノユアが熱く注意。「この仕事はいつだってブレイキングダウンなんだよ!」と2023年の合宿オーデの後につぶやいたユア自身のツイートをネタにした。「たまに熱い熱血ツイートをして遊び人を興奮させる」と冷静にキラ・メイは「ユメノユア熱血あるある」を解説した。
ヒートアップする、アイナスターとユアとメンヘラ対決。ユアはアイナスターに「パパ活女みたいな顔して!」と暴言を吐くと、アイナスターも負けずにユアに「SNSの顔、加工しすぎ!」とバトル。月ノが「正々堂々ブレイキングダウン方式で決着つけたら?」と提案するも、2人に吹き飛ばされる。「どうしたらいいんだー!」と月ノが叫ぶと、“GOD OF PARADE”に扮したドクソンがスポットライトを浴び、登場。。「面倒くさい女は1人で十分」とパンストを取り出し、ユアとアイナスターでパンストを被り、「限界メンヘラ女決定戦」としてパンスト相撲を行った。
結果、秒でユアが勝利。「これからも私たちを一番愛してくれよな!」と叫び、新アルバムよりアイナスター作詞のヘヴィなロック曲「限界少女」をヘッドバンキングやXジャンプを取り入れた振り付けとともに歌い踊った。パフォーマンス後には、歌唱を行ったユメノユア、月ノウサギ、キラ・メイ、アイナスターがMCをし、バンギャっぽい振り付けを4人で考えたこと、それを観た遊び人が踊っていてくれたことに感謝を伝えた。そして、メジャー4thシングル「Priority」、ギャンパレの愛を描く「らびゅ」とエモーショナルな楽曲を魅せた後、カ能セイが心に秘めた想いを語った。
「改めて今日はこの場所を選んできてくれてありがとうございます。次の曲「INVOKE」は、いつもやらせていただくと涙が出そうになるんです。ユアミキが作詞した曲なんですけど、最初の「何度目の朝だろう」ってところから、(※セイ、緊張して歌詞を忘れ、メンバーがサポートする)後ろで踊っているんですけど、誰にでも落ち込むこととか不安になることあるじゃないですか。私もあるんです。朝がきたときネガティブに思っちゃうこともあるんです。そういうときに、みんなと会った瞬間とか、SNSでみんなからのコメントを見たときに、そんなこと考えてた自分馬鹿らしいと思うくらい勇気をもらえるんです。このステージからみんなが思っているよりみんなの顔が見えます。一人一人に毎回挨拶したいくらい感謝していて。あなたなしでは生きていけないと思うんです。あなたも同じように思ってくれていたら嬉しいと思うし、まだまだ一緒にやりたいこといっぱいあるので、これからも側にいてほしいです。この歌詞にはそうした想いがたくさん詰まっていて、ユアさんとミキさんが書いてくれて同じ気持ちなんだと思って。その気持ちを精一杯届けたいと思います」
カ能セイの想いとともに新アルバムより、ユメノユア・ヤママチミキ作詞曲で、これまでのWACKらしいエモーショナルさを後継した「INVOKE」を感情たっぷりに歌い踊った。続けて、プラニメ時代から歌い継がれる「UNIT」を13人で歌うと、テラシマが「遊び人のみんなと過ごす時間は、このまま終わらなければいいのにって気持ちになって、こぼれてしまいそうなくらい大切な時間です。最後に胸いっぱいの想いを込めて」とタイトルコールをし「CAN`T STOP」へ、13人が横並びになり手を繋ぎジャンプをし、多幸感いっぱいの中で本編は幕を閉じた。
鳴り止まない「まだ足りない」のコールと拍手に応え、アンコールで登場した13人。新アルバムより壮大なオーケストラ調のロック曲「ENJOY OUR PARADE」を荘厳かつポップにパフォーマンスした。
