watch more

GANG PARADEが語る、渾身のメジャー3rdアルバム『GANG RISE』──ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、キャ・ノン編

StoryWriter

WACK所属の11人組アイドルグループ・GANG PARADEが6月18日に、メジャー3枚目となるフルアルバム『GANG RISE』をリリースした。

本作には、WANIMAのKENTAが書き下ろし、WANIMAの全メンバーが演奏に参加した表題曲「GANG RISE」をはじめ、作詞をWACKの元代表でもある渡辺淳之介が行い、作曲を大森靖子が担当した「無理無理きもい」、さらには、THEイナズマ戦隊、the telephones、RED in BLUEなど、日本のロックシーンの最前線で活躍するバンドたちによる提供曲が数多く収録されている。

「RISE」という言葉が指し示すように、ここから「上がっていく」ことを名実ともに示したGANG PARADE渾身のアルバムについて、3組にわけてロングインタビューを敢行。メンバーそれぞれの言葉からは、これまで以上の強い自信がみなぎっていた。彼女たちにとって大きなターニングポイントになるであろう本作についてじっくり語ってもらった。

取材&文:西澤裕郎
写真:大橋祐希


今のギャンパレを象徴する1曲、WANIMAのKENTA提供の「GANG RISE」

左から、キャ・ノン、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ

──アルバム『GANG RISE』について、2025年の年明けにタイトルが発表されていましたが、その時点ではまだどんな曲が入るかは見えていなかったと思います。そんな中で『GANG RISE』という言葉をどう受け止めていたのでしょう?月ノ:前作のアルバムが『OUR PARADE』で、タイトルにも“パレード”という言葉が使われていたんですけど、今回は“ギャング”のほうが前面に出ているタイトルになっていて。最初から、ロックサウンドがメインになるっていう話も聞いていたんです。一周まわってロックサウンドに立ち戻ってきたギャンパレとして、カッコいい姿を見せられるんじゃないかなっていう期待がありましたね。

ドクソン:『GANG RISE』っていう言葉を最初に聞いたとき、「登っていく」「上昇していく」っていうイメージがまず浮かんだんですけど、具体的にどういう作品になるかはその時点ではまだわからなくて。でも、未知へのワクワクというか、前を向いて進んでいく、光に向かっていくような感覚がありました。同じタイトルでツアーも決まっていたので、「ここからもっと上がっていくぞ」っていう気持ちは自然と強くなりました。

──メイさんは、どう感じていましたか?

キラ・メイ:最初はタイトルだけが決まっている状態で、「RISEってことは熱い系なのかな?」って、まだよくわからなかったんです。そこから曲がどんどん出揃ってきて、ツアーも始まって、これはGANG PARADEが本当に“RISE=上昇”していくためのアルバムとツアーなんだなって身をもって実感しています。最初にタイトルを聞いたときよりも、今のほうがその言葉がしっくりきてるというか。体感としても腑に落ちてきてる感じですね。

キラ・メイ

キャ・ノン:私も、曲が少しずつ仕上がっていく中で、言葉の輪郭がはっきりしてきたというか。タイトルのイメージに曲が肉付けされていって、「あ、これが『GANG RISE』なんだ」っていう実感が湧いてきました。このアルバムを引っ提げて活動していけば、本当にもっと上昇していけるんじゃないかって自信も生まれましたし、言ったもん勝ちじゃないけど、タイトルが背中を押してくれるような力があるなって。ギャンパレが今こうしていい感じに仕上がってるよっていうのを、見せていきたい。楽しそうな場所に人って自然と集まってくるから、ギャンパレもそういう存在として、「なんか面白そう」「行ってみよう」って思ってもらえるような雰囲気をつくっていきたいなってすごく思っています。

──タイトル曲である「GANG RISE」は、WANIMAのKENTAさんが作詞作曲をしていますが、初めて聴いたときの印象はどうでしたか?

 

月ノ:私は電車の中で泣きました。「良すぎる……!」って。WANIMAさんの良さが全開なんだけど、ギャンパレのことをすごく想ってくださっている気持ちが詰まっていて、それが1音目から伝わってくるような曲で。すごく胸にきて、うれしすぎて泣いちゃいました。

──歌詞だけじゃなく、音そのものにもそういった感情を感じた?

