watch more

【INTERVIEW】新生NEO JAPONISM、お披露目から濃密な2ヶ月を経た今とこれからを語る

StoryWriter

左から、瀬戸みるか、福田みゆ、朝倉あい、滝沢ひなの、辰巳さやか

2019年10月に”闘う”意志の元、活動を再開したアイドルNEO JAPONISM(以下、ネオジャポ)。12月14日より始まった〈新生NEO JAPONISMお披露目東阪ツアー”NEO RESTART”〉でのお披露目ライヴ以降、イベント出演やTwitterフォロワー増加企画〈BLACK CAMPAIGN〉、お披露目以来初のワンマンライヴ〈All Standard〉を行うなど精力的に活動を行なってきたネオジャポ。お披露目から2ヶ月が経った現在、彼女らは今、何を想っているのか。メンバー5人にインタビューを行った。

取材・文:エビナコウヘイ
写真:塚本弦汰


お披露目東阪ツアー〈NEO RESTART〉を経て

──前回は、12月中旬の東阪お披露目公演前にインタビューをさせていただきました。その時は緊張やプレッシャーでいっぱいになっている感じでしたが、実際にお披露目やってみてどうでしたか? 緊張しました?

辰巳さやか(以下、さやか):そうですね。でも、今出せるものは全部出せたのかなって思いました。

滝沢ひなの(以下、ひなの):実際にやってみたら、めっちゃ楽しかったです!

──お披露目の東京公演も観させてもらったんですが、東京は対バン形式でやっていて。ネオジャポの出番になった瞬間、一気に会場の熱が上がっているのが感じられました。ライヴも堂々としていてすごく良かったです。辰巳さんにとっては初めての特典会でしたよね?

>>新生NEO JAPONISMお披露目ライヴ──不安を乗り越えた圧巻のパフォーマンス

さやか:初めての特典会は敬語が全然抜けず、「敬語じゃなくていいよ」ってほとんどの方に言われて。2ヶ月経ってみて、結構自然な感じで話せるようになって、すごく楽しいなっていうのと、特典会でその日のライヴの感想を直接耳にできるのはすごく嬉しいというか、ありがたい事だと思いました。

辰巳さやか

ひなの:TSUTAYA O-EASTのような大きな場所でやるのは初めてなので、単純に人いっぱいおるなあって思いました(笑)。前のグループでは2人組だったのでグループ感っていうのがあまり分かっていなくて、どういう風にしていくのがいいのかを手探りで活動していたんですけど、ライヴをやるにつれて、メンバー同士の結束も今の方がどんどん強くなって、仲良くなっているのも感じます。パフォーマンスでも普段の活動でも、グループ感が出てきたのかなと思います。

瀬戸みるか(以下、みるか):デビュー前のインタビューで、1番不安だったってお話したと思うんですが、お披露目は楽しくできて良かったです。その分、反省点もたくさん出てきて次はもっと頑張ろうって思いましたね。

NEO JAPONISM 瀬戸みるか

朝倉あい(以下、あい):大阪でのワンマンって本当に初めてだったので、とても緊張していました。東京では緊張もあったんですけど、対バンだったので、会場にいる他のグループのファンも全部ネオジャポのファンにしたいと思っていて。とりあえず熱いライヴにしなきゃと思っていました。

福田みゆ(以下、みゆ):前回のインタビューでも、皆が口を揃えて不安っていうのは言っていたんですけど、私も本番前は特にやばくて。私の口癖は「どうしよう」なんです。アイドル経験があるにも関わらず「どうしよう、どうしよう」ってずっと連発しちゃって、過去1番でどうしたらいいか分からなくなって涙が止まらなくなっちゃったんです。そしたらひなちゃんが「大丈夫!? 泣きな泣きな!」って言うんで、「え!? 泣いていいの?」って頭が混乱しちゃって泣き止んだんです(笑)。それで、後で「あの時の泣きなってどういうこと?」って訊いたら……。

