WACK所属の11人組アイドルグループ・GANG PARADEが6月18日に、メジャー3枚目となるフルアルバム『GANG RISE』をリリースした。
本作には、WANIMAのKENTAが書き下ろし、WANIMAの全メンバーが演奏に参加した表題曲「GANG RISE」をはじめ、作詞をWACKの元代表でもある渡辺淳之介が行い、作曲を大森靖子が担当した「無理無理きもい」、さらには、THEイナズマ戦隊、the telephones、RED in BLUEなど、日本のロックシーンの最前線で活躍するバンドたちによる提供曲が数多く収録されている。
「RISE」という言葉が指し示すように、ここから「上がっていく」ことを名実ともに示したGANG PARADE渾身のアルバムについて、3組にわけてロングインタビューを敢行。メンバーそれぞれの言葉からは、これまで以上の強い自信がみなぎっていた。彼女たちにとって大きなターニングポイントになるであろう本作についてじっくり語ってもらった。
取材&文:西澤裕郎
写真:大橋祐希
「GANG RISE」という言葉があったからこそ、いろんな曲に挑戦していく意味も明確になった
──『GANG RISE』というアルバムタイトルは、2025年の年明けに発表されていました。どんな気持ちでその言葉を受けとり、今年をスタートさせたんでしょう?
ココ:「RISEしていこう!」っていう気持ちは、常にどこかにあったと思うんですけど、この言葉をタイトルとしてもらってから、その気持ちがより強くなっていった部分はあると思います。いろんな方に楽曲を提供していただいて制作が進んでいく中で、自然とRISEってなんだろう?ってみんなで考えるようになって。タイトルを先にもらったことで、そこに向かって気持ちを高めていくプロセスがあったように思います。
アイナスター:最初ワーナーとWACKのスタッフさんと一緒に今後のアルバムについて話し合う会議があったんですけど、その時点で完成していた曲って「Symphony」と「So many members」くらいで。「Symphony」はデモの段階で、歌詞もまだ入っていなかったんです。そんな中で「GANG RISE」というタイトルだけが先に決まっていたので、正直そのときは「GANG RISE?」みたいに、ちょっとピンときていないところもあって(笑)。
ココ:アルバムの全体像がつかめるまでには、ちょっと時間がかかったよね。
アイナスター:そう。制作が始まって、いろんなアーティストさんから楽曲をいただくうちに、GANG RISEというテーマがだんだん輪郭を持ちはじめたというか。WANIMAさんの「GANG RISE」は、まさにそのテーマにぴったりの曲なんですけど、大森靖子さんの「無理無理きもい」みたいに、ちょっと異なるテイストの曲も、“上がっていく”という軸があることで、すごく自然に受け止められたというか。最初に「GANG RISE」という言葉があったからこそ、いろんな曲に挑戦していく意味も明確になったのかなって思います。

左から、ココ・パーティン・ココ、ナルハワールド、アイナスター
──ナルハさんは「GANG RISE」という言葉を最初に受け取ったとき、どんなイメージがありましたか?
ナルハ:最初に言葉の意味を調べて、「上がっていく」みたいな、前向きな意味があることを知って、すごく嬉しかったんですよね。でも、そのときはまだ内容がどうなるか全然わからなくて。前向きな言葉だからこそ、自分たちでその言葉通りのものにしていかないといけないなって気が引き締まったというか。そういう気持ちがありました。
──アルバムに向けて書き下ろされた新曲だけでなく、「Gangsta Vibes」のように再構築された曲もあって驚きました。歌詞も全員、改めて提出し直したそうですね。
アイナスター:最初に13人で「Gangsta Vibes」をリリースしたとき、初めてギャンパレを観たお客さんからも「この曲がよかった」って言われることが多くて。メンバーの脱退でパート割も難しくなって、半分お蔵入りみたいな状況になっていたんですけど、やっぱりこの曲、入れた方がいいよねって、今回再録することになって。それぞれが思うままに書いたんですけど、でき上がった歌詞を見たら、みんな以前よりも強気でバイブスが上がってる感じになってて。サビのアレンジもすごくかっこよくなってるし、方向性がちゃんと揃っていたんですよね。
──ナルハさんは、自分の歌詞について何か変化を感じましたか?
