watch more
StoryWriter

皆さんどうもです。やはりばあちゃんに会いてえ……。

実は僕個人の好きなものとして中華圏のバンドを紹介したいっていうのがあって、この4ヶ月でありがたいことに幾つかインタビューやライヴレポをこのStoryWriterで書いていたんですが、そういうこともしている関係か、アジアと日本を繋ぐイベント関連のお話や台湾の音楽業界の方から連絡を頂いたり……。何となく大学で中国語専攻になり、興味もないけど中国に行くことになり、思い付きというか出来心な感じでエンタメ業界に脚を踏み込んで気がついたらそのまま就職ってことで、変な巡り合わせや出会いに囲まれた数年間になっていました。人生って面白いなあと痛感しています。若いうちに色々な経験をしておきたいものですね。

ところで1つ面白そうなイベントなのですが、今月8月31日と9月1日に沖縄でTrans Asia Music Meetingというイベントがあります。音楽を筆頭に各業界の方がアジアと沖縄、ひいては日本で繋がっていくためにどうしようとプレゼン、トークセッションを行うイベントです。日本で主流な音楽って邦楽、洋楽、K-POPに大きく3分されがちですが、近年はアジアのインディー音楽も海外で流行しつつあります。日本は、台湾や韓国、タイなんかに比べるとまだ1歩遅れがちですが、ここで一つ大きな波に乗っていけるように一緒に考えてみませんか! StoryWriterでも情報を発信していきますが、音楽好きな皆がきっと何か新しいことを考え始めるきっかけになると思うので、是非とも沖縄に行きましょう! 夏だし!

さて、今回お話したいのが「I Mean Us」という台湾のバンド。先日StoryWriterの方でも記事をあげましたが台湾のドリームポップというかシューゲイザー。オルタナが混ざったジャンルで素晴らしいバンドです。2018年に最初のアルバム『OST』という音源をリリースしたのですが、これが1作目にして既に最高のクオリティで、このジャンル界隈に於いては近年稀に見る僕の好み具合……! 透き通り浮遊感のあるマンダーク(Vo/Synth)の女声ボーカルと、パワーがあって渋さもあるジャンチュン(Vo/Gt)の男声ボーカルの対称性が良い味出してます。

まだ楽曲数の少ない彼・彼女ら、1番オススメなのは「You So(Youth Soul)」なのですが、先日の初来日公演にお邪魔した時、それと同じくらい「Johnny the Hero」も好きになりました。シンセサイザーのデケデケっていうイントロだけでも聴き手をゾクゾクさせる感じがするし、曲調もとっても広大でドラマチック、これを。ギターの煌びやかな音色ラストのサビのマンダークの綺麗なハミングと、興奮していくジャンチュンの対比煮物すごく拳が上がりそうになって……。個人的には、ジャンチュンのギターフレーズに、本人も好きだと公言しているSUPERCARを想起させるフレージングや、音作りもグッドでしたね。

あの夜、間違いなく世界で1番かっこいいバンド、最高だなオイ! って思いました。仕事を忘れてめちゃくちゃテンションが高まったし、もっとこういうのを世に発信できたらいいのにな…… そして、彼らがもっと日本の茶の間にも広がれば、もっと素敵な光景が見れるかもしれないって感じました。また、逆に日本では有名だけど海外進出できない、もしくはセールス的に成功できないアーティストっていうのも数多くいると思うのですが、そういう人達を海外に発信していく、バックアップできる体制もあればいいのになあと思い、どうにか僕も微力ながら力添えしたいな…… と最近思うわけです。何かいい話をいただける方はリプでもなんでもいいので教えてください! めちゃ待ってます!

話は逸れましたが、インタビュー時の彼らの人柄もフレンドリーで素晴らしい人達でした。きっと台湾でももっと売れていくはずだし、もっと作品をリリースしてくれることに首を長くして期待しています。騙されたと思ってオフィシャルライヴ動画をご覧くださいませ。

 

今週はこの辺で。やっぱり、ばあちゃんに会いてえなあ。

また来週、ひとつよしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。

エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。

PICK UP