月ノ:はい。WANIMAさんの音が好きな人にも、「これはWANIMAのサウンドだな」ってすぐ伝わるくらいカラーがはっきりしていて。そんなサウンドを私たちが歌わせてもらえるのが、すごく光栄だなって思いました。いろんな気持ちが溢れてきて、本当に「うれし涙」でした。

月ノウサギ

──キャ・ノンさんも、今のお話を聞きながら大きく頷いていましたね。

キャ・ノン:「どうしてこんなにギャンパレのことをわかってくれるんだろう」って思いました。KENTAさんが曲を作るにあたって、私たちのライブを観に来てくださったりしたんです。曲を作るにあたって、すごく丁寧に私たちのことを見てくれていたんだなっていうのが伝わってきて。そこにすごく愛を感じました。デモ音源をいただいたときには、もう「これ完成版じゃない?」って思うくらい完成度が高くて、すごく驚きました。

キラ・メイ:ほんとに、「これもうリリースしていいんじゃない?」ってレベルだったよね。

キャ・ノン:WANIMAさんが、こんなにも熱や愛を込めて作ってくださった曲を、自分たちが歌うんだって思ったら、ちゃんと応えなきゃって強く思いました。

──「こんなにわかってくれるんだ」と感じたポイントって、キャ・ノンさん的にはどんなところだったんですか?

キャ・ノン:歌詞ですね。ギャンパレの物語が詰まっているなって、すごく思ったんです。ラストの4行をミキとユアが歌ってるんですよ。そこが本当にすごく良くて。あの2人だからこそ、あの言葉に重みが宿るというか、そういうパートが歌詞の中に散りばめられていて、「あぁ、ちゃんと私たちのことを見て書いてくれたんだな」と感じました。

キャ・ノン

──メイさんは、いかがですか?

キラ・メイ:私、最初に歌詞を読んだんです。そしたら、「なんでこんなにギャンパレのことが書けるんだろう」って、本当に驚いてしまって。サウンドはすごくWANIMAさんらしいテンションで、ライブでも絶対に盛り上がる雰囲気だったんですけど、歌詞が遊び人に対してだけじゃなく、私たち自身の背中もすごく押してくれる内容で。ものすごくパワーをもらえる楽曲でした。このアルバムのタイトルと同じ「GANG RISE」っていう曲をこうして届けてもらえたことが、本当にうれしいです。

──ドクソンさんは、どんなふうに受け止めましたか?

ドクソン:さっき「『GANG RISE』ってどんな意味なんだろう?」って話してたと思うんですけど、最初はその言葉のイメージが自分の中でもぼんやりしてたんですよね。でも、この曲を聴いた瞬間に、イメージが一気にくっきりしてきて、「あ、これが私にとっての“RISE”なんだ」って。ツアーを重ねるごとにその言葉がすごくしっくりくるようになって、今では全てが繋がっていってる感じがしています。自分の中で今の気持ちと、この曲の歌詞やKENTAさんの想いがピタッと一致していて、すごく力をもらえる曲です。今のギャンパレを象徴する1曲だと思っていますし、自分の気持ちにもすごくマッチしてる。そういう気持ちでいられることがうれしいし、このままでいいんだって思わせてくれる曲です。

レコーディングのとき、結構心が沈んだんですよね

──アルバムの1曲目が「GANG RISE」で、2曲目が大森靖子さんと渡辺淳之介さんのタッグによる「無理無理きもい」です。大きく毛色の異なる曲ですけど、どう感じましたか?

月ノ:大森さんの曲って、本当に“大森靖子にしか書けない”っていう唯一無二の存在感があって、それを私たちがどう表現していくか。向き合い方をすごく考えさせられました。同時に、「こういう曲も私たちは表現できるんだよ」って示せる曲にもしたいと思っていて。ただ、レコーディングのとき、私は結構心が沈んだんですよね。

──「気持ちが沈んだ」というのは、どんなところでそう感じたのでしょう?

