【連載】WAgg ソロ・インタビュー Vol.6──愛「もっともっと意識を高く持ちたい」

BiS、BiSH、GANG PARADE、EMPiREのマネジメントを行うWACKが手がけるアイドル育成プロジェクト『WAgg』。「その後の進路はBiSに行ったり、BiSHに行ったりとか色々考えます」とアナウンスされており、WACKの将来を担う可能性に満ちたグループとなっている。

9月9日にはTSUTAYA O-WESTにて、BiS、BiSH、GANG PARADE、EMPiRE各グループの楽曲をパフォーマンスし、デビューを果たした。その後、東名阪仙公演を開催し、現在はEMPiREとの2マンライヴツアーを開催中である。そんな8人のソロ・インタビュー連載がスタート。

第6回は、愛(ラブ)のインタビューをお送りする。「すべてを舐めていた」と語る彼女。そうした自分の姿勢に気づきながら、なかなか自分を変えられなかったが、最近では意識に変化が見えるという。自分を客観視しつつ、どうしようもできない自分に葛藤しながら、WAggとして前を向いて活動している愛に初インタビューで迫った。

インタヴュー&文:西澤裕郎
写真:外林健太


楽しもうって1番に考えてやるようになりました

──本格的にWAggの活動が始まりましたけど、毎日いかがですか?

愛:楽しいです。でも、怖い。

──怖い?

愛:他のメンバーは毎回何かを更新していくのに、私は何もできないと感じているうちに次々とライヴの日がやって来るので、どうしようって。

──ライヴの姿を観ていると、活き活きしていて、すごく楽しそうですよ。

愛:最初の大阪公演のとき、楽しいを伝えるために表情を意識してライヴに臨んだんですけど、意識しすぎてまったく楽しめなくて。真顔になっていたというか、変な表情をずっとしてしまったんです。そこで私はまだそのレベルにいっていないってことに気付いて、表情は気にせず楽しもうってことを1番に考えてやるようになりました。

──今日の取材の時点で7回ライヴを行っていますけど、観ている側からすると、愛さんも更新しながら前に進んでいるように感じますよ。

愛:もっとできることがあると思うんです。毎回みんながどんどん変わってく中で、私はうまく変われないから柵に登ってみたり、お客さんを触りに行ったりしてしまって。その時は楽しいし人と違うことができたらいいやと思ってやっていたけど、歌もダンスも完璧にできていない人がやるのはダサいじゃないですか? 次はもっとかっこよくしようと思ってやっているんですけど、なかなかできていない。

──どんなときに、他のメンバーと差を感じでしまうんでしょう。

愛:ライヴや練習のときに自分は意識がどんどん下がっていって。みんなが話している時も意識の差を感じたり、置いていかれていると感じることがいっぱいです。

──渡辺(淳之介/WACK代表)さんにメンバー全員が怒られた日の帰り、ウタ・ウウタと泣きながらしゃべったそうですね。

愛:それまで私はメンバーの前で全然しゃべれていなかったし、思っていることも伝えられなくて。それでもいいやと思っていたんですけど、それじゃダメだと思ってウタちゃんに話したら「いろいろ考えているのは分かっているから大丈夫だよ」って言ってくれて。あと、Twitterも上手くできないって話をしたら「得意な人と苦手な人がいるから得意なことで頑張ればいいし、苦手なことは他の人に助けを求めればいいよ」って、いっぱい優しくしてくれたんです。

 

──ウタさんは、愛さんにとってなんでも話せるメンバーなんですね。

愛:泣きながら話す前、2人とも嫌味みたいな感じで言い合ったりしてしまったんですけど、その後、優しくしてくれて。いつも、ずるずるひきずるような嫌な雰囲気を作らないでいてくれるんです。何があってもその時で終わりって感じで、いっぱい許してくれる。意識して仲良くしないといけない仲って関係ではなくて、今までになかったなんでも話せる存在なんです。

──いい意味でも悪い意味でも、お披露目の時は2人の仲良い感じが外にも伝わってきて、馴れ合いのように見えちゃう可能性もあったんですけど、O-WESTでのEMPiREとの対バンライヴを見たとき、1人1人が独立して歌って踊っている感じが見えて、いい距離感がつかめたのかなと思いました。

愛:最初の頃は、どっちかの意見にくっついていくみたいな感じでベタベタしていただけだったんです。ウタちゃんのことが分かるようになってきてからは、ある程度の距離感を保ちながら、すごく楽な感じで話せるようになりました。

だるいっていうのにも特に理由がなくて……

──今日は個別インタビューなので、愛さんがWAggに入るまでのことも聞いていきたいんですけど、小さい頃はどんな子どもでしたか?

愛:幼稚園の頃はママがいなくなったら泣いてトイレにずっと篭っていました。それが小学校1年生までずっと続いていたんです。

──トイレに籠もってなにをしていたんですか?

