watch more
StoryWriter

どうもこんにちは。

先日言っていた面接なのですが、サラリと内定をもらいました。業界を変えて1、2社受けてみるだけでこんなにもサラっと内定ってもらえるものなのか……。

ただ、内定をもらって僕が安堵の一息をついたのかと言われれば全くそうではないです。

むしろ「こんなに簡単に内定をもらえるなら、僕が予てより行きたかった出版は相当向いていなかったのかな」と打ちひしがれました。加えて、内定を貰う=僕がWACKでインターンとして働いてきた中で見てきたカッコイイ大人達ともう一緒に仕事できないかもしれないという事実の方が辛くて、全く喜べませんでした。

内定先は外資系のITでして入社しようものならバリバリに働かされると思うのですが、そんな熱意もないのに9月からインターンとしてハウツーを学べだとか、Javaスクリプトの資格をいつまでに取れだとか言われてパンクしそうです。

そんな興味ないものより僕にはやりたい事がたくさんあるんだ!! という怒りのような、でも違う不思議な感情がここ数日渦巻いています。

仏教界でいうところの八苦の中に「求不得苦」という言葉があります。

まあ、人生について廻る八つの苦しみの中で「求めるものを得ることができない」という苦しみのことです。なんで欲しいものばかり得られないのか……。

でもこういった企業で働いたらきっと親は安心するだろうし、ド田舎からわざわざ東京の大学に行かせて留学までさせてくれた恩に報いることはできると思います。それ以外は全くこの企業に行くメリットは僕にないです。辛い。友達とそんな話をしてばかりです。

そんな考えてもどうにもならないようなことを考えるっていうことは時間の無駄だと思うので、答えが降りてくるまで放っておきたいと思います。

なんにせよ、自分がやりたい事の為に頑張れるようになるというのが昔からの目標だったのでしばらくはやりたい事に近づく努力しないと……。

努力するとか頑張るだとか言うのは簡単ですよね。

もっと狂ったように頑張れる段階まで自分を持っていきたいのにそれができていない、という事に気付かされた映画が今回の「セッション」です。

 

あらすじはと言うと、ジャズのドラマーとしてのプロを目指す音楽学校の生徒である主人公ニーマンは、その学校で出会う教官であり指揮者でもあるフレッチャーに怒鳴られ、時には暴力をふるわれては、教官を見返したい、認めさせたいというもはや執念と言っても過言ではないレベルで食らいついていきます。具体的には、練習の時間が減るからという理由で彼女と別れたり、交通事故に遭っても血だらけで会場まで向かってステージに立ったり、といった具合。

正直言って、ストーリーが大きく展開するという事がない作品だと思います。

ひたすらノーガードの打ち合い。教官のフレッチャーの理不尽な指導に対して、ニーマンの執念が狂気的に膨らんでいくのが見どころです。音楽を題材にした作品ではあるけど、実質スポコンのような感覚で観てしまう作品です。

作品の主人公と自分が方向性が似ているなと思ったのは、自分の納得のいく結果を生み出せないときに周りが見えなくなるほどに自分を追い込んでいこうとするところ。そして、手段と結果をはき違えそうになっているところだと思います。

自分の中では頑張っているつもりなのに、それが周りに認められなかったり結果に結びつかない時に異様にイライラしてきて効率とか考えずに泣きながらガムシャラやってしまうんですよね。相当頭悪いんですねと言われたらそれまでなんですが……。

なんでそういう無謀なことをしてしまうのかと言われても説明できないんですが、頑張って客観的に考えると、恐らく期待していた通りの結果が起こらなくて混乱しているのかなと思ったり。自分でもみっともないんだろうなと思ってはいるんですけど……。

でも僕の場合、それでこれまでの人生で結構結果を出してきたタイプなので今更変えるのも難しいのかなと思っています。錆びついて使えない刀なら何度も叩きつけるしかない。

でも自分を磨く努力をして効率的に目標に近づく方が絶対に良いのになあ…… とも自省したり。

でも僕はセッションの主人公ニーマンほどの「凄み」はないかもしれません。

自分ではそのつもりで頑張っていたけど、でも何もかも捨てるというほどの執念はないのかもしれない。そう気づかされてしまう作品でした。

もっと自分自身を狂わせる自己暗示をかけていかないと人生で本当に大事なものを得ることはできないかもしれないです、そう思うと自信がなくなってきますが…… やるしかない。

何でも「やるしかない」というのが人生で成功する鍵なのかもしれません。くわばらくわばら。

お盆ということで、ド田舎出身の僕は実家に帰ってきております。

普段の慌ただしい日々から一転、のんびりした生活をしておりますが改めて自分を見つめ直す機会です。どうにか上手くいくように手筈を整えていかないと……。

母ちゃんの手料理うめえ。また来週、よしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。
エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。
 .

PICK UP


Warning: Trying to access array offset on null in /home/storywriter/storywriter.tokyo/public_html/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php on line 637