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【LIVE REPORT】NEO JAPONISM初ワンマンライヴ、更なる飛躍の確かな一歩を刻む極小キャパ公演

StoryWriter

2020年1月26日(日)、東京・dues新宿にてNEO JAPONISM(以下、ネオジャポ)による初のワンマンライヴ〈All Standard〉が開催された。12月中旬のお披露目ツアー〈NEO RESTART〉から1ヶ月半、精力的に活動を行なってきたネオジャポ。お披露目以来となるワンマンライヴは、キャパ60人程度の会場dues新宿。StoryWriterでは、800人近くの応募の中、プラチナチケットを手に入れることのできた観客たちの前で開催されたライヴの様子をレポートする。


会場であるdues新宿には、開場後のBGMとしてゴリゴリのロックやラウド系の曲が流れ、ただでさえ小キャパの会場に期待を胸に集まった人々の熱気が更に高まっていた。

定刻になると、ヘヴィなBGMサウンドの音量が上がり、定番のSEは無しで、客席の横を通ってメンバーが入場。客席とステージの境目は布のパーテーション1枚のみで、正にガチンコライヴとなる様相を醸し出していた。メンバーの瀬戸みるかの「今日は初めてのワンマンライヴです、最高の日にしましょう!」という一言から、ロックサウンドにストリングスが乗った荘厳且つ勢いのある楽曲「幻惑のカタルシス」でライヴがスタート。更に「My Hope」と繋がっていく。イントロから煽り隊長である滝沢ひなのが「オイ! オイ!」と全力で会場の熱を高めにいき、ヘドバンも煽る。メンバーそれぞれの表情は、会場60人一人一人を突き刺すような鬼気迫るものであり、歌詞の”刻み込め 叫べMy heart”を地でいく迫力を序盤から体現していく。その後は定番の「Carry ON」、新体制後の新曲「again」とどんどん勢いを増していった。序盤にも関わらず既に後半戦のような熱量のあるパフォーマンスを見せ、お披露目から僅か1ヶ月半、多くのライヴ経験を積んできた彼女らの成長が窺われた。

ここからは、それまでの力強い楽曲とパフォーマンスのみならず、「ワールドエンドスターリーナイト」、「ジャンピンポ!!!!」と、楽しく弾けるような楽曲も立て続けに披露。会場のコールも盛り上がる。そして楽しげな楽曲にメンバーの笑顔も映え、可愛いだけでもなくカッコいいだけでもないネオジャポの魅力が溢れた前半戦となった。

ここでMCを挟む。辰巳さやかが「一歩一歩ステップアップを目指す私達にピッタリの会場とこんなに暖かいお客さんに囲まれて幸せです。この日が伝説の1日となるように楽しみましょう!」と挨拶すると、「ちょっとまだお客さんのノリと声が足りない気がするんよなー」と滝沢ひなのが更なる勢いを求めると、MC明けの「brave your heart」では「全員で腹から声出してこのライヴハウス揺らしていくぐらい全力でぶち上がって行こうぜ!」と叫び、真っ赤にギラついた照明、間奏の激しいダンスと、もう一段階テンションのギアを上げていく。どこまでも攻撃的であるネオジャポの闘志を感じさせてくれる1シーンであった。

辰巳さやか

滝沢ひなの

ここからは「夢際のパラレル」、「ゆるゆらオヤシロガール」と和風のメロディも取り入れた曲を披露。彼女らのライヴが更に一つアクセントが加わっていく。お披露目の頃よりもメンバーのダンスもメリハリが効き、短期間でのスキルアップと彼女らの努力が垣間見えた。客席まで飛んでくるメンバーの汗が、彼女らの必死さを物語る。笑顔と鬼気迫る表情のギャップも魅力的で、表現者としての実力と魅力が光って見えた印象的な場面であった。その後は、パラパラ風の振り付けが印象的な「ロボトミーランド」、サビで声を出して手を挙げて盛り上がる新体制での楽曲「fight for the right」を披露、メンバーを代表して福田みゆがMCを行なった。

福田みゆ

福田みゆ:改めまして本日はNEO JAPONISMワンマンライヴ〈All Standard〉にお越しいただきありがとうございます。

今から福田みゆがめちゃめちゃ長い言葉を話すんですけど、皆さん最後まで聞いてくれたら嬉しいです。NEO JAPONISMは他のアイドルさんに比べてライヴがすごく自由になっているんですけど、その自由を守るためには、一人一人の思いやりや配慮が大切になります。そしてライヴっていうものは私たちだけでは成り立たなくて、ここにいる皆と1つになって初めて成立します。皆の声が私たちを強くするし、私たちの歌声やパフォーマンスで、皆が元気になったとか前を向く力になったとか思ってもらえるようにいつもライヴをしています。