ナルハ:前回よりももっとパワーアップした歌詞にしようと思って書きました。実際、他のメンバーの歌詞を見ても、前よりも明るいというか、前向きな言葉が増えたなって思いました。全体的にすごくかっこいい仕上がりになったと思います!
ココ:これまで1人ひとりにフォーカスして、それぞれが自分でメロディーを作って、自分のバースを歌うのは、今までなかなか経験してこなかった形式だったので、すごく貴重だったし、だからこそ、この曲が歌えなくなっちゃうのは本当にもったいないと思ってたんですよね。13人時代の「Gangsta Vibes」の熱量って、あのメンバーだったからこそ出せたものだったから。だから今回また新しく「Gangsta Vibes」を歌えるのは、ほんとにうれしかったです。実際、ライブでやっていてもメンバーそれぞれの温度感がすごく高いし、「めっちゃいいね」って言ってくださる方が多くて。だからこそ、前作よりももっと強気にいこうっていうテーマは、最初の段階からみんなで共有できていました。前のバージョンを堂々と塗り替えるような、そんな力強い歌詞が今回みんなから上がってきて、それを見たときは「うわ、すごいな、めっちゃいいな」って思いました。
──今までもリアレンジされた曲はあったと思うんですけど、ここまで全体をガラッと組み替えた曲って、あまりなかったですよね。
ココ:これまでの再録って、歌い直しだったり、楽器の音色が少し変わるくらいで。たとえば「Plastic 2 Mercy」なんかも、初期から徐々に変化していった曲ではあるけど、今回みたいに曲の構造自体をガッツリ変えたのは初めてかもしれません。
「GANG RISE」が届いた瞬間、ワクワクが確信に変わった
──表題曲「GANG RISE」を最初に受け取ったとき、どのように感じましたか?
ココ:最後のピースがガチッとハマったというか、「これで完成したな」と思えました。たくさんの楽曲をいただく中で、この曲は最後から3曲目くらいのタイミングでレコーディングしたんですけど、安心して『GANG RISE』を届けられるって、そう思えたんです。
──それは、どんなところに感じたんですか?
ココ:「GANG RISE」っていう歌詞がしっかり入っているのもそうなんですけど、それ以上に、この曲自体がまさに「GANG RISE」って感じなんです。WANIMAさんのサウンドって、すごく明るくて、聴いていて前を向けるというか、背中を押してくれるパワーがある。しかも、私たちがこれまで積み重ねてきた活動や歴史を踏まえたうえで、まだまだ上を目指すぞっていう、がむしゃらな勢いと熱さ。かっこよくて爽やかで、本当に「GANG RISE」っていう言葉にぴったりの曲だなって思いました。みんなで楽屋で初めてこの曲を聴いたとき、「よかったね」って言い合ったのを、今でも覚えています。
──アイナスターさんは、初めて聴いたときどうでしたか?
アイナスター:アルバム制作を進めるうちに、どんどん「早くリリースしたい!」っていう気持ちが高まってきていたんです。いただく曲すべてが良くて、ワクワクが止まらなかったんですけど、「GANG RISE」が届いた瞬間、そのワクワクが確信に変わったというか。これはもう絶対にいいアルバムになる、って確定演出が入ったみたいな気持ちでした(笑)。この曲が多くの人に届いたら、ギャンパレ、もっと広がっていけるんじゃないかって心から思えたし、最近「ギャンパレ、調子いいよね」とか自分たちでも言ってるんですけど、そうやって堂々と口にしていいんだって背中を押してもらえた曲でもあります。もともと曲に対しては常に自信を持って臨んでいたけど、その自信がさらに深まって、「もっと売れたい! もっと行ける!」って胸を張って言えるようになりました。
──ナルハさんはどうでしたか?