月ノ:だって、こんなに「無理無理」って連呼されるんですよ(笑)。自分の中にある何かと向き合わされるような気がして、ちょっと苦しくなったというか。それもこの曲の力なんですよね。

──確かに、大森靖子さんの曲に、渡辺さんの歌詞が加わることで、すごく強いパワーが生まれている印象があります。

ドクソン:本当にそう思います。初めて聴いたとき、ものすごく消耗しました。大森さんって、ライフスタイルそのものが音楽で、命を削ってパフォーマンスしてる印象がある。だからこの曲を歌うときも、私もそのくらいの覚悟で臨まなきゃと思わされました。ギャンパレにはこれまでなかった種類の衝動があって、とにかく出し切ることが求められるような初期衝動的エネルギーを感じたんです。自分の中から何かが湧き上がってくるような、さらけ出す感じの曲で、どうパフォーマンスするかは無限に選択肢があると思うんですけど……。だからこそ楽しみでもあります。

ユイ・ガ・ドクソン

──メイさんは、「無理無理きもい」という楽曲をどのように受け止めましたか?

キラ・メイ:月ノちゃんが「気持ちが沈んだ」って言ってたじゃないですか。私も、あまり元気がないときにこの曲を聴いちゃって、「あ、これ以上聴いたらちょっと危ないかも……」って思った瞬間があったんですよね。練習してるときは平気だったんですけど、それくらい曲の持ってる力がすごくて。でも、そういうふうに深く影響を与えるってことは、逆にちゃんとライブで伝えられれば、観てくれる人、聴いてくれる人の気持ちを確実に動かせる曲でもあるんだろうなって。大森さんって本当にすごいなって。改めて、たくさんの人に愛されてる理由がわかる気がしました。自分の中でも大事に向き合っていきたいと思っています。

──キャ・ノンさんはいかがでしたか?

キャ・ノン:私、大森さんのことをずっと好きだったんです。でも、自分たちギャンパレと大森さんが繋がるとは全然思ってなくて。好きだけど、別の道を進んでるアーティストっていう感覚だったから、楽曲提供が決まったときは本当にうれしかった反面、どうやって自分たちのものにしていけばいいんだろう?って戸惑いもあって。特に、他のメンバーがこの曲をどんなふうに歌うのか全然想像できなかったんですよ。でも、レコーディングが終わって音源を聴いたときに、それぞれの歌い方や感情の込め方から、いろんな受け止め方が伝わってきて、それがすごく新鮮で、とにかく感動しました。私自身もレコーディングの後は本当に消耗して、今回のアルバムで一番へとへとになった曲でした。でもそれって、すごいエネルギーを持った曲だからこそなんですよね。大森さんの歌い方とか、曲への向き合い方を完コピすることはできないけど、それを自分なりにどう消化するかをずっと考えて歌っていたら、ものすごく体力も精神力も削られました(笑)。

「褒められてるだけじゃダメだな」って思ったんです

──今回のアルバムでは、超能力戦士ドリアンやTHEイナズマ戦隊に加えて、the telephonesやRED in BLUEなど、さまざまなバンドからの楽曲提供を受けていますよね。それぞれ、特に印象に残っている曲や、思い入れのある曲について、教えてもらえますか?

ドクソン:う〜ん、思い出がありすぎて……今回、曲を提供してくださったプロフェッショナルな方々に直接ディレクションしていただく機会が多くて、それがすごく刺激になったんです。その中で、自分の歌の課題がすごく増えました。逆に言うと、もっとできるようになりたいと思うこともたくさん増えて。レコーディングを通して、自分の歌をもっと深く探求していきたい気持ちが強まりました。

ユイ・ガ・ドクソン

──課題というのは、具体的にどういった部分ですか?

ドクソン:バンドによって音楽の色やリズム感、グルーヴが全然違うじゃないですか。歌い回しを細かくディレクションしていただく場面で、頭ではわかっていても、いざ声に出すとうまくいかないことがあったりして、それがすごく悔しかった。私は歌の引き出しは多ければ多いほどいいって思っているタイプなので、そういう悔しさを感じられたことも含めて、自分にとっては大きな財産になったし、もっとこうなりたいという目標が増えました。

──そういう経験を通して、特に印象に残っている楽曲はありますか?

ドクソン:どれも大事な曲なんですけど……やっぱり「GANG RISE」は強く印象に残っていますね。自分の中でたくさんの気づきがあったし、やっぱり成長したいって思わされました。他の曲でもそれぞれ感じることはあって、もう今では目標がたくさん増えた!っていうのが率直な気持ちです。

──メイさんはどうですか?