ひなの:それ、泣かないでっていう意味の方言なんですよ(※滝沢ひなのは高知県出身)! 「泣きな、泣きなや」って。

みゆ:だから標準語の意味と混ざっちゃって「え! どっち!?」ってどうなっちゃって変に面白くなっちゃったんですけど(笑)。

──すれ違い漫才みたいですね(笑)。

みゆ:あと、前のグループのことを知ってくれている人から見たら、今はだいぶタイプも違うと思うんで、「あれ、なんか違うな」って思われたりしたら嫌だなっていう不安もありました。でもそんなことも忘れるくらいカッコイイ! って思わせられるように、これからも応援してもらえるように頑張ろうって。あとは初めて見る方ももちろん多かったので、全員好きになってもらえるように頑張ろう! って思っています。

NEO JAPONISM 福田みゆ

──お披露目の後には、大きな対バンイベントにも精力的に参加されていました。お披露目は、もちろんネオジャポを目当てに見に来る人が多かったと思うんですけど、大きな対バンイベントになるとお客さん全員がネオジャポのファンだけじゃないですよね。そういう時に感じるプレッシャーとかもありましたか?

さやか:デビュー前には感じなかったプレッシャーを感じるようにはなりました。やっぱネオジャポっていうネームバリューもあるし、曲を聴いたことあるっていう人ももちろんいて。そこでのプレッシャーももちろんあったんですけど、本番前は空回りしないよう、着実に練習したことを全力で出せるように頑張ろうねって気合入れてやっています。1人でも多くネオジャポの虜にできるようにやっていこうっていう気持ちで、どこのイベントでもやらせてもらっています。

極小キャパ60人限定でのワンマンライヴ

──1人でも多くファンになってもらおうっていう気持ちをグループ自ら強く押し出したのが〈BLACK CAMPAIGN〉という企画でした。

公式アカウントとメンバー5人のアカウントのフォロワー数が合計5000人増えないと終われないという企画〈BLACK CAMPAIGN〉

さやか:メンバーの中でみゆちゃんひなちゃんのチームと他の3人のチームに分かれて、協力して公式アカウントとメンバー5人のフォロワーを合計5000人増やしにいこうっていう企画で。競っているわけではないんですけど、みゆちゃんひなちゃんはいつもと違う格好でね。

ひなの:2人でドラえもんとドラミちゃん風のメイド服を着て、恥ずかしくて死ぬかと思いました。もう一生着んやろうなあっていうような(笑)。朝イチから夜10時くらいまで、ほぼ12時間外にいっぱなしでした。寒かったし。ファンの方が「寝袋用意しとこうか?」って言ってくれて、いや帰らせてくれ~って思いました(笑)。

みゆ:当日寒いくせにいつも着ないようなめっちゃ短いスカート履いて、大きなリボンもついていてね。

さやか:普段は格好いい2人を見ていると思うので、可愛い格好したのは私がファン側だったらすごく嬉しいんじゃないかなと思いますけどね(笑)。

──実際やってみてファンが増えたっていう実感はありました?

さやか:実際、その後のライヴでは、「〈BLACK CAMPAIGN〉で初めてネオジャポを知って今日イベントに来てみました!」って特典会で話してくださる方もいて。私も初めてあのイベントでビラ配りとかして、正直大丈夫なのかなっていう不安があったんですけど、でも5人全員でやると決まったからにはやろうって話して決まっていたので、皆さんの応援もあってどうにか夜22時前くらいにはどうにか達成できました。ちゃんと5人で力を合わせて何か一つのことをやり遂げるっていうのが身を以て体感できるイベントだったので、またひとつ成長になったのかなと思いました。

──その1週間後にワンマンライヴ〈All Standard〉では、dues新宿でキャパ60人という普段よりもだいぶ小さな会場でやることになりました。いつもとは違う感じはありました?