愛:座っていました。

──(笑)。習い事はしていましたか?

愛:お姉ちゃんがピアノをやっていたので私も習っていて、時々ダンスも習っていました。ママから聞いた話だと、ピアノ教室に行ってもピアノに触らずにひらがなの練習をしていたって。

──ひらがなの練習(笑)?

愛:ピアノに触ろうとしないから、ピアノの先生がひらがなのドリルを渡してくれて、それをピアノの上に乗せてやっていたみたいです。

──そんなにピアノを触りたくなかったんですね。

愛:あまり覚えていないんですけど、触りたくなかった訳ではなかったと思います。緊張しすぎると、おかしくなっちゃうんです。

──それじゃあ、小学校生活も人とは違うような感じだったんですか?

愛:ワイワイしていました(笑)。友だちは多くなかったので、仲良しの子1人とずっと一緒にいて。周りには常に人がいっぱいいたので、そんなに仲良くもないのに、いっぱいの人と遊んでいました。学校に行かない日も多かったのに、行ったら行ったで調子に乗ってウェイウェイしていました。

──小学校の頃、学校にあまり行かなくなったということ?

愛:4、5年生くらいから、2週間休んでたまに行ってみたいな感じでした。

──行かなくなったきっかけはなんだったんでしょう。

愛:特になくて……。元々、1週間全部行くことがなくて、だんだん行かない頻度が増えていったんです。あ、5年生のとき、仲良い子と初めてクラスが離れたのはきっかけの1つかもしれないです。行かないのが酷くなって、6年生の頃はママに引きずられて保健室に行ったり、午前中だけ行ったりしていました。

──当時、愛さんにとって学校ってどういう場所だったんでしょう?

愛:だるい場所。何か嫌な理由があった訳でもないから、だるいっていうのにも特に理由がなくて……。

全部を舐めていたんです

──家にいる時はどんなことをしていたんですか?

愛:食べるか、寝るか。あと、小学生の頃は踊っていました。超ゆるゆるのダンスを2年生からやっていたんですけど、その時には何かが身に付くというわけではなく、ただやっていただけなんですけど。ダンスをしていました。

──身体を動かすことが楽しかった?

愛:楽しかったです。習うというより、見て踊るみたいなほうが好きで、家で踊っていました。

──家でどんなダンスをしていたんでしょう。

愛:「踊ってみた」の動画を観るのが好きで。観ているうちに振りが勝手に頭に入ってきて、その曲を流してずっと踊り続けていました。だからダンスの基礎とかはやっていなくて。首を動かしたりするのとか、そういう動きは、全部自分で動画を観て覚えたんです。

──YouTubeが先生って感じなんですね。

愛:どこまで自分のダンスが合っているかは分からないけど、自分ではできていると思ってやっています(笑)。楽しい気持ちをライヴで伝えたいと思っていて。それをできるように頑張っています!

──中学生活はどんな感じだったんでしょう?

愛:食べて、寝ていました。

──小学校の延長というか(笑)。

愛:それがひどくなって毎日それをしていました。引きこもっていたので、合計で17回学校に行きました。

──それもすごい話ですね(笑)。ダンスは続けていたんですよね。

愛:ダンスは中1の秋で辞めました。何もする気が起きなくなってしまって。ダンスもせず食べて寝ていたら、数ヶ月で10キロ太ってしまって。

──その時期、毎日どんなことを考えていたか覚えていますか?

愛:中2の夏ぐらいまでは何も考えてなくて、周りのことも全く見ていませんでした。自分のせいで周りの人が困っていることに全く気付かないままへらへらしていて……。なんとなく気付いてくるようになってからは、気持ちは楽しくなかったです。

──周りの人に申し訳ないって気持ち?

愛:気付いてからは申し訳ないと思っていたんですけど、ママが学校に行かなくていいって言っていたのを言い訳に、今更困っているみたいな空気をなんで出してくるのと思って全部周りのせいにしていた。全部を舐めていたんです。

最初は本当に意識が低くて……

──そこから、こうやって大勢のお客さんの前に立っているというのは劇的な環境の変化だと思うんですけど、どうしてWAggに入ろうと思ったんでしょう?

愛:急にダンスをやりたくなったんです。もともとアイドルのことは大好きで。会いにいきたいとかじゃなくて、自分もやりたいと思っていて。もちろん、そんなに簡単になれるものじゃないけど、ダンスを人に見てもらいたいから、もう1回本気でダンスを始めて。ショーケースとかに出ようと思って頑張ったんです。その時にWAggのオーディションをみつけて、なんとなく写真を撮って応募したら通って。一次に通っただけだったのに、最終的に受かる気がしていたので、そのときも調子に乗っていたんだと思います。

──いろいろなタイミングがハマっていったんですね。オーディションでは面接もあるわけじゃないですか? 渡辺さんとはうまくしゃべることはできたんですか?

