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StoryWriter

どうもこんにちは。

最近何やってもあまりにうまくいかない為に全部諦めがちになってきたような気がします。無論就活も。目標作って頑張らなきゃどんな努力も意味がないなあ  分かっているんですけど、如何せん出版業界はほぼダメなので他に何を目指したらいいのかさえサッパリ分からない。大学では語学(中国語)専門なので、中国や台湾から進出してる企業だったらとりあえずどこか受かるっしょ! とは思っているんですが、それもやはり大して身が入らない。たぶん本当にやりたい事じゃないんだと思います。

「世の中の3/4の人間はやりたい仕事ができないんだぞ!」

小学3年の時の担任の先生に言われたことがあります。何で小3のガキにそんな夢のないことを言うんだろう? という疑問は置いといて、もしかして本当は僕みたいな夢もアテもない状況で生きている人間が大多数なんでしょうかね  僕にも何かが出来るはずなんだけどなあ、とは心の何処かで思うんですが。

さて、仕事もねえ彼女もいねえ、言ってしまえば情けねえ、そんな僕。

情けない男の心情や切ない男目線の恋愛の歌詞が結構好きです。それに加えてクセのある歌い方が好きなんですけど、その代表格が今日お話したい「シャ乱Q」です。

毎回この連載で紹介する音楽って正直僕と同年代の人は代表曲を2、3曲知ってるかな? 程度だと思うのですが、僕の場合はテレビなんかで紹介されたその2、3曲が好き過ぎて「この人達が作る他の曲ももっと聴いてみたい!」掘り始める事が多いです。それ故に友達とはあまりそこの趣味が合う人はいなくて寂しいのですが

シャ乱Qといえば「ズルい女」や「シングルベッド」が代表曲だと思います。如何にも90年代の邦楽らしいイメージがありますし、「シングルベッド」も純粋だった恋愛を回顧し、当時の彼女を想う気持ちが素直に書かれていてステキだと思います。だけど、僕が1番好きなシャ乱Qの曲は「My babe 君が眠るまで」。

 

My Babe 君が先に眠るまで もったいないから起きてる そう 明日の仕事とか たぶんつらいんだけど
My Babe このまま 起きているなら 二人の夢をかたろうか 幸せ奪うように 朝が来る My  Babe
(シャ乱Q 「My Babe君が眠るまで」)

彼女の為に頑張って自分がしんどくなるのが分かってるのに、なんやかんや結局彼女に惚けてしまう奴。その時の彼女と別れただけなのに散々落ち込んで恋なんてもうしねえよ~! とか言っちゃう奴。皆さんも1回くらいは経験あるんじゃないでしょうか? 僕も遠い昔にそんなことを思っていた事があります。高校生とか大学生の恋愛って特にそんな感じだと思います。

失恋とか恋愛のトラブルでいつまでもウダウダしてしまうのって、やっぱり男性に多いんですよね。そんな男性に多い事を「女々しい」って、さも女性によくある事のように書くのも不思議ですが。

兎にも角にも、殊に恋愛事について男性は情けなくてしょうもない生き物なんだと思います。そしてそれを描写するのが本当に上手いのがつんくの歌い方と作詞だと思います。男性が人生で1度は経験し、直面するみっともない瞬間をそのままそっくり切り取って言葉で示しているような歌詞。文字面は泥臭いのに一種の表現美を感じています。

「シャ乱Qの歌詞に出てくるような男って本当にみっともなくてダサいな~!! こんな女々しい奴になりたくねえな~」と聴く度にいつも思っているんですけど、それと同時に不思議な親近感も感じてしまうんですよね。それはたぶん僕自身もみっともなくてダサい人間だからなんだと思うんですがホントは自分にもあるけど認めたくない、心の中で蟠っている部分をこんな歌にしてくれているからこそ、皆の中のそれが却って消化されていくような感覚。これができるっていうことがシャ乱Qのステキなところなんじゃないかな? と。弱い部分ってどうしても他人に見せるのは恥ずかしいものだから、こんな風に表現してくれるアーティストって人に響くんだろうなあ

昨今ではあまりシャ乱Qみたいなバンドってあまりいない気がします。だからこそ、今回挙げたような部分がシャ乱Qのオリジナリティであり素敵な部分だなあと思いました。とはいえ、自分の中の情けない部分なんて極力排除していきたいですが

もっと強く、情けなくない人間になりたい僕でした。

また来週、よしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。
エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。
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