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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。

最近GUの映画Tシャツがめちゃくちゃ話題になっていますね。

私もすぐにGUに買いに走ってエクソシスト、時計じかけのオレンジ、映画会社のロゴ2種類をゲットしました。一番欲しかったシャイニングは店舗に無く、取り寄せしてもらったので今度引き取りにいきます。

映画ファンとしては激アツ、Twitterで話題になった次の日にはほぼほぼ売り切れで焦りましたが欲しいもの全部ゲットできてラッキーでした。

一部店舗にはまだあるみたいなので、皆さんも是非ゲットしてみてください!

ということで、今週はInstagramやYouTubeなどで活動しているインフルエンサーのももちhttps://instagram.com/momochi.661?igshid=43emg9ugg5sv )オススメの映画をご紹介します。

Vol.31『きみに読む物語』

認知症を患い過去を思い出せずにいるアルツハイマー症の老女と共に、療養施設へ入寮しているデュークは、ノートに書かれた物語を彼女へ読み聞かせている。

物語は、1940年のアメリカ南部シーブルックが舞台。青年ノアは別荘にやってきた17歳のアリーに一目惚れ。強引にデートに誘い、映画を見て語り合った後、仲良くなり、2人は付き合うようになる。初めてノアの家を訪ねていくとテラスで詩を読んでおり、これは物語全体に関わってくる。父親はやさしく、夜にもかかわらずパンケーキを勧める。ノアは、いつか買い取って農場を始めたい古い屋敷にアリーを連れて行くが、彼女の両親が探しているといわれ中断。その後も二人の仲は認められず、ひと夏の出来事が終わった。

大学生になったアリーに毎日手紙を出したが、戦争が始まり、ノアは徴兵される。アリーは裕福な弁護士ロンと婚約する。軍隊から戻ったノアが父親が買い取ってくれた古い屋敷の改造にいそしむ。結婚式を直前にしてアリーはけじめをつけるためにノアに会いに行く。連絡がなかったというアリーに365通出したというが、母親によって没収されていたのだった。二人は激しく求め合う。

連れ戻しにきた母親が砂利工場で働く男を見せながら、「25年前に駆け落ちした人よ、あのまま彼と暮らしていたら」と説得する。アリーは納得するが、隠された手紙を見つけ、ノアの許に戻って行く。

湖を夕日が染める頃、「それ私たちね」と老女が気づく。しかし、記憶はわずかしかもたない。肩を震わせて泣くノア。

1996年にニコラス・スパークスが発表した小説を映画化したものです。

王道に泣ける一途なラブストーリー。

ベタな恋愛モノで展開もなんとなく読めるストーリーだったにも関わらず、感動させられました。

この作品は2つの時間軸が交互に描かれています。

1つ目はアリーとノアが出会い恋に落ちる物語。家族と夏を過ごすため別荘にやってきたアリーが地元に住んでいるノアに熱烈なアプローチを受け、惹かれ合う。ですが、裕福な家庭のアリーと肉体労働者のノアはアリーの親の反対により関係が終わってしまいます。年月が経ったある日2人は再会し、物語は再び動き出し…… という時間軸。

2つ目は、療養施設に入寮している老人デュークが認知症で過去を忘れてしまった老女に1つ目の話を本として毎日読み聞かせ、思い出させようとするという時間軸です。

2人が別々の人生を歩んでいる中、一途な愛が心の隅にずっとあってもそれぞれ別の相手が居たのが一筋縄ではいかない現実感がありました。2人が再会した時、それぞれの相手にとっては厳しい現実を突きつけられているのに、それを受け入れる大きな器を持っておりアリーとノアを責めなかった事に胸を打たれました。

アリーの婚約者ロンは金も地位も持ち合わせているのにそれを力として使わず、自暴自棄になることなく愛を持ってアリーに選択を託しています。全ての登場人物が素晴らしい真っ直ぐな愛を持っていました。

そして、人生を賭けて愛した相手が認知症になって自分の存在を忘れてしまっても寂しさに暮れてばかりではなく、過去を思い出させるために毎日読み聞かせをする。何があっても愛するという強い覚悟が表されています。

また、ストーリーとは関係ありませんが作品内でアリーが来ているお洋服が全て可愛くて個人的に一番注目してしまいました。ワンピース、アクセサリー、髪型全てがどタイプで幸せに溢れます。

* * * * * * * * *

『きみに読む物語』という題に感動させられ、王道だけどマンネリ感の無い胸に響く作品でした。

次回、映画コラムに関して重大なお知らせがあります。絶対にお見逃しなく!

※「それでも映画は、素晴らしい。」は毎週火曜日更新予定です。

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テラシマユウカ


2014年に結成され、現在9人組として活動中のアイドル・グループGANG PARADEのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

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