キラ・メイ:私は「Gang Gang Disco」のレコーディングがすごく印象に残っています。石毛さん(the telephones)がディレクションしてくださったんですけど、録ってる最中、すごく褒めてくださって。でも、そのときにふと、「褒められてるだけじゃダメだな」って思ったんです。多分、優しさもあって「いい感じ」って言ってくださるんですけど、そうじゃなくて「ここ、もっとこうしてほしい」って言ってもらえるくらいのほうが、より期待してもらえてるんだと思うんですよね。「このパートはこの子に歌ってほしい」って思ってもらえるような歌い方ができていれば、もっと具体的なフィードバックが来るはずなんだって。だから、「OK、次いこう」じゃなくて、ここで何か引っかかるポイントをちゃんと残せてるかな?って、すごく考えさせられたレコーディングでした。あと、他のメンバーと一緒にサビのコール部分を録ったんですけど、ほんとにディスコっぽいノリで。

キラ・メイ

 

──雰囲気はどんな感じだったんですか?

キラ・メイ:すごく楽しかったです。石毛さんのテンションが高くて、「あこれくらいやんなきゃダメだ!」って、自然とみんな引っ張られるような感じで。ああいう空気感で歌うのは初めてだったけど、すごくいい経験になりました。

──キャ・ノンさんは、このアルバムの中で特に思い入れのある曲をあげるとすると?

キャ・ノン:私は制作期間中、歌割りが決まっていく中で、欲しかったけどもらえなかったっていう悔しい思いも何度かあって正直ちょっと落ち込むこともありました。そんな中で特に好きな曲が「おぎゃです」で。この曲は最後のレコーディングだったんですけど、ここまでやってきたから、最後は絶対に良い形で終えたいってすごく思っていました。この曲のレコーディングはMEGさんが担当してくださったんですけど、すごく具体的にアドバイスもくださって。自分でもその日、すごく気持ちを持っていけたなって思えたし、すごくいい気分で帰れました。ルンルンでした(笑)。

キャ・ノン

──月ノさんはいかがですか?

月ノ:いや〜、もうずっと皆の話を聞きながら「どうしよう、思い出がありすぎる……」ってなってました(笑)。本当に全部のレコーディングに思い出があるんですけど、その中でも一番がんばりたい!って強く思ったのは、草野華余子さんが作ってくださった「Doubters」ですね。草野さんとは、前作「グッドラック・マイフューチャー」に続いて今回が2曲目なんですけど、レコーディングの前にボイトレを受けさせていただく機会があったんです。しかもその後、札幌でライブがあったときに、たまたま草野さんがプライベートで札幌にいらしててライブにも来てくださって。その2日後がレコーディングだったんですよ。だから、草野さんが直近で私たちの歌やライブを実際に見てくれたうえで、この曲のレコーディングに臨んでくださったのがすごくうれしくて。同時に、すごく緊張もしました。普段の楽曲制作は、歌割りがだいたい半分くらいに分けられて、その中から選ばれていく形なんですけど、今回はもう最初から草野さんが「ここはこのメンバーに」って決めてくださっていたんです。私は歌い出しのパートをいただいたんですけど、それがもう本当に難しくて……。めちゃくちゃ緊張したし、めちゃくちゃ苦戦しました。

月ノウサギ

 

 

──歌い出しが難しかったんですね。

月ノ:プレッシャーもすごくて、私がちゃんと歌えなかったらこの曲が決まらないんじゃないかっていう気持ちで挑んだので、本当に緊張しました。正直、今でももう一回録り直したいな……って思うくらい。同時に、自分の中にあった課題や弱点にも気づかせてもらえて、またここから頑張っていこうっていう前向きな気持ちにもなれました。それに、「Doubters」では作詞にも参加させていただいたんです。草野さんが最初に提示してくれたテーマが「信じるな、疑え」だったんですけど、それに沿ってメンバー全員で歌詞を書いて、それを草野さんがひとつにまとめて完成させてくれたんです。自分の思いも込められているからこそ、責任感を持ってしっかり届けたい楽曲になりました。

──「Gangsta Vibes」は以前からある曲ですが、今回大きく雰囲気が変わりましたよね。どうしてこの曲がリニューアルされることになったんですか?