ナルハ:とにかく嬉しい気持ちがめちゃくちゃ大きかったです。この曲を作るにあたって、WANIMAさんがギャンパレのライブを観に来てくださって、それを踏まえて作ってくれたっていうのが本当にすごいことだなって。しかも、歌割ひとつとっても、すごく細かいところまでこだわって丁寧に決めてくださっていたのを実際に見ていたので、これは私たちにとってすごく強い武器になると思いましたし、何よりも大切に歌っていきたい曲だなと。たくさんの人に、この曲をちゃんと届けていかなきゃって強く感じました。

ナルハワールド
──「GANG RISE」のレコーディングには、KENTAさんが立ち会われたそうですね。現場でのエピソードなど、印象に残っていることはありますか?
ココ:めちゃくちゃあります! 収録は2日間に分けて行われたんですけど、私はハモリの録音もあったので、両日とも現場に行ったんです。まず驚いたのが、差し入れの量が本当にすごくて(笑)。11人もメンバーがいて、しかも全員女の子っていうことで、「何を差し入れたらいいかわからん!」ってなったんじゃないかと思うんですよね。初日にはうなぎの差し入れがあって。スターってやっぱ格が違うなって思いました。
アイナスター:本当に、KENTAさんはスターでした。
ココ:ディレクションの時もすごくて。KENTAさんが「こういうニュアンスで歌ってみて」とメンバーに伝えてる姿が、まさにWANIMAすぎてビックリしました。ブース越しに見てても、声のパンチ力とか存在感がものすごくて、すごく貴重な時間でした。大学の頃、私、WANIMAさんの曲をよく聴いてたので、レコーディング中、ちょっとしみじみしちゃって。「WANIMAを教えてくれたバイト先の先輩元気かな」ってエモい気持ちになってました(笑)。
──今回、さまざまな方が楽曲を提供されていますけど、レコーディング中に特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
ココ:私は、草野華余子さんのディレクションがすごく印象に残っています。実はその前に草野さんにボイトレをしていただいたこともあって、何度かお会いしていたんですけど、いざ録音してみたら、全然うまくいかない感じがして。ブースの中で久々に「やばい、泣きそう……」って。草野さんって本当に的確に痛いところを突いてくるんです。「あなたはこうだから、ここをこうした方がいい」とか、自分で「苦手だな」「課題だな」って思ってるところをドンピシャで指摘されて。図星すぎて、メンタルがぐらっときてしまったというか。でも、それがすごく嬉しかったんですよ。今って、褒めてくれる方も多いし、優しくディレクションしてくれる方も多い中で、草野さんは本当に音楽に対して真摯にストイックに向き合ってくださって。「もっと良くなれる」って本気で思ってくれてるのが伝わってきて、自分にとってもすごく意味のある時間になりました。

ココ・パーティン・ココ
──草野さんのディレクションについては、月ノさんも「泣きそうだった」と言ってました。
ココ:月もめっちゃ言われてました。もうギリギリのところで堪えてるみたいな感じで(笑)。でもその「悔しい」って気持ちが、自分の中でにじみ出てるなって思える時間って、すごく貴重でありがたかったです。
アイナスター:私は「イマヲカケル」が想い出に残っていて。KEYTALKの巨匠(寺中友将)さんに作っていただいた曲で、ディレクションにも入っていただいたんですけど、デモもずっと聴くくらい、本当にすごく好きな曲で。でも、めちゃくちゃキーが高いんですよ。リズムも複雑で。私はそこまで音感があるタイプでもないし、リズム感に自信があるわけでもないので、「これ、合ってるかな……」と思いながらレコーディングをして。しかも私の番が最後の方で、現場には巨匠さんとスタッフさんしかいなくて、高音が思ったように出せなくて、録りながらも自己評価は低めで。あまり納得できないまま終わっちゃったんですよね。でも録り終わって、ご挨拶に行ったときに、「高音、すごくいいね」って褒めていただいたんです。私、高音になると声が薄くなるのがずっとコンプレックスだったんですけど、それがいいんだよ」って言ってもらえてびっくりしたし、すごく救われた気持ちになりました。あの一言があって、すごくホッとしたし、もっと頑張ろうって思えました。
“今の大森靖子×渡辺淳之介”の共作なんだって、声を大にして言いたいくらい納得感のある作品
──「無理無理きもい」についてもお聞きしたいのですが、大森靖子さんらしい色がすごく強く出ている楽曲で、しかも作詞は渡辺淳之介さん。この曲について、皆さんはどのように受け止めて、どんな思いで歌ったんでしょう?
