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【LIVE REPORT】LiVS、3度目の誕生日を6人で祝った<NOW>──現在地を刻み、未来へスイッチを入れた渋谷クアトロ公演

StoryWriter

取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太・伊藤洸太

LiVSが2026年9月7日(月)、東京・SHIBUYA CLUB QUATTROにて3周年記念ワンマンライブ<NOW>を開催した。

6月27日のshibuya CYCLONE公演”NEW”でバンビバンビとヒイナマツリを加えた6人体制が始動してから約2カ月。新生LiVSにとって初の大型ワンマンとなった本公演では、新曲「SUPERNOVA」「ほころび」の初披露に加え、現体制で録り直した「ONE (Re-Recorded)」の配信、新体制初のデジタルアルバムリリース、全国ツアー<LiVS TOUR 2026-2027 “ON”>の開催が発表された。

“NOW”=今のLiVSを刻み、”ON”へと走り出した一夜をレポートする。


3周年記念ワンマンライブ<NOW>

LiVSの重要なライブには、いつも雨が降る。オーディションの日も雨、デビューライブの日も雨、ミニ・マルコが加入した日も雨。6人体制初ライブのワンマン<NEW>は台風。そして3周年を迎えるこの日、東京は朝から大雨に見舞われていた。LiVSの節目には、決まって空が荒れる。ある意味で、もっともLiVSらしいワンマンの迎え方だった。

この日までの1カ月、メンバーはSNSでの発信や配信、StoryWriterでの連載「LiVS NOW LOG.」を通して、ワンマンまでの日々を発信してきた。これまで表に出してこなかったそれぞれの胸の内を素直に言葉にしてきた1カ月。ライブに向けた思いをここまで目に見える形にしてきたのは、LiVSにとって初めてのことだった。フロアにはLiVSの黒いTシャツを着た目撃者(※LiVSファンの呼称)たちが詰めかけ、開演前から語り合い、どこか浮き足立っている。ステージ上には金網フェンスの装飾が施されていた。

19時、ステージ脇から「オギャー」という掛け声が聞こえると、暗転。オープニングSEに乗せて手拍子が響くなか、赤と青を基調とした新衣装に身を包んだミニ・マルコ、ランルウ、コンニチハクリニック、スズカス・テラ、ヒイナマツリ、バンビバンビが順々に登場する。

6人が揃うと、「Shall Weeeee Dance???」のイントロが鳴り、ライブがスタート。事前のインタビューでコンクリが「絶対にないと思っていた」と明かしていた1曲目だ。目撃者たちも一瞬驚いたような間のあと、大きな声援を送る。ワンフレーズ歌ったあと「Knew it.」へ。6人ははじけるような笑顔とともに軽やかに飛び跳ねて歌う。これまでのワンマンの中でも際立って爽快な、1ミリの迷いも感じさせないパフォーマンス。目撃者たちの応える声も全開だ。

サビで手をぐるぐる回す「not yet, but more」ではスクワットも飛び出し、マルコが「クラップいけますか?」と呼びかけて「Reverse」へ。目撃者たちの手が上がり、”おーおー”という声が会場を包み込む。バンビの迷いのない歌声がストレートに響き、ヒイナマツリのどこか幼くも独特な声がそこに重なる。新メンバー2人が加わったことで表現の幅が広がった感触が序盤から伝わってくる。ストラトキャスターの鳴りが心地いいギターリフから「JUST ONCE」へ。マルコ、スズカス、ランルウと繋がる歌割りにバンビの歌声が続き、後半ではヒイナマツリの声も差し込まれる。ロック調の楽曲に2人の声が加わることで、ここまで曲の色が変わるのかと感じさせる。

バンビバンビ

ヒイナマツリ

「まだ数曲しかしてないのに最高だね!」とコンクリ。「改めまして、私たちLiVSです。よろしくお願いします」と挨拶し、1人ずつ自己紹介へ。ランルウは「LiVSの3周年ライブ、はじまりました! もう元気もりもりだから」とステージを走り回り、「LiVSの現在地を見せるライブをしようと思うので、全力でついてきてくださいね!」と宣言。マルコは新衣装に触れ、「やる気満々なので、最高の周年にしようね!」と呼びかけた。

コンニチハクリニック

コンクリが「新曲やっちゃいます! すごい乗れる曲なので楽しんでください!」と告げ、初披露となる「SUPERNOVA」へ。ギターバッキングからランルウの歌い出しではじまり、バンビのコーラスが重なる。リズミカルなドラムが加わり、マルコの伸びのある力強い歌声とともにサビへと雪崩れ込む無骨なロック曲だ。スズカスの笑顔も弾けている。初披露にもかかわらず、目撃者たちは体を揺らし、声援を飛ばした。