>>【LIVE REPORT】NEO JAPONISM初ワンマンライヴ、更なる飛躍の確かな一歩を刻む極小キャパ公演

ひなの:今回は抽選で当たって来てくれた方のライヴだったので、あまりネオジャポのことを知らない人とか、初めての方もいっぱい集まってくれていたと思うから、それをどうやって盛り上げるかっていうのをすごく考えました。楽しんでくれていたらいいなって思います。デビューして間もない私たちのために60人も集まってくれたっていうのがすごく嬉しかったし、エゴサしていても、チケットが手に入らずに「行きたかったのに」ってツイートしてくれる人もいて。そういう人もいるんだって励みになりましたし、もっと頑張らないとなって思いました。

NEO JAPONISM 滝沢ひなの

──あの公演はチケットの方も倍率がだいぶ高かったみたいですね。当日は開場後のBGMもハードロックな曲が多くて、入場SEもない、ちょっと変わった雰囲気でしたね。

さやか:ライヴに差をつけるわけじゃないんですけど、初めてのワンマンライヴっていうことで、ネオジャポを見に来てくれる方がいらしているわけじゃないですか。そこを大切にして行きたくて。ここから始まっていくんだなっていうのはライヴ中もライヴ前後もずっと感じていました。少ない人数であの会場だからこそ作れた一体感もあったと思いつつ、もちろん満足したわけでもないです。ここからもっと上を、大きなところを目指していこうっていうのは思いましたね。

──お披露目以来のワンマンライヴだったわけですが、何か変わったな、成長できたと思うところはありましたか?

さやか:色々な会場でやってきたのでステージのサイズに合わせたポジションの移動とか曲間の繋ぎの移動とか皆が共通して理解している空気感がついて来たと思います。1ヶ月でだいぶ変わって来ました。

みゆ:色々な場所でのライヴを経験したので、どんなステージでも対応できるように練習するようになりましたし、休みの日でも集まって練習したりするようになりました。

みるか:お披露目の時はやっぱりステージのことしか考えていなかったんですけど、対バンに出るようになってから、ネオジャポは動員人数が少ないっていうことをたまにスタッフさんから言われていて。動員をもっと増やせるようにしていきたいですし、そのためにどうするか考えるのが1番大事かなと思っています。

あい:ネオジャポは曲がすごく良いし、ファンの方にも評判が良いんですけど、音源を聴くより会場でライヴを見てくれた方が絶対何倍も楽しいと思うし、その自信もあってライヴをやっているんです。1曲目からもっとその勢いを出していきたいと思っていて。最後になるにつれて良くなっていくスロースターターなライヴじゃなくて、最初からネオジャポのライヴの良さをもっと出していければ良いのになとは感じています。

NEO JAPONISM 朝倉あい

今のNEO JAPONISMが感じているこれから目指すこと

──そうやって色々な会場、色々なアイドルとのイベントを重ねてきて、逆に他のアイドルに比べてネオジャポの強みだっていうのは何か感じて来ましたか?

さやか:うーん、やっぱりライヴの熱量ですかね。もちろん私たち5人だけじゃなくて会場のお客さんのボルテージが高いっていうのがネオジャポの売りなので、そこは負けないように伸ばしていきたいところです。

──デビュー前に皆さんにインタビューした時は、「弱い自分と闘う」っていうのが共通の意識であったと思います。実際にデビューしてみると、初のワンマンライヴ〈All Standard〉でも福田さんのMCで「皆の声が私たちを強くします」とか「皆がいてライヴが成立する」っていう言葉がありました。実際にお披露目をしてお客さんの前でライヴ、特典会もやったりすると、捉えている範囲が違ってきたんじゃないかなと思うんです。自分だけじゃなくて、ファンや自分たちの見え方も考えないといけない。そういう意味で、これからどうなっていきたいですか?

さやか:実際にライヴをし始めて、〈BLACK CAMPAIGN〉の時にも感じたんですけど、地方に住んでいる方から、渋谷に来れなかったから自分でビラを作って、地元で配りましたっていう連絡をもらったりとか、新幹線でわざわざ来てくださる方がいらっしゃったりもして。その方の終電とかもあって、「早く気合入れて終わらせ流ように頑張らないと!」って思ったり、私たち本意じゃなくてネオジャポを見てくださっている方々のために頑張って、その上でネオジャポが成長できるようにって感情をデビュー前より実感しました。今はもっとこの5人で応援してくださっている方にもっと良い景色を見せられるように成長していきたいなって思います。