ナルハ:私にとって、これまで聴いたことがないタイプの楽曲で、ギャンパレにも今までこういう曲は本当になかったなって思いました。だから最初は、ライブでどうなるんだろう?ってイメージが湧かなくて。アルバムの中でも、一番驚かれるような曲だなと思っています。
アイナスター:私は、大森靖子さんの音楽を昔からずっと聴いて育ってきて。人生の一部って言えるくらい自分にとって大切な存在で、心のルーツのひとつなんです。「いつか大森さんの楽曲を歌いたい」っていうのは、ずっと思っていた夢のひとつで。前に豆柴の大群やBiSが楽曲提供を受けていたのを見て、いいなぁって思ってたけど、正直ギャンパレとは色が違うのかなって、どこか諦めていたところもあって。だから今回、アルバムの大事な一曲として大森さんの曲がギャンパレに届いたことが、本当にうれしかったです。
──実際、歌ってみてどうでしたか?
アイナスター:レコーディングの前に練習があったんですけど、メンバーみんなで「どうやって歌えばいいんだろうね?」って話し合ったんです。大森さんのモノマネっぽくなってしまうのも違うし、かといって力強く歌いすぎても違う気がするしみたいな。戸惑いながらも、すごく真剣に向き合っていました。私は、この曲のレコーディングが一番最後だったんですけど、現場でスタッフさんたちが歌割りを選んでいる中、いろんなメンバーの歌声が流れていて、それがめちゃくちゃよかったんですよ。ギャンパレって、声質もカラフルで、すごく多彩な表現ができるグループなんだなって改めて感じました。大森さんの音楽って、どんなに表現が広がっても芯がブレないじゃないですか。だからこそ、どんな声が重なっても成り立つというか、ひとつの軸として成立する。楽曲をいただけたこと自体が嬉しかったけど、それ以上に、ギャンパレでこの曲を歌えたことがすごく誇らしいですし、作品としても本当に素晴らしいものになったと思います。

アイナスター
──まさにDNAに刻み込まれていた感覚なんですね。
アイナスター:そうですね。(キャ・)ノンも大森さんが大好きで。自分の解釈の中にずっと大森さんがいたから、いける!っていう自信もあったんですよ。それ以上にメンバーみんなが本当に良かったから、ちょっと悔しい気持ちもありつつ、でもすごく誇らしいというか、素直に「この作品、めっちゃいいな」って思えました。
──ココさんは「無理無理きもい」について、どのように受け止めていましたか?