愛:名前を言ったくらいで、自分からはしゃべってないと思う。3人いて、1人目立つ子がいたので私はひいていました。

──それなのに、受かるだろうなって気持ちがあったんですね(笑)。

愛:受かる気持ちで行っていました(笑)。

──実際に合格の連絡が来たときは、どんな気持ちだったんでしょう。

愛:受かると思いながら、連絡が来る訳はないと心のどこかで思っていたから、電話が来た時にうわーってなりました。そのとき、お菓子を食べていたんですけど、全部口から出しました。

──あははは。WAggで活動をする以上、メンバーだけでなくスタッフも関係者も本気でやっているわけで、その中でやっていく自信だったり不安はなかった?

愛:今考えるとダメなんですけど、最初はもっと遊ぶ気で来ていたと思います。最初は本当に意識が低くて…… この活動自体を舐めていて、行かないといけないから練習に行くみたいな感じだったんです。それに、自分はダンスができていると思い込んでいて。だから、自信とかもつかないまま、勝手に時間が流れていく感じというか、とにかくすべてを舐めていたんです……。

もっともっと、みんなの気持ちがまとまるようになればいい

──今の話を聞いていると、どのタイミングで愛さんの考え方が大きく変わったのかが気になります。

愛:正直、渡辺さんから怒られた時も、そんなに気持ちが変わらなくて。みんなは変わっていたのに、私はあまり変わらなかった。でもみんなが変わっていくのを見て、今は練習をしないと不安だし、自分が遅れているっていうことに気づいて焦っています。それで変わったのかもしれないです。何かきっかけがあって変わったというよりは、だんだん気付いていって変わった感じです。

WAggメンバーのサアヤイトと

──周りとのズレを感じたことで、自分は世の中を舐めていたことに気がついたと。

愛:…… 最初から気がついていました。

──意外と客観的に自分のことを分析できているんですね。そんな中で、愛さんは、これからどんな自分になっていきたいと思っているんでしょう。

愛:もっともっと意識を高く持ちたい。意識は変わってきたとはいえ、だんだん気持ちが緩んできてしまって、ダメな自分に戻る時もあるので…… それをなくしたい。私はダンスが大好きで、いっぱい練習をしてきたけど、もっともっと動きとかで伝えられることがあると思う。ただ綺麗に見せるより、動きで伝えられたらなって思うんです。私、歌はめちゃくちゃで絶望的なので、もっともっとダンスを上手になりたい。あと、歌う時に無になりすぎているので、無にならずに歌いたいです。気持ちをもっと込めたい。

──この先、WAggをどんなグループにしていきたいと思いますか?

愛:もっともっと、みんなの気持ちがまとまるようになればいいなと思います。最近練習とかでも揃わないことがあったり、意識のズレを感じるときもあるんです。みんなの気持ちが、ちょっとでも差のないように埋まればいいなと思っています。今は、最初の頃とは違うバラバラさが出てきてしまっているので、みんなの気持ちがもっともっとまとまるように努力していきたいです。


WAggソロ・インタビューをあわせてチェック!
Vol.1──ナルハワールド「素直さや元気さを出していきたい」
Vol.2──マリン・バ「WAggで1番になりたい」
Vol.3──ウルウ・ル「WAgg8人で、いいねって思われたい」
Vol.4──アンズピア「今の目標は、楽しむこと」
Vol.5──ウタウウタ「一体感を作りながら個性を乗せていけるグループにしていきたい」


WAgg PROFILE

マリン・バ / ウルウ・ル / ウタウウタ / アンズピア /ナルハワールド / 愛 / サアヤイト / ハナエモンスター

■WAgg Official HP
http://www.wagg.tokyo/

・WAgg Official Twitter
WAggidol

・WAggメンバー Twitter
マリン・バ : @MARiN_WAgg
愛 : @L0VE_WAgg
アンズピア : @ANZU_WAgg
ウタウウタ : @UTA_WAgg
ハナエモンスター : @HANAEMON_WAgg
サアヤイト : @SAYA_WAgg
ナルハワールド : @NARUHA_WAgg
ウルウ・ル : @URUURU_WAgg

◼︎EMPiREとの2マンツアー「WAgg THE NEW RiCE with EMPiRE」
2018年12月2日(日)愛知県 X-HALL -ZEN-
2018年12月9日(日)新潟県 柳都SHOW!CASE!!
2018年12月24日(月・振休)宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX
2018年12月28日(金)東京都 WWW X
[1回目]OPEN 13:00 / START 13:30
[2回目]OPEN 18:30 / START 19:00

チケット :
料金 : 4,000円(tax in.)(オールスタンディング / 入場整理番号付 / 入場時にドリンク代別途必要)
※未就学児童入場不可
※ダイブ / サーフ / モッシュ / リフト禁止
チケット : w.pia.jp/t/wagg/

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