これから先、私たちはもっと大きなステージに行きたいと思っているし、皆のことをもっと大きなステージに連れて行きたいです。今日もありがたいことにワンマンライヴのチケットがソールドアウトになっていて、会場もパンパンでありがたいです。これからもっと私たち成長していきたいし、徐々にではあるけど大きなステージに向かっていくので、これからも私たちの成長を見守って欲しいなと思います。これから私たちが大きくなっていく中でも、今日ここで皆で行なったワンマンライヴは絶対に忘れることはないし、これからもここにいる皆はずっと最後まで支えてくれたらなって思います。少しづつではありますが、成長していく私たちを見守ってください。よろしくお願いします。

ここからライヴは終盤戦。「聞こえない歌」の間奏では、「皆さん! 今日はワンマンライヴに来てくれて本当にありがとうございます! これからもっと上目指して頑張ります! 最後まで楽しんでいってください!」と滝沢の煽りにも、MC同様の決意が込められていた。お披露目以来初のワンマンライヴ。ここまでの1ヶ月半ほどの間で足元が固まってきた彼女らが、ここからは見据えていく大きな舞台を想像させ、そこまでファンを連れていくと宣言したネオジャポ。整い始めていた盤石の上に新たな一歩を踏み出したこの公演は、今後のネオジャポが成長していく中で大事な1日となることに違いない。本当の意味で、このワンマンが、プラチナチケット公演になった瞬間であった。

朝倉あい

瀬戸みるか

そのまま「LOSER」、「rewind the story」と、ライヴはエンディングに向かっていく。更にエンジンを駆け上がっていくネオジャポ。朝倉あいによるラストMCでは「私たちのことをいつも支えてくれているのは、今日ここにいる皆さんだと感じる1ヶ月でした。この気持ちを大切にもっともっと大きなグループになれるように頑張っていくので応援よろしくお願いします!」と話すと、最後の曲「sky」へ。”さあどこまでだって走り続けよう”、”誰一人と置いていきやしないから”と改めてファンと共に上を目指していく気持ちを歌に込めてライヴは幕を下ろした。

お披露目以前からの厳しい練習と、お披露目以降のネオジャポとしてのステージでの経験、そして観た者にこれからの大きな期待を抱かせる圧巻のパフォーマンスであった。ここからどんどん飛躍していくであろう彼女らネオジャポチームが作り上げるストーリーにいち早く注目しておいた方がいいだろう。

取材・文:エビナコウヘイ
写真:真島洸

NEO JAPONISMのインタビューはこちら
・Vol.0 プロデューサー加藤颯が語るネオジャポの理念と目標
・Vol.1 福田みゆインタビュー「やりたいと時にやらないと絶対後悔するなと思った
・Vol.2 辰巳さやかインタビュー「ネオジャポが私の生き様だと思ってもらいたい」
・Vol.3 朝倉あいインタビュー「新しい自分を見せたくて頑張っている」
・Vol.4 滝沢ひなの「自分の声を活かせたらいいなと思える場所がここかもしれない」
・Vol.5 瀬戸みるかインタビュー「一生お客さんの頭に焼き付けたい」


■イベント情報

NEO JAPONISM
〈All Standard〉

2020年1月26日(日)@東京・dues新宿

=セットリスト=

1. 幻惑のカタルシス
2. My Hope
3. Carry ON
4. again
5. ワールドエンドスターリーナイト
6. ジャンピンポ
7. brave your heart
8. 夢際のパラレル
9. ゆるゆらオヤシロガール
10. ロボトミーランド
11. fight for the right
12. 聞こえない歌
13. LOSER
14. rewind the story
15. sky

=Twitterアカウント=
NEO JAPONISM(@NEOJAPONISMinfo
滝沢ひなの(@NEOJAPO_hinano
辰巳さやか(@NEOJAPO_sayaka
瀬戸みるか(@NEOJAPO_miruka
朝倉あい(@NEOJAPO_ai
福田みゆ(@NEOJAPO_miyu

NEO JAPONISM 公式サイト:https://www.neojaponism.tokyo

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