 

キャ・ノン:それは……人数が減っちゃったからですね。

月ノ:当時の歌割りが、そこを書いたメンバーだったんです。それを他の誰かが歌うっていうのは、やっぱりこの曲ではちょっと違うなってなって。LINE CUBEの時とかは、かっこいいドラムソロに差し替えたりして何とか成立させてたんですけど、2人抜けてしまったことで、この曲自体を新たに生まれ変わらせようってなったんです。それでメロディも書き直して、KOTONOHOUSEさんに音もパワーアップしていただいて。結果的に、すごくカッコいい「Gangsta Vibes」にリニューアルされました。

いま、自分たちはめちゃくちゃ強いデッキを持っている状態

──11人のGANG PARADEとしてのチームの“形”みたいなものは掴めてきていますか?

月ノ:すごくシンプルに、「自分が大事にしたいギャンパレ」っていうものに、より集中できるようになった気がしています。削ぎ落とされて、本当に大事なものが見えてきたというか。11人になったことで、自分の好きなGANG PARADEと遊び人との関係を大切にしたいっていう気持ちがより強くなって、みんなの足並みも揃ってきているなって感じています。たくさん新曲をいただいて、それを11人で作っていく過程が、今のGANG PARADEを体現している感じがするんです。このアルバムの曲たちをライブで全曲披露できるようになった時に、今までとはまた違うGANG PARADEが見えてくると思います。

キラ・メイ:今回アルバムという「11人で作るもの」があったことで、これからはこのメンバーでGANG PARADEをやっていくんだっていう気持ちがすごく強くなった気がします。たくさんの方から楽曲提供をいただいたことで、GANG PARADEってこう見られているんだなっていうのが改めてわかったし、こんなにいい曲をもらえるってことは、まだまだ私たちは諦めるべきじゃない、もっといけるって、そう思わせてくれました。だから今、気持ちが一つになっている感覚はすごくあります。

ドクソン:13人から12人、そして11人へと変わってきた中で、形が変わったからって、目指すものが変わるわけじゃないっていうのはすごく大事にしている感覚ですね。『GANG RISE』を11人で作らせてもらえたことや、ツアーを通して、それぞれのメンバーの誇りや気持ちがどんどん強くなっていると感じています。私自身、活動歴も長くなってきて、迷ったり、これでいいのかなと思う時期も正直あったんですけど、今が一番これでええねん!って胸を張って言える感覚がある。今の11人のGANG PARADEには、それくらいの力があると思っています。

キャ・ノン:LINE CUBEは「ここからは11人で行きます」っていう意思表明のようなタイミングもあったので、大きな不安とかはなかったんです。でも、どこか気持ちがふわっとしていた部分もあった気がして。そんな中で、久しぶりのワンマンライブツアー初日を迎えたとき、別に言葉を交わしたわけじゃないけど、ステージに立った瞬間に「あ、今のギャンパレ、めちゃめちゃいい感じかも」って感じたんです。同じ方向を向いてる感覚が、自然とそこにあって。無理に言葉で統一しようとしなくても、マインドがちゃんと同じなんだって思えたのがすごくうれしかった。今回のアルバム制作も、そういう自然とひとつになってる感覚の中でやれている気がしていて。「この曲を遊び人に届けたい」「絶対いいと思ってもらいたい」っていう気持ちが、みんな全く同じ方向を向いてるんですよね。だからこそ、今のギャンパレはすごくいいチームだなって思えています。

──最後に、アルバム『GANG RISE』について、今後の活動に向けての思いを聞かせてください。

月ノ:本当に胸を張って「最高のアルバムになった」と言える作品になりました。だからこそ、ここから先は私たちの頑張り次第だなって思っています。この作品をさらに輝かせられるかどうかは、メンバーの力にかかっている。だから全力で、このアルバムをもっともっと素晴らしいものにしていきたいです。進化するGANG PARADEを、どうか見逃さずに見守っていただけたらうれしいです。よろしくお願いします!

キャ・ノン:私たち自身、ほんとに良いと思えるアルバムができたので、早く届けたい!って気持ちがすごく強いです。いま、自分たちはめちゃくちゃ強いデッキを持っている状態だと思うんです。あとは、それをどう使うか、どう魅せるかは私たち次第。『GANG RISE』を、どうやってもっとカッコよく、もっと伝わるように届けられるか。そこにすべてがかかってると思っています。期待を超えられるように、そして音楽を通してGANG PARADEっていいなと思ってくれる人がもっと増えるように、大きな波を起こしたいです。頑張ります!