月ノが「終わりたくないよー!」と遊び人に伝え、「いま歌っていて、本編の最後さみしくて本当に終わってほしくないって涙が出そうになったんですよ。「ENJOY OUR PARADE」は全部ひっくるめてまた楽しいことしようよって言っている気がして、これからもっと前を向いていきたいと歌って踊っていきたいと思いました。終わってほしくないと思う瞬間が1秒1秒あって、私もアイドルになる前、客席でみていて、見えているよって言われて本当かなと思っていたんですけど、本当なんですよ。みんながここにきてくれることがどれだけ力になっているか。みんなの遊び場がこうやってできていること、本当にありがとうございます。このツアーを通して言いたいことはただひとつです。GANG PARADEは遊び人のことが大好きです! ツアーは終わってしまいますが。パレードは終わらないので、これからもGANG PARADEと歩いてください。よろしくおねがいします!」
「とはいえまだ足りないんですよね。遊び人のみなさん足りてますか? メンバー足りてますか? まだツアー終わらせないですか?」と月ノが遊び人に問いかけると、プラニメ〜POP〜GANG PARADEと歌い継がれてきたはじまりの楽曲「Plastic 2 Mercy」で、遊び人のコールとジャンプとともに大きなうねりを作り出した。
ノンが「まだ足りないよ! まだツアー終われないよ! みなさんもまだ足りないですよね? もっともっといけますよね? 最後に悔いなく飛べますか? 思い切り遊びましょう!」と熱っぽく伝え、この日2回目となる「Plastic 2 Mercy」で更なる熱狂を作った。客席には色とりどりのメンバーカラーのライトが色めき、メンバーをコールする大きな声と天に向けてあげる手が多数埋め尽くす。まだ足りない!と鳴り止まない拍手。ココが「足りただろ!」と笑顔でツッコミを入れ、ドクソンが「本当に足りないんですか?」と続けると、ノンが「もっと飛べるってことでいいですか? もっともっと張り切っていけますか? みんな一緒に死んでくれますか? すべて出し尽くせ!」と3回目の「Plastic 2 Mercy」へ。13人と遊び人たちは、この日最大限の盛り上がりを見せ、会場の熱をさらに高めることとなった。
「以上、私たち、エンジョイプレイ、みんなの遊び場GANG PARADEでした! BODY&13SOUL! ありがとうございました!」と挨拶し、大団円の中13人はステージを後にした。13人のメンバー全員の見せ所がある、現在のギャンパレの魅力を遺憾無く発揮した愛らしいライヴとなった。
取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太
セットリスト
1. Happy Lucky Kirakira Lucky
2. BREAKING THE ROAD
3. シグナル
4. lol
5. PLEASE LITSTEN TO MY
6. 赤ちゃん
7. GANG PARADE
8. SUPER PARTY PEOPLE
9. 3rd FLOOR BOYFRIEND
10. 限界少女※日替わりユニット曲
11. Priority
12. らびゅ
13. INVOKE
14. UNIT
15. CAN`T STOP
EN1. ENJOY OUR PARADE
EN2. Plastic 2 Mercy
EN3. Plastic 2 Mercy
EN4. Plastic 2 Mercy
■リリース情報
GANG PARADE メジャー2ndアルバム『OUR PARADE』
2023年5月10日(水)発売
初回生産限定盤(CD+Blu-ray) WPZL-32040~1 / 11,000円(税込)
通常盤(CD only) WPCL-13460 / 3,300円(税込)
収録内容:
1. ENJOY OUR PARADE
2. PARADE GOES ON (13SOUL ver.)
3. シグナル
4. SUPER PARTY PEOPLE
5. Anything Goes!!!!
6. Girls
7. lol -laughing out loud-
8. 限界少女
9. エキゾチックアニマル
10. Unlimited
11. INVOKE
12. さよならメトロポリス
13. Beautiful Days
14. Priority
オフィシャルサイト:https://www.gangparade.com/