【連載】テラシマユウカ「それでも映画は、素晴らしい。」Vol.19『天使にラブ・ソングを…』

こんにちは、もうすぐ春ですね。

近ごろ卒業式というワードをよく耳にするのであぁ、もうそんな時期か〜と時間の過ぎる早さを感じています。

今年もついに花粉に悩まされる季節がやってきました。

つい先日まで、私が所属する事務所WACKのアーティスト4組で全国を周る〈Going Going WACKツアー〉というものをやっていました。このツアーで沖縄から北海道まで、様々な場所に行かせてもらいましたが何処にいっても花粉がついてくる。

もはや花粉症じゃない人間が日本に存在しているのかという程です。こんな事を書いてるだけで目が痒くなってきました。

毎日ちゃんと花粉症の薬を飲み続けれるタイプの人間でないので、鼻が詰まりすぎて寝ている間に窒息死しかけます。

これから更に暖かくなって花粉が猛威を振るってくると思うと恐ろしくて涙が出そうです。

花粉症の皆さん、今年も頑張りましょう。

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今週は私、テラシマユウカの母、オススメ映画をご紹介します!

Vol.19『天使にラブ・ソングを…』

 

ネバダ州リノのナイトクラブ「ムーンライトラウンジ」のクラブ歌手デロリスは、ネバダ一帯に縄張りを持つ大物マフィアのボス、ヴィンスの愛人。だがある日、ヴィンスが裏切り者を始末する現場を目撃したため命を狙われる。重要参考人として警察に保護された彼女は、ヴィンスの裁判の日までカトリック系の聖キャサリン修道院に匿われることになる。尼僧として振舞うことを余儀なくされたデロリスは堅苦しい生活に辟易するものの、やがて聖歌隊の指揮者を任され、俄然、歌手としての本領を発揮する。自身のノウハウから下手糞な聖歌隊を鍛え上げ、退屈な聖歌をモータウンの楽曲の替え歌にアレンジして派手なパフォーマンスを繰り広げ、保守的で厳格な修道院長との対立をよそに、一躍町中の人気者になる。そして、最初は疎んじていた修道院のシスターたちと、歌を通じて徐々に友情を育み、固い絆で結ばれていく。

しかし、平穏な日々も束の間、警察内部の情報が漏れたことでローマ法王を迎えたミサの前日にデロリスがさらわれてしまう。誘拐の現場に居合わせたために巻き添えでさらわれてしまい、デロリスの機転で逃げ出したシスター・ロバートの報告でデロリスの素性に対する疑いが持ち上がる。修道院長の口から彼女の本当の素性を知らされた修道院のシスターたちは動揺するが、シスター・ロバートの勇気ある進言をきっかけに、例え本物の尼僧でなくとも自分たちを教え導き、歌うことの楽しさや素晴らしさを教えてくれたデロリスを救うべく、一丸となってヴィンスのアジトであるリノのムーンライトラウンジへ乗り込んでいく。

仲間たちの活躍によりデロリスは無事救い出され、ヴィンスは逮捕された。デロリスは仲間たちに心からの感謝の意を述べて修道院長とも和解し、ローマ法王の御前でのコンサートを大成功に導くのであった。

主人公デロリス(シスター・クラレンス)役を演じたウーピー・ゴールドバーグの代表作となった作品。1992年に1作目が公開され、翌年には続編『天使にラブ・ソングを2』が公開、ブロードウェイでミュージカルにもなっています。

昔から変わらず根強い人気を誇っており、たまに金曜ロードショーなどで放送されていたりするので観たことがある人は多いのではないでしょうか。なんだかんだ5回くらいは観ている気がします。

ド下手な聖歌隊の歌を見事なまでに素晴らしいものにし、楽しく明るい歌の力で頭のお堅いシスターまでも巻き込む。元愛人であるマフィアのボスに命を狙われているという背景がある中、終始デロリスはユーモア満載の笑いあり、元気がない時には明るい気持ちにしてくれます。

マフィアのボスと言う割に小並感が隠しきれないヴィンスもちょっとしたおもしろポイント。

デロリスが修道院に来たばかりで他のシスター達と距離がある中、デロリスが気になって周りをちょこまかするメアリー・パトリックが可愛くて好きです。また、デロリスによってシスター達と地域の住人達が仲良くなっていく姿もとても微笑ましい。

最近の私の中での”シスター”のイメージが『死霊館のシスター』にでてくる悪魔・ヴァラクだったので久しぶりに穏やかなシスターを見ているとニコニコが溢れ出しました。

そして頭は固いけど憎めない修道院の院長を演じるのはハリー・ポッターのマクゴナガル先生役でお馴染みのマギー・スミス。こういう役のハマり具合が半端ないです。

作品の原題は「SISTER ACT」。命を狙われシスターのフリを”演じる”デロリス、シスター達が歌う賛美歌という”演目”、どちらの意味にも捉えられます。邦題の『天使にラブ・ソングを…』にはそういった意味は全くありませんが、とても素敵なタイトルだと思いました。

そしてシスター達が歌う音楽はどれも明るく元気が出るものばかり。中でも”Hail Holy Queen”は合唱コンクールでどこかのクラスが歌っていたのを思い出します。ゆったりした歌ばかりで寝てしまいそうな中、この曲だけはノリノリで聴いていた記憶があります。

https://youtu.be/ctjG4MjJwEA

そして公開から約25年後、出演者たちが再度集結し”I will follow him”を披露しています。この作品のファンにとってはとっても感動的な瞬間です。

https://youtu.be/WhORBvc6rec

最前で歌う2人、メアリー・パトリックとメアリー・ロバートが特に胸熱。

ラストには、散々シスターになりたがらなかったデロリスが、連行されていくヴィンスに最後に投げかけた「神のご加護を」という言葉にめちゃくちゃスカッとさせられました。

『天使にラブ・ソングを…』のシリーズ3作目が制作されるという噂がありますが、ディズニーのストリーミングサービス内での作品となるそうです。ストーリーやキャストなどの詳細はまだ明らかにされていませんが是非観てみたいです。ひっそりとウーピー・ゴールドバーグがまた出演してくれることを祈っています。

どんな人間にも幸せを与える歌を私も歌いたい、そう感じました。

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次回は記念すべきVol.20という事で私、テラシマユウカの好きな映画をご紹介します!

それでは、また来週。

※「それでも映画は、素晴らしい。」は毎週火曜日更新予定です。

【連載】Vol.1『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY』(推薦者:テラシマユウカ)
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【連載】Vol.8『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(推薦者:松隈ケンタ)
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テラシマユウカ


2014年に結成され、現在9人組として活動中のアイドル・グループGANG PARADEのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

テラシマユウカ Twitter

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