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StoryWriter

こんばんは。

先日、内定を頂いた会社(外資系IT)なんですが、インターンとして8月から週3日会社に来てねと社長に言われていたんです。しかも資格も取らないといけないらしく。最初はとりあえず行かなきゃなとは思っていたんですが、自分のやりたい事に夢中で全然行ってないですし資格の勉強も全くしていないんです。

内定を貰ったことに一安心して怠けているだけと思われるかもしれませんが、実は他にもっと自分がやりたい編集の仕事に近づける術があるんじゃないかと考えていて。Twitterをやっている編集者の方や小さな会社で興味のあるところにコンタクトを取っています。すぐにとは言えませんが、でも会って話を聞いてくださる方もいらっしゃって、どうにか雇ってもらえないかとソワソワしている次第です。

「外資系ITの内定もらったよ」と言えば親や親戚への体裁はどうにかなったので、ここからはまた自分の為に頑張りたいと思います。もうひと頑張りしなきゃ。

最近輪にかけて思うのですが、どうして自分のやりたい事の為に頑張れない人がいるんでしょう。周りの就活をしている人を見て最近また考え始めました。

度々ボクが出している話で遠藤周作さんの「強虫と弱虫」の例えがありますが、弱虫って皆強虫に憧れて近づいていくものだと思っていたんです。

僕も弱虫だけど強虫になりたいし、昔よりは近づけているのかなと思います。だって、そうじゃなかったらまだ諦めず編集職に近づく為の一歩を考えたりしないんじゃないかな、と。自分のやりたい事も出来ないなら、我々はどうして生きているんだろう…… この答えのヒントになるような作品に出会えたらまた書きたいと思います。

さて、今回お話したいのはシンフォニック・メタル・バンド「摩天楼オペラ」です。

初期の頃は結構オーソドックスなヴィジュアル系という印象でした。ダークな感情や男女の感情を演奏陣の奏でる重いサウンドとVo.苑の特徴ある歌い方でアングラな界隈で人気のあるバンドという感じでしたが、9thシングル『落とし穴の底はこんな世界』からガラっとシンフォニックな要素を前面に押し出した楽曲が多くなりました。

この時から本格的に聴き出したんですが、ヘヴィなメタルサウンドとシンフォニックなサウンドがこんなに相性良いものだとは思わなかったです。それによって凛々しくも雄々しい感じが満ちていて、上品なカッコよさ! ヴィジュアル系だからという理由で毛嫌いせず聴いて欲しいです。

この連載で音楽を紹介する際、毎回改めて文字として歌詞を見つめ直してみています。そして何が好きか考える。そうしてみると、自分がどんな考えを持つ人間で何に感動しやすい人間なのかと思うのですが、今回は摩天楼オペラの1番好きな曲「Justice」を見つめてみました。

 

誰も彼もが振り子みたいに2つの選択に揺られてる
こっちには確かな理由がある あっちの奴らは信用するなよ
示し合わせて手を挙げてる 隣につられて手をあげてる
そんなんで決まっちまうもんなの?  誰かの人生が決まっちまうもんなの?

一部を抜粋したのですが、見つめ直してみると全部の歌詞、一言一句がもれなく刺さってきました。僕はこんな人間になりたかったんだよな、と。

どんなに究極の選択を迫られても必ず自分で決めたい、人の顔色を覗いては自分を疑ってしまうような人間になりたくない。もっと自分の意志を貫き通せて欲しいものを成し遂げられる人間になりたい。

人ってどうして自分の考えや決断に自信があっても、どうしてこんなにヨレヨレに生きてしまうんでしょうね。自分の決めたはずの事なのに、周りの言葉に流されてそれを最もらしいものだと自分を納得させて流されるを良しとしてしまう。

極端な言い方をすると、これって人間特有の一種の病気なんじゃないかと思います。なまじ言葉で意志の疎通が図れてしまうばかりに、すぐ感化されてしまう人もいるんじゃないかなと。

勿論、それが出来るからこそ何かを学ぶということもできると思います。でも、他人の言葉や振る舞いから学ぶべき事とそうじゃない事、しっかり取捨選択しないといけないと思いませんか?

「誰かが言ったから正しい」なんて、何の正しい理由にもなり得ないんじゃないかな。

「自分がやりたい事だからやる、やる意義があると思うからやる」って言い切れる方が他人に何の責任も求めないし、何よりカッコいいじゃないですか。僕はカッコよくなりたい、自分の選択や行動の理由に全て自分を納得させられる人間になりたいです。

だから、中途半端にではなく目標を貫き通したいです。そうじゃないとカッコ悪いから。

ただの格好つけかもしれませんが、自分の将来を決める重要な時期だからこそ妥協するしないという事に敏感でありたいです。僕らは何かになりたいしなれるんだから、その為の努力と意志を持たないといけないんじゃないかな。

上京して何度も行った摩天楼オペラのライブの話や、元ギタリストのAnziが投げたピックを2回も拾って感激して、Anziのピックだと分からなくなるまで使い込んだ話をしたかったのですが、今回はまた歌詞ばかりの話になりました…… 反省します。

来週はもっとアツくならずに書きたいと思います。

また来週、よしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。
エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。

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