ココ:時代的にも、大森さんとギャンパレって交わりそうで交わらなかった関係性だったと思うんですよね。だから今回、まさかここで、という気持ちがまずあって。すごくいい意味で、このアルバムの中でもまったく予想のつかない曲だったなと感じています。ギャンパレを長年やってきた中で、自然とこういうカラーのグループっていうイメージが出来上がっていると思うんですけど、そういう「らしさ」みたいなものを、この1曲でガツンと壊してくれたというか。結成10年目にして、ギャンパレはまだまだ予想を裏切ってくるぞって提示できた、強烈な差し色になったと思っています。他の曲は、いい意味でギャンパレらしさがすごく出ていて、私たちのために書かれたんだなって感じられるものが多い中、この曲だけはまったく想像がつかない。だからこそ、めちゃくちゃワクワクしています。大森さんの音楽に救われてきた人がたくさんいる理由がすごくわかったし、本当にありがとうございますっていう気持ちです。
──大森さんの曲に渡辺さんの歌詞という強烈な組み合わせですよね。
ココ:実はこの曲を歌う少し前、ZOCXの楽曲を改めてちゃんと聴いていたとき、自分たちとはメッセージのベクトルが全然違うなって思ったんですよね。だから、最初に「大森さんの曲です」って聞いた時、正直ちょっと不安があって。その後、歌詞は渡辺さんらしいって噂が流れてきて。ギャンパレとは毛色が違うからこそ、そこに渡辺さんのエッセンスが入ることでWACKらしさが加わってるんだってすごく納得したんです。渡辺さんの言葉が入ることで歌いやすくなっていたし、ギャンパレにとっても新しいけど成立している感じがして。本当にバランスが絶妙だったと思うし、この形でよかったなって心から思っています。
アイナスター:最初にこの曲の歌詞を見た時、赤裸々で女の子の気持ちがリアルに描かれていて。それが渡辺さん作詞だったと知って、ああ、これは“今の大森靖子×渡辺淳之介”の共作なんだって、声を大にして言いたいくらい納得感のある作品でした。
他のアイドルには曲をあげないでください!って、わがままになるほど信頼してます(笑)
──今回、収録曲が多いので全曲について聞くのは難しいのですが、特に印象に残っている曲を教えてもらえますか?
アイナスター:直感で選ぶと、「アンビバレント」ですね。私はこの曲ではあまり歌っていないんですけど、どちらかというとファン目線でめちゃくちゃ好きな曲で。ライブ映像とか、ファンの方が撮ってくれた映像を結構観ていて、ギャンパレの“かっこいい”が詰まってる1曲だなと思ってます。特に、私はミキが大好きで、本当に毎回ライブ映像を観ては「今日も最高だったな〜」って思ってるんです。GO TO THE BEDSもそうだったけど、上のメンバーたちが放つ圧倒的なかっこよさにシビれるんですよね。みんな、目がキマってるというか、ステージに立っていることを本気で楽しんでいる顔をしてるのがすごく伝わってくる。ココもそう。ライブ映像を観ながら「今の何!? もう一回!」って巻き戻して観るくらい、ガチなファンのテンションになっちゃってます(笑)。

アイナスター
──“推し活”に近いですね(笑)。
アイナスター:そうなんです(笑)。13人体制で「シグナル」をもらったときも、自分がメインパートを担当するわけじゃないんだけど、サビの一節で背中合わせになってからの振付けがすごくかっこよくて、「なにこれ!?」って思ったのを今でもすごく覚えてます。そのとき、13人全員で円になってここの構成どうする?って話してたんですよ。その場で組み立てていったんですけど、「うわ、かっこいい……!」って心から思っていて。私、本当にメンバーひとりひとりのかっこよさを語り出したら止まらない自信があるんです。特に、「アンビバレント」はそういう魅力がいちばんストレートに出ている曲なんじゃないかなと思っています。メンバーのかっこよさを堪能できる1曲です。
──ナルハさんは、このアルバムの中で1曲選ぶとしたら、どれを挙げますか?
ナルハ:私は「Gang Gang Disco」ですね。この曲、ツアーのアンコールで初披露したんですけど、最初に音源をもらったときから、「これ絶対ライブで盛り上がるやつだよね」ってみんなで話していました。実際にライブでやってみたら、予想以上にお客さんが踊ってくれていて、「またひとつ盛り上がれる曲ができたな」って実感しています。振り付けもすごくお気に入りで、踊っていて本当に楽しい曲です。みんなと一緒に踊れる曲がまたひとつ増えたのがすごく嬉しいし、これからもライブの定番曲になっていきそうな予感があります。

ナルハワールド
──マネージャーさんの家で撮った映像も話題になってましたよね。
ナルハ:あれは本当にいろんな人に観てほしい! 10万回再生でチェキがプレゼントされる企画もしているので、ぜひ見てください!