みゆ:もちろん動員数だけでもないとは思うんですけど、ワンマンライヴの動員数っていうのが実際にネオジャポを応援してくれる人数と近しいと思うので、どうしても気にしてしまうんです。動員を増やすためには、今やっているワンマン以外の対バンやイベントも全力でやっていかないとファンは増えない。どのライヴが特別とかではなくて、一回一回のライヴを全力でやっているんです。毎回リーダー的ポジションのさやかちゃんが「もっとこうしていこう」と指針を示してくれて、ひなのちゃんが「気合入れていくぞ!」って円陣を組んで熱を加えてくれる。どのライヴも手を抜いてやったことがないし、自分たちも楽しんでパフォーマンスしているので、そういう姿を見てファンの心を打って、結果として動員数とかにも繋がれば良いなって思っています。最初は60人、今度のワンマンライヴ〈with you〉は100人キャパでやるんですけど、キャパを上げていくほどに「本当に埋まるのかな」って思うんです。今は抽選してチケットが取れない方もいるくらいの規模ですけど、2000人キャパでのワンマンライヴとかはまだ想像できなくて。でもキャパはきっとだんだん増えていくじゃないですか。これからも1回1回のライヴを全力で大切に全力でやっていきたいなと思います。

みるか:さっき2人が言ってくれたように、もっとネオジャポの良さを出せるようにしていきたいんですけど、ライヴが増えていくにつれてレッスンの時間も減ってしまうのはジレンマで。ちょっと位置がバラバラになったりすることもあるので、そういう小さなところからも徹底していけるようにしたいです。

あい:この短い期間でもたくさんライヴを全力でやっているし、色々な人にも出会って見ていただけたと思うんですけど、もっとネオジャポが売れていっても良いと思うし、ここじゃあまだ満足できないので、時間をかけてゆっくりじゃなくて、もっと早くネオジャポが見つかって欲しいなっていう思いが私は最近強くなってきました。

ひなの:次の3月に出るイベントは、出演順もラッパーさんの間なんです。そういうイベントに出していただけるのはすごくチャンスだなと自分では思っていて。出演するアーティストさんの幅が広がれば、見てくれる人の層も広がるので、音楽好きな方とかアイドルファン以外にも響くようなライヴをしたいと思いますね。フェスとかもたくさん出たいんですよ、音楽好きな人たちにもっと見てもらいたい。その人達が見て恥ずかしいって思われないようなライヴをしたいなって思います。

──不安もありつつ、とりあえず目先のことをコツコツと。

さやか:デビューしてからまだ2ヶ月でもあるし、言い方を変えればもう2ヶ月でもあるので。もちろん各々目標はあるんですけど、それが実現した時に中身の実力が伴っていないといけないと思っています。グループとしての目標はやっぱり売れて地上に出たいというか、色々な人に見てもらえるグループになるっていうのが今の5人の目標ですね。

NEO JAPONISMの過去のインタビューはこちら
・Vol.0 プロデューサー加藤颯が語るネオジャポの理念と目標
・Vol.1 福田みゆインタビュー「やりたいと時にやらないと絶対後悔するなと思った
・Vol.2 辰巳さやかインタビュー「ネオジャポが私の生き様だと思ってもらいたい」
・Vol.3 朝倉あいインタビュー「新しい自分を見せたくて頑張っている」
・Vol.4 滝沢ひなの「自分の声を活かせたらいいなと思える場所がここかもしれない」
・Vol.5 瀬戸みるかインタビュー「一生お客さんの頭に焼き付けたい」

NEO JAPONISMライヴレポート
新生NEO JAPONISMお披露目ライヴ──不安を乗り越えた圧巻のパフォーマンス
NEO JAPONISM初ワンマンライヴ、更なる飛躍の確かな一歩を刻む極小キャパ公演


■イベント情報

NEO JAPONISMワンマンライヴ
〈with you〉

2020年2月23日(日)@新宿FNV
時間:open 17:00 / start 17:45

=Twitterアカウント=
NEO JAPONISM(@NEOJAPONISMinfo
滝沢ひなの(@NEOJAPO_hinano
辰巳さやか(@NEOJAPO_sayaka
瀬戸みるか(@NEOJAPO_miruka
朝倉あい(@NEOJAPO_ai
福田みゆ(@NEOJAPO_miyu

NEO JAPONISM 公式サイト:https://www.neojaponism.tokyo

https://soundcloud.com/neojaponism/sky

PICK UP