メンバーたちはハッピーバースデーを合唱し、”Dear LiVS”と歌って6人が背を向けながら円になると、「BIRTHDAY!!」へ。LiVSの3周年の誕生日を祝う流れから、「ときときめきめきガガーリン」へと可愛らしい曲が続く。フロアでは「もえもえきゅん」のコールが起こり、さらにミュージカル調の「脱Masquerade」へとLiVSのエンタメサイドの楽曲が連なっていく。そこからシームレスに「CRUSH」へ繋げ、一転してロックモードへ。

ランルウ

暗転のなか、バンビにスポットライトが当たり、アカペラで歌いはじめる。マルコが向かい合ってコーラスを重ね、マルコがアカペラで受け継ぐとランルウがコーラス、ランルウがアカペラで歌うとトラックが流れはじめ、「4秒シグナル」へ。最後、再びランルウのアカペラで歌い終えると、「Still We Move」へと繋がっていく。<選べなかった未来は いつも眩しく見えるけれど>。4人体制の現在地を刻むように書かれたこの曲が、6人の歌声で更新されていく。「私たちの声とあなたたちの声、一緒に重ねて歌おう」という呼びかけに、目撃者たちが手を上げて”おーおーおー”と合唱。3人ずつのユニゾンを経て、最後は6人の声が重なる。まさに彼女たちの”NOW”が鳴り響いた瞬間だった。

MCでマルコが語りはじめる。

「私たちにとって、この3周年を迎えられた今があるっていうことは、簡単に叶ったことじゃなくて、いろんな思いを、出来事を乗り越えてここにいます。でも、それはきっと私たちだけじゃなくて、ここにいる全員同じだよね。あなたも日々、仕事とか学校とか、いろんな日常の人間関係とか、いろんなことを乗り越えて今日ここに来てくれた。私たちは、そんな日々から、この一瞬でもここにいるあなたを、そして私たち自身を救い出すためにLiVSでライブをしています。歌っています。過去のおかげだなんてことは今まだ言えないけど、死ぬほどに生きたい今があるから、どうしようもない日々に、中指を立てながら、今日も、ここに来てくれたあなたに歌います」

ミニ・マルコ

「LIFE」のタイトルコールから、力強くのびやかなマルコの歌い出しで同曲へ。途中で三拍子を挟み、エモーショナルなサビへと展開していく。ヒイナマツリのしなやかなバレエのようなダンスが曲を彩り、スズカスの耳に残る歌声、コンクリのストレートな歌声も力強い。続く「Don’t Look Back」では、ランルウがコンクリの肩を叩いてグータッチを交わすシーンも。「CONNECT」で目撃者たちが飛び跳ね、「Believe」では振り付けの中でメンバーと目撃者がじゃんけんをし、「BACKLIGHT」では目撃者たちからの熱い声援が飛ぶ。ステージとフロアの相互作用で、盛り上がりは加速していった。

スズカス・テラ

そして「あなたの声を聞かせてください」とバンビが語り、「ONE」へ。活動初期から大切に歌い繋がれてきた、オーディション候補生の気持ちを乗せた楽曲だ。トラックは、この日のために更新されていた。6人の現在に至るまでには、数多くの候補生やスタッフ、目撃者たちの抱えきれない思いがある。その数えきれない思いを乗せ、6人はその覚悟を持って、迷いなく歌い上げる。フロアでは目撃者たちが肩を組んで揺れ、手を挙げた。落ちサビでのランルウの揺らぎのある歌声は、うまさといった尺度を超えた魂の叫びだった。最後、6人は中央を向いて手を合わせ、本編は幕を閉じた。

フロアから湧き起こるアンコールに応え、ステージにはバンビが1人で登場。スポットライトの中、「WITH YOU」のワンコーラスを歌い上げると、残る5人も元気よく登場し、6人でのパフォーマンスへ。

MCでは「もう1回最初からやりたいよね」と、この日の充実感を語り合う。そしてコンクリが「ここでお知らせがあります。気づいていること、ありますか?」と切り出した。明かされたのは、「ONE」を現体制の6人で再録したこと、「ONE (Re-Recorded)」が、この日の24時に配信リリースされるという発表だった。オリジナルの録音に参加していなかったマルコは「再録したかったから嬉しい」と喜びを見せる。さらに、2年ぶりとなるアルバムのデジタルリリース、そして全国ツアーの開催が発表された。ツアータイトルは<ON>。「新たにスイッチをオンにして、LiVSはこれからも走っていくという意味を込めました」とコンクリが説明する。”NEW”から”NOW”へ、そして”ON”へ。タイトルの連なりが、そのままグループの加速を示していた。

ランルウがこの日の思いを語りはじめる。

「LiVSは3年前の8月13日にデビューしました。いまから2カ月前には新メンバーが入ってくれました。本当に心強いです。私たちは夢を持ち寄ってここに集まったんです。でも日々、ガラガラなライブハウスも経験したし、メンバー同士ぶつかり合ったり、明日のことが信じられないくらい泣いた時もありました。そんな時に、へこたれてるんじゃないよって言い聞かせてくれるメンバーがいたから、ここまで来れました」