──ココさんはいかがですか?
ココ:めちゃくちゃ悩むけど、「ヘイ!ホー!最高じゃん!」ですね。THEイナズマ戦隊の上中丈弥さんにまた楽曲提供していただけたのが、もう本当に嬉しくて。ギャンパレとイナ戦さんの親和性って、ライブを重ねるごとにどんどん証明されていってる感じがするんですよね。「ヘイホー」はツアーでも初日からやってたんですけど、すでにお客さんの中に深く浸透しているのを感じてて。それがすごく嬉しくて。やっぱりギャンパレにとって大切な時に歌いたい曲をイナ戦さんはちゃんと書いてくださるんですよね。今回のMVにも出演していただいたし、それをきっかけに距離がぐっと縮まった感じもあって。ライブやリリイベにも顔を出してくださって、本当に愛されてるなって思うし、私たちも他のアイドルには曲をあげないでください!って、わがままになるほど信頼してます(笑)。

ココ・パーティン・ココ
──今回のアルバムで関わってくれたアーティストの方々とも関係が深まっている感じはありますか?
アイナスター:はい。たとえば超能力戦士ドリアンさんとは、最近かなり仲良くなってきていて。THEイナズマ戦隊さんも、回を重ねるごとに距離が縮まってきた感じがします。
ココ:私たちって、けっこう“グイグイいく系”なんですよね(笑)。こちらから距離を詰めにいくタイプというか。だから自然と仲良くなっていくことが多いです。
時代の流れに逆らえば逆らうほど、自分たちに自信が出てきている
──2025年後半、そして来年以降に向かっていくわけですが、この作品を経て、どんなモチベーションで進んでいこうと考えていますか?
アイナスター:最近、ギャンパレに加入した当初のことをよく思い出すんです。「大家族でやってくぞ!」みたいな空気で始まったんですよね。あの頃は自分もまだ荒削りで、うまくいかないことも多かったけど、今はギャンパレというグループを心から誇りに思えるし、気持ちは全然変わっていないです。この11人で、今までギャンパレが立ったことのないステージに行きたい。『GANG RISE』ってアルバムが、それを強く後押ししてくれた感覚があって。私は今年で加入して3年目になるんですけど、今がいちばん楽しい。ライブも楽曲制作も全部、心から楽しめてる。ツアーの中でやってるショートコントを作るのも、見せ方を含めてみんなとちゃんとコミュニケーション取りながらやれてる感じがして、そういう細かい部分からも今すごくいい状態だなって実感できていて。だからこそ、売れたい!っていう気持ちです(笑)。ギャンパレがまだ立ったことのない場所に到達するっていう目標は、ずっと変わっていないので。この曲たちに背中を押してもらいながら、今年ももっともっとギャンパレが広く届くように頑張ります。
ナルハ:ツアーを回っていて、すごくいい空気感で活動できているなって実感しています。こんなに素敵なアルバムをいただいて、新しい曲もどんどん増えていって、またこうして作品をリリースできて、この勢いのまま、もっと上に行きたいし、大きなステージにも立ちたい。そういう気持ちをずっと持ち続けて活動していきたいです。
ココ:最近は、昔のことを振り返って、ここまで続けてきてよかったなって心から思えるようになりました。『GANG RISE』っていう素敵なアルバムができたのも、本当に愚直にライブを大事にしてきたからだと思っていて。だからこそ、こんなふうに素敵な楽曲を提供してくださるアーティストの方々が集まってくれるんだなって。今って、時代の流れに逆らえば逆らうほど、自分たちに自信が出てきているっていう、ちょっと不思議な状態なんですよ。でもそれは、単に逆張りしてるからじゃなくて、これまでメンバーと一緒に積み重ねてきたものがあるからこそ、着実にそう思えるんです。そうやって実感できる自分の気持ちを大切にしたいし、その気持ちを信じて突き進んでいきたい。今のギャンパレって、本当の意味で、メンバー全員が強くなってきてると思うんです。だからこそ、もう迷わず進んでいくだけ。すごく下駄を履かせてもらってる立場でもあるので、これからは一つひとつのチャンスに今まで以上にしぶとく食らいついて、絶対に離さないぞっていう気持ちでやっていきたいです。
