皆さんこんにちは、テラシマユウカです。
つい最近、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』が公開されましたね。まだ観に行けていないのですが、絶対に観たい映画リストのひとつに入っています。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』は、”ダンまち”
『僕は友達が少ない』は、”はがない”
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』は、”俺ガイル”
『勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。』は”勇しぶ”
『この素晴らしい世界に祝福を!』は、”このすば”
などなど…。
こういうタイトル長い系のラノベがアニメ化されたやつが結構好きだったりします。
この連載のタイトル「それでも映画は、素晴らしい。」は私の好きな映画『リミット・オブ・スリーピングビューティ』が元ネタなのですが、ちょっと長いので”でもすば”と略したりしています。
分かる人には分かるかもしれませんが、実は”このすば”を参考にしていたという豆知識です。
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なんてことはおいといて、本題。
今週は映像作家のUGICHINさんのオススメ映画をご紹介します!
Vol.15『トゥルー・ロマンス』
コミックショップに勤める、映画オタクでエルビスファンのクラレンス・ウォリー( クリスチャン・スレーター)は、ある日、映画館でアラバマ・ウィットマン (パトリシア・アークエット)という女の子と出会い、恋をする。
アラバマは、コミックショップのオーナーがクラレンスの『誕生日プレゼント』として派遣したコールガールだったが、クラレンスの人となりを見て、本気の恋に落ちたことを告白、二人はその日のうちに結婚する。
クラレンスは、彼女のポン引き(ゲイリー・オールドマン)を殺し、彼女の洋服を持って帰るが、そのバックにはイタリアンマフィアのコカインがビッシリつまっていた。
二人は、このコカインを売ってその金で海外へ逃げようと、友人のいるハリウッドに向かうが、クラレンスのあるドジのせいで、マフィアにその事がバレてしまう。
映画の都ハリウッドで、二人とマフィア、ハリウッド映画のプロデューサーに警察までが複雑に絡んできて…。
男女の熱い恋や薬物などアメリカ映画によくありそうな設定ですが、新鮮味がある刺激的なストーリーでした。
キケンな若者たちの周りでぶっ飛んだ無茶なことが起こり続け、ずっとハラハラさせられます。最後の最後までハラハラさせられてからのスッキリな癖になる結末。
この作品はクエンティン・タランティーノが脚本、トニー・スコットが監督を務めています。オリジナルの結末ではクラレンスとアラバマが死別してしまうそうですが、トニー・スコット監督によってハッピーエンドのラストとして完成しました。
クラレンスは死んでしまうのか…… と悲しみかけてからの逆転ハッピーエンドに嬉しくなりました。
この映画において1番良かったポイントは、薬物や暴力的な表現によって埋もれがちになっていますが、冴えない男が美女と出会い、お互いに命を捧げて愛し合うという純粋にピュアな話であるという点です。
クラレンスとアラバマの出会いのシーンは本当に素晴らしく好きでした。映画館でポップコーンをぶちまけるという、思わず笑ってしまう典型的恋愛マンガにありそうな出会い。そして次の日には結婚。ポン引きを殺して帰ってきたクラレンスにアラバマは”なんてロマンティックなの”と言ったり、この映画にはイかれている人ばかり。
なんと言っても、アラバマがとてつもなく可愛い。顔もファッションも可愛いの最上級。ヒョウ柄ピンクのスカートやコート、ピンクのワンピースに大きなミントグリーンのピアス。美しい抜群のプロポーションが映えるファッションでひたすら可愛いしかでてきません。
そしてクラレンス(クリスチャン・スレーター)とポン引きドレクスル(ゲイリー・オールドマン)の鬼気迫る対決シーン。
ゲイリー・オールドマンの今すぐにでも殺しにかかってきそうな雰囲気に心臓がギュンッとなります。『トゥルー・ロマンス』というタイトルから想像していたのとは遥かに遠い、残虐でグロい光景に「えっ、、こういう感じ!?」と焦りました。しかもおもしろいくらい作品内で人が死んでいく。
なにげにデニス・ホッパー、ブラッド・ピット、ゲイリー・オールドマンなどなど大物たちがさらっと出てきて素晴らしい演技を見せてくれます。
アクションとしてもラブストーリーとしてもお腹いっぱいになりました。
ある意味、タイトル通りの”本当のロマンス”映画でした。
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次回はGANG PARADE・ヤママチミキのオススメ映画をご紹介します!
それでは、また来週。
※「それでも映画は、素晴らしい。」は毎週火曜日更新予定です。
【連載】Vol.1『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY』(推薦者:テラシマユウカ)
【連載】Vol.2『ライフ・アクアティック』(推薦者:渡辺淳之介)
【連載】Vol.3『そこのみにて光輝く』(推薦者:ココ・パーティン・ココ)
【連載】Vol.4『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(推薦者:沖悠央/SCRAMBLES )
【連載】Vol.5『ライフ・イズ・ビューティフル』(推薦者:GANG PARADE マネ 辻山)
【連載】Vol.6『ヘアスプレー』(推薦者:花柄ランタン ぷき)
【連載】Vol.7『はじまりへの旅』(推薦者:ランタン 村上真平)
【連載】Vol.8『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(推薦者:松隈ケンタ)
【連載】Vol.9『シカゴ』(推薦者:ユイ・ガ・ドクソン)
【連載】Vol.10『トイ・ストーリー3』(推薦者:T-Palette Records 古木智志)
【連載】Vol.11『青春の殺人者』(推薦者:岩淵弘樹)
【連載】Vol.12『時計じかけのオレンジ』(推薦者:BiS ムロパナコ)
【連載】Vol.13『トレインスポッティング』(推薦者:蒲鉾本舗高政高政社長)
【連載】Vol.14『ドリーマーズ』(推薦者:美容室code+LIM ワタロー)
テラシマユウカ
2014年に結成され、現在9人組として活動中のアイドル・グループGANG PARADEのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。