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StoryWriter

おいっす。

先日、銀杏BOYZの6年半ぶりのフルアルバム『ねえみんな大好きだよ』がリリースされて浮き足立ってます。そして本日やってきたのは、峯田和伸が名曲「東京」で歌った、寄せてはかえす憂鬱の波に揺らされ続ける小田急線にある下北沢駅。イヤホンから流れてくる青春パンク最強の失恋ソングを聴きながら、北口の改札を出て感傷に浸って歩いていると、

みずほ銀行の横辺り。「清龍苑」駅前の中国語スクールかな? なんとなく気になってふらりと立ち寄る。謎のラインナップの複合施設へとステップイン。

建物の外観とはミスマッチに店内は一階がスーパー、二階は100均、三階は本屋と便利なラインナップ。そんな二階の片隅にあるちょっと気品のある中華料理が「清龍苑」でやんした。なんでしょう、地方のホテルの中のレストランのような不思議な雰囲気。なんとなく導かれるままにお店の中へ。

メニューはこんな感じ。価格帯はやや高めではあるかな? という感じ。ただメニューは結構豊富で一品メニューも多く昼から飲みにくるおじさんもいらっしゃった。夜ならとりあえずザーサイをつまみつつビールで一杯、といきたいところだけど今はお昼時。迷う事もなく天津飯(990円)を注文させていただきやす。

店内はこんな感じ。やっぱり湖畔のホテルのような、昭和のような雰囲気で素敵ですねえ。ボサノバ調にアレンジされたサザンオールスターズの「いとしのエリー」で涙がじんわり。「東京」といい、今日はずっと耳を通して涙がじんわりしちゃう。

店内の窓から覗けるのは、駅前のちょっとした再開発後の広場。僕が8年前に上京してきたときは、もっと雑多な風景だった気がするけど今はすっかりコンクリートで綺麗になり、周りにはタピオカミルクティー屋さんが入った複合施設も出来上がった。昔、一緒にデートに来た彼女と変わる前のこの場所で待ち合わせたことを思い出したりもする。不思議な磁力を発する下北沢よ、僕が当時見たままの趣を忘れないでくれ。ふたりを通り過ぎたなんでもない毎日が、僕にとってはそれこそが歌になるのさ。

\オマタセシマシター/

おしんこうとザーサイの付け合わせとは珍しい天津飯セット。黒々としたあんがデミグラスソースのよう。うーん、お腹がうずく! いただくぞ!

ネギがステキ!

一流の天津飯ニストになると、スプーンを挿した時の割れ目へのあんの流れ込み具合でとろみがわかる。これはかなりの粘度。

うーん! ファーストタッチは黒酢が効いてうまい! と思えば、卵にはほんのり甘みがある。これは具材にも入っている椎茸の甘さでなかろうか? 自然な甘酸っぱさになっていて天津飯の王道を行く味に仕上がっている。王道だから誰にも嫌われない、うまい! 同じ味に飽きてきたら、ザーサイとおしんこうで舌をリセット。子のコンビはいつだってサイコーさ。具材はカニカマ、椎茸、刻みネギ、人参。そして卵がなんともステキ。

食べかけの写真で申し訳ないのだけど、幾層にも重なった卵が織り成されているのである。ここに於いても芸術点! うーん、クオリティ高いですゾ! バクバク食指が止まらんゾ!

ぷっはー。
ボリュームもあって、食べ応え満足! ご馳走様! ちょっとお上品な天津飯を食べたので気持ちもリフレッシュ。さあ、銀杏BOYZの最新アルバム聴いて仕事に向かうぞっと。

今日の天津飯あるある:

あんの熱で舌やけどしがち。


⭐︎今日のお店⭐︎

「清龍苑」

所在地:〒155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目25−20
営業時間:11時00分~21時00分
定休日:火曜日

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