■リリース情報
GANG PARADE『GANG RISE』完全盤
=収録曲=
DISC 1
1. GANG RISE[作詞・作曲:ケンタ(WANIMA) / 演奏:WANIMA]
2. 無理無理きもい[作詞:JxSxK / 作曲:大森靖子]
3. Sparkling Moon[作詞・作曲:不眠症]
4. Gang Gang Disco[作詞・作曲:石毛輝(the telephones) / 演奏:the telephones]
5. パショギラ(11SOUL ver.)[作詞・作曲:首藤義勝 / 演奏:KEYTALK]
6. アンビバレント[作詞・作曲:田口悟(RED in BLUE) / 演奏:RED in BLUE]
7. 一夏(11SOUL ver.)[作詞:牛肉 / 作曲:雄之助]
8. 涙は風に、思いは歌に(11SOUL ver.)[作詞・作曲:Misumi]
9. イマヲカケル[作詞・作曲:寺中友将(KEYTALK)]
10. グッドラック・マイフューチャー[作詞・作曲:草野華余子]
DISC 2
1. ヘイ!ホー!最高じゃん![作詞:上中丈弥 / 作曲:山田武郎 / 演奏:THE イナズマ戦隊]
2. So many members[作詞:やっさん(超能力戦士ドリアン) / 作曲:けつぷり(超能力戦士ドリアン) / 演奏:超能力戦士ドリアン]
3. Symphony[作詞:ナルハワールド × キャン・GP・マイカ × ココ・パーティン・ココ × ユイ・ガ・ドクソン × 鈴木裕哉 / 作曲:鈴木裕哉]
4. Peace☆超パニック(11SOUL ver.)[作詞:Hayato Yamamoto, Tayuto Nakasu / 作曲:MEG(MEGMETAL), Hayato Yamamoto]
5. Gangsta Vibes(11SOUL ver.)[作詞:GANG PARADE / 作曲:KOTONOHOUSE × GANG PARADE]
6. おぎゃです[作詞:チャンベイビー / 作曲:MEG(MEGMETAL)]
7. 躍動(11SOUL ver.)[作詞:KOTONOHOUSE × GANG PARADE / 作曲:KOTONOHOUSE]
8. Doubters[作詞:草野華余子 × GANG PARADE / 作曲:草野華余子]
9. Träumerei(11SOUL ver.)[作詞:キャ・ノン / 作曲:KOTONOHOUSE]
10. ROCKを止めるな!!(11SOUL ver.)[作詞:上中丈弥 / 作曲:久保裕行 / 演奏:THE イナズマ戦隊]
■ライブ情報
『GANG RISE』完全再現ライブ「THE GANG PARADE RISES」
2025年7月4日(金)@Spotify O-WEST
OPEN 18:00 / START 19:00
GANG PARADE with GANG BOYZ presents『THE GANG PARADE RISES Z』
2025年8月21日(木)@Spotify O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00
[問] KM MUSIC 045-201-9999
狂遊
2025年8月31日(日)@横浜赤レンガ倉庫 イベント広場
OPEN 17:00 / START 18:00(予定)
[問]ぴあ株式会社 live_info@pia.co.jp
GANG PARADE オフィシャルサイト:https://gangparade.jp/