皆さんこんにちは。
GANG PARADEのテラシマユウカさんの新連載と間違えてきてしまった皆さんもこんにちは。テラシマユウカです。
つい先日のことなんですが色々と見つけたツテを伝いに伝って、某出版社の某雑誌の企画会議に案を出すという機会がありました。
僕が編集という業務をやってみたいと思ってずいぶんと長い時間が経ちましたが、今までで1番理想に近づけた感じがしました。卒論を放ってでもやりたいと思える機会だったので本当に嬉しい。
企画が採用されるかどうかっていうのはまだ分からないんですが、ただのしょうもない大学生の穴まみれの企画案に耳を傾けてくれた編集部の方々には本当に感謝しかないです。
次回も案を出していいものかさえよく分かりませんが、やっと指先に触れたこの機会にこびりついていきたいと思っております。やったるぞー!! 卒論もたぶんやる! 結果が出るまでどうにか頑張ってみたいなあ。
さて僕も最近観た映画、だいぶ前に映画館で予告を観た時から絶対観ると決めていたものが最近公開されました。「ボヘミアン・ラプソディー」。
全盛期は日本で爆発的に人気があったイギリス出身のバンド「Queen」のボーカル、フレディ・マーキュリーにのQueenのフロントマンとしてのメインフォーカスを置きつつその人生を辿るような形になっています。
個人的な感想としては、彼の人生のドラマパートを前置きにしつつ、それらは全部ラストの21分一本撮り「Live Aid」(1985年7月にアフリカ飢餓救済目的のチャリティーライヴ)のライヴシーンでのフレディにのめり込ませられた人ほど心を震わせられる映画だなあ、と。
ちなみに僕はフレディがバックからステージに上がって観衆からの歓声が出たシーンでボロ泣きしたクチです。自分のセクシュアリティを世にリークされてしまい、更にはエイズに罹患してしまってもそれを隠して一度は壊してしまったQueenに戻ってきたフレディ。
序盤のステージに上がるシーンではフレディ1人にしかカメラの焦点が当たっていないのに、ラストの同ライヴのステージ登場シーンではQueenのメンバー全員にカメラの焦点が当たっているの点なんかも感動しました。ステージ上でも一挙手一投足、ステージ上のドリンクの並びまで完全に再現している点まで緻密に作り込まれていました。
僕はもう2回見に行きましたが、まだまだ観足りないと思っているのでまたTOHOシネマズ新宿のDolby ATOMS(三次元サウンド)とプレミアムラグジュアリーシートのコンボで観たいなあ……。
中学の時にお母さんが勧めてくれたフレディのソロ・プロジェクトの曲「I was born to love you」がキッカケでフレディ改めQueenというバンドを知ることができました。
とりあえずこの曲が良かったので中古CD屋さんでベストアルバムを買って聴いていたのですが、うちのお母さんが勧める曲ってやっぱりめちゃくちゃ良いんですよね。「Don’t Stop Me Now」、「Killer Queen」、「We Are the Champion」…… 好きな曲に代表曲を挙げるとにわかみたいに思われてしまいがちですけど、当たり前に良い曲だから好きなんですよ。
そんな当たり前に良い曲の一つ「We Are the Champion」も劇中のLive Aidのセットリストのラスト1曲で披露するのですが、その2番でピアノを弾きながら歌うAメロBメロの歌詞
I’ve take my bows.
And my curtain calls
You brought me fame and fortune and everything that goes with it.
I thank you all.
But it’s been no bed of roses No pleasure cruise
勝手に和訳すると些細なニュアンスの表現の問題とかあるのでしないようにしますが、平たく言うと「失敗と成功を繰り返し賞賛を受けてきて、名誉や幸運も得てきた。皆ありがとう、でもこの道は決して楽じゃなかったね」と僕は理解しているとここで示しておきます。
自分達の曲にレコード会社から売れないと言われたり、メディアによってセクシュアリティの事を世に明らかにされたりでそれによって婚約者とも距離を置くことになってしまい、メンバーとも上手くいかない…… そんな苦節を経験しながら生み出された楽曲で世の中からもアーティストとしての賞賛も受けてきたフレディ。
そんな彼がLive Aidで特別な感情を噛みしめながらピアノから客席の方へ目線を向けて口にする「I thank you all」の一言、そしてそれに応える観衆の歓声。
これって表現者の最大の醍醐味の1つだし、きっとその時にフレディがQueenを、音楽を通して伝えてきたものの総てが詰まっていたんじゃないかなと感じられるシーンでした。
僕はQueenというバンドが生きた時代を知らないし彼らの何をも直接目の当たりにしたことは無いけれど、微かな片鱗だけでも感じられたような気がしてすごく感動の大波が押し寄せてきたライヴシーンでした。ドラマじゃなくて映画館での上映という形だからこそ伝えられる感動があったような気がしています。
「それでも映画は、素晴らしい。」ですね。
せっかく映画パンフレットも買ってドキュメンタリー本とライブDVDもAmazonで購入したことですし、あと3回くらい観に行けたらいいなあ。皆さんにもぜひ画映館で観てほしいです。音楽って素晴らしいね。
以上、テラシマユウカじゃなくてエビナコウヘイでした。
また来週、一つよしなに。
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。