そして、フロアへ視線を向けた。

「目撃者。いつも目と目を合わせてライブをしてくれて、本当にありがとう。私たちは本当にライブが楽しいんです。今日だって、ライブ中に何回、このままいっそのこと時が止まっちゃえばいいのにと思ったりしたの。そんな時間を作ってくれる目撃者、3年間本当にありがとう。死ぬまでLiVSと一緒にいてください。死んでも私は人間最高って言ってるんだろうなと思うから。人生の中で大切な時間を過ごしてくれてありがとうございます。私たち、幸せです」

メンバーへの感謝、目撃者への感謝。そのうえで、冒頭に口にした「夢」という言葉に、ランルウはもう一度立ち返る。

「さっきも言った通り、私たちはほんとに夢を持ってるんです。さっきアンコールをみんなが叫んでくれてる時に、メンバーの顔を見て、諦めかけてた夢とか、デビュー当時思ってた夢とかを全部思い出して。私はこのメンバーとなら、絶対にすごいところまでいくんだろうなって、そう思いました。だから、あなたたちにもそう信じてもらえるように、LiVSは未来を信じて、今を精一杯生きていこうと思います。いつかあなたを、最高にかっこいいLiVSの目撃者にします。改めて3周年ライブ、本当にありがとうございました。LiVS、4年目もめちゃくちゃ突っ走っていきます」

その言葉のあと、コンクリが「新曲、SUPERNOVAだけだと思った?」と、いたずらっぽくもう1曲の新曲を予告する。「3周年の今日、どうしても聴いてほしいです」。マルコは、「デビューから見てくれていた西山晃世さんに書いてもらいました。LiVSとして歌っていくたびに新しい感情に出会えて、あなたにも出会えた。私たちのすべてです。記憶の一つ一つを信じて。届けます」。そしてピアノの旋律からはじまるロック曲「ほころび」を、6人は丁寧に歌い上げた。

最後はバンビが「目撃者と私たちの曲です!」と叫び、「ZOMBIES→」へ。目撃者たちもジャンプして飛び跳ね、ステージ上ではメンバー同士が自由にコミュニケーションを取り合いながら、残りの時間を惜しむように駆け抜けた。そして、メンバー同士、目撃者たち同士が手を繋ぎ、「人間最高!」と叫び、3周年ライブは大団円を迎えた。

メンバーの脱退や加入、事務所の移籍──この3年間、LiVSの歩みは決して平坦ではなかった。3周年をこうして迎えられたこと自体、当たり前ではなかったはずだ。それでも踏ん張り、なにより自分たちの夢を信じ、目撃者とともにここまで辿り着いた。この日のセットリストは、ポジティブで力強いアッパーチューンを軸に固められ、これまでのワンマンにはなかった明るさで、自分たちの歩みを祝うという意思がはっきりと貫かれていた。彼女たちはここに現在地を刻んだ。ここからは、新しい未来を作っていくフェーズだ。この6人が刻んでいく未来に、期待を馳せたくなる一夜だった。


LiVS 3rd Anniversary Live “NOW”
2026年9月7日(月) SHIBUYA CLUB QUATTRO

セットリスト
1. Shall Weeeee Dance???
2. Knew it.
3. not yet, but more
4. Reverse
5. JUST ONCE
6. SUPERNOVA
7. BIRTHDAY!!
8. ときときめきめきガガーリン
9. 脱Masquerade
10. CRUSH
11. 4秒シグナル
12. Still We Move
13. LIFE
14. Don’t Look Back
15. CONNECT
16. Believe
17. BACKLIGHT
18. ONE
En1. WITH YOU
En2. ほころび
En3. ZOMBIES→


■リリース情報

LiVS
「ONE (Re-Recorded)」
2026年9月8日(月)0:00 配信開始
https://linkco.re/z23zrH7A

LiVS 新体制初デジタルアルバム
※詳細は後日発表予定

■ツアー情報

LiVS TOUR 2026-2027 “ON”

[東京]
10月11日(日)NIGHT CLUB CRAWL(渋谷)
[愛知]
10月24日(土)DAY MUJICA(栄)※対バン予定
10月25日(日)DAY RAD SEVEN(中区)
[大阪]
10月30日(金)NIGHT LIVE EVENT
10月31日(土)DAY 梅田 LIVESPACE ODYSSEY(梅田)
[福岡]
11月20日(金)NIGHT LIVE EVENT
11月21日(土)NIGHT LIVEHOUSE秘密(天神)
[宮城]
12月5日(土)NIGHT spaceZERO(仙台)
12月6日(日)DAY LIVE EVENT
※各公演の詳細/チケット情報は後日発表予定

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