キラ・メイ:『GANG RISE』の楽曲は、ツアーの中でも少しずつ披露しているんですけど、ライブで遊び人のみんながすごく楽しんでくれているのを感じます。このアルバムに収録されている他の曲も、みんなで一緒に楽しめるし、必ず誰かの心に刺さると信じています。だから、そのパワーをそのまま、聴いてくれる人にしっかり届けられるように頑張りたいです。そして、GANG PARADEを知らない人たちにも、できるだけ多くこの作品を届けられるように、力を尽くしていきたいと思っています。頑張ります!

ドクソン:私は、『GANG RISE』って、すごく夏にぴったりのアルバムだと思っていて。この夏、フェスとかにもたくさん出ていけるように、まずはそこを目指して頑張りたいです! そして、このアルバムは本当に素敵なアーティストのみなさんに楽曲を作っていただいて、どの楽曲にもそれぞれの作り手の魅力が詰まってるんです。どのアーティストのファンの方にもぜひ聴いてほしいと思っています。今って、「かわいい」が主流になっているアイドルシーンだと思うんですけど、そんな中で『GANG RISE』でドカンとぶちかましたら、めちゃくちゃカッコいいじゃないですか。だからこそ、このアルバムで今のGANG PARADEをしっかり提示して、思い切り戦っていきたいです!


■リリース情報

GANG PARADE『GANG RISE』完全盤
=収録曲=
DISC 1
1. GANG RISE[作詞・作曲:ケンタ(WANIMA) / 演奏:WANIMA]
2. 無理無理きもい[作詞:JxSxK / 作曲:大森靖子]
3. Sparkling Moon[作詞・作曲:不眠症]
4. Gang Gang Disco[作詞・作曲:石毛輝(the telephones) / 演奏:the telephones]
5. パショギラ(11SOUL ver.)[作詞・作曲:首藤義勝 / 演奏:KEYTALK]
6. アンビバレント[作詞・作曲:田口悟(RED in BLUE) / 演奏:RED in BLUE]
7. 一夏(11SOUL ver.)[作詞:牛肉 / 作曲:雄之助]
8. 涙は風に、思いは歌に(11SOUL ver.)[作詞・作曲:Misumi]
9. イマヲカケル[作詞・作曲:寺中友将(KEYTALK)]
10. グッドラック・マイフューチャー[作詞・作曲:草野華余子]
DISC 2
1. ヘイ!ホー!最高じゃん![作詞:上中丈弥 / 作曲:山田武郎 / 演奏:THE イナズマ戦隊]
2. So many members[作詞:やっさん(超能力戦士ドリアン) / 作曲:けつぷり(超能力戦士ドリアン) / 演奏:超能力戦士ドリアン]
3. Symphony[作詞:ナルハワールド × キャン・GP・マイカ × ココ・パーティン・ココ × ユイ・ガ・ドクソン × 鈴木裕哉 / 作曲:鈴木裕哉]
4. Peace☆超パニック(11SOUL ver.)[作詞:Hayato Yamamoto, Tayuto Nakasu / 作曲:MEG(MEGMETAL), Hayato Yamamoto]
5. Gangsta Vibes(11SOUL ver.)[作詞:GANG PARADE / 作曲:KOTONOHOUSE × GANG PARADE]
6. おぎゃです[作詞:チャンベイビー / 作曲:MEG(MEGMETAL)]
7. 躍動(11SOUL ver.)[作詞:KOTONOHOUSE × GANG PARADE / 作曲:KOTONOHOUSE]
8. Doubters[作詞:草野華余子 × GANG PARADE / 作曲:草野華余子]
9. Träumerei(11SOUL ver.)[作詞:キャ・ノン / 作曲:KOTONOHOUSE]
10. ROCKを止めるな!!(11SOUL ver.)[作詞:上中丈弥 / 作曲:久保裕行 / 演奏:THE イナズマ戦隊]

■ライブ情報

『GANG RISE』完全再現ライブ「THE GANG PARADE RISES」

2025年7月4日(金)@Spotify O-WEST
OPEN 18:00 / START 19:00

GANG PARADE with GANG BOYZ presents『THE GANG PARADE RISES Z』


2025年8月21日(木)@Spotify O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00
[問] KM MUSIC 045-201-9999

狂遊


2025年8月31日(日)@横浜赤レンガ倉庫 イベント広場
OPEN 17:00 / START 18:00(予定)
[問]ぴあ株式会社 live_info@pia.co.jp

GANG PARADE オフィシャルサイト:https://gangparade.jp/

PICK UP