テラシマユウカの映画コラム Vol.4『Diner ダイナー』

こんにちは、テラシマユウカです。

私が所属するGANG PARADEは今年の8月に根本宗子さん作・演出のミュージカル「プレイハウス」に出演させて頂くのですが、先週からその振り稽古がついに始まりました。

振り付けは東京ゲゲゲイのMARIEさんがつけて下さり、普段ライヴで踊っているものとは全く違ったダンスでとても新鮮で刺激的な日々を送っています。

身体の使い方に戸惑ったり、自分の小さい脳みそでは瞬時にできないことが多いですが必死に食らいついていきたいと思います。

台本もめちゃくちゃ面白く読ませて頂き、楽しみな気持ちが高まるばかりの初挑戦舞台。最高の夏になる予感がします!

http://www.parco-play.com/web/play/playhouse/

そして今週は特徴的なあの人のあの台詞が耳からずーっと離れない、あの話題作を観に行って来ました。

Vol.4『Diner ダイナー』

☆3.2/☆5.0点中

公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/diner-movie/

 

ようこそ、殺し屋専用のダイナー<食堂>へ

そこは、命がゴミのように扱われる、殺し屋専用のダイナー<食堂>。店主は、元殺し屋で天才シェフのボンベロ。

「俺は、ここの王だ。砂糖の一粒まで俺に従う」

日給30万の怪しいアルバイトに手を出したオオバカナコは、ウェイトレスとして売られてしまう。次々と店にやってくる殺し屋たち。オーダーは極上の料理か、殺し合いか…… 店主、ウェイトレス、殺し屋たち。新たな殺し合いが今、始まる――!

食堂でのルールは三つ

一・シェフに従うか、死ぬか。
二・殺し屋以外、入店不可。
三・どんな殺し屋でも、平等に扱う。

極上の料理目当てに殺し屋が集い、狂気に満ちた食堂。

“命がクズ同然”な食堂で、天才シェフ〈ボンベロ〉は欲望も、生死も、支配している。

しかし、平凡な女〈カナコ〉が迷い込んだ日から、クセモノ殺し屋たちの本能を極限まで刺激する殺し合いゲームがはじまる。

平山夢明原作の小説『ダイナー』を、蜷川実花監督が色彩鮮やかな映像美で実写映画化。

映画館に足を運ぶたびに予告で聞き続けてきた、藤原竜也さんの

「俺はぁぁぁ! ここのぉぉぉ! 王だっ!」

という絶叫をやっと本編で目の当たりにすることができ、きたきたーっっ! と、もはやその一言で満足するレベル。

『ダイナー』において最も重要なこの台詞ができるまでのメイキング映像が公開されているのですが、ジワジワきてめちゃくちゃ面白いので観てみて下さい。

 

そして劇中に登場するのは、食も生死も支配する王・ボンベロ(藤原竜也)、ダイナーに身を売られた女・オオバカナコ(玉城ティナ)、全身傷だらけの殺し屋・スキン(窪田正孝)、全身整形で子供に姿を変えたサイコパス殺し屋・キッド(本郷奏多)、スキンが仕えるボスで組織内の東のトップ・マテバ(小栗旬)、西のトップ・マリア(土屋アンナ)、北のトップ無礼図(真矢ミキ)などと豪華なキャスト陣。

本作の最大の魅力がそんな多種多様なキャラクター達にありました。それぞれの過去を背負った沢山の殺し屋たちが登場し、生々しく猟奇的で、一本の映画に纏めるのは難しいであろう原作を蜷川監督らしく極彩色で、スリル満点に独特な世界観を描いています。

中でも個人的に窪田正孝さんと真矢ミキさんの衝撃が強く、窪田正孝さん演じるスキンは、全身傷だらけの凄腕の殺し屋。ボンベロとは古い仲で辛い境遇のカナコに同情し優しく接しますが、彼自身にも内なるトラウマがあり何処かしら漂う影を演じるのが絶妙でとても魅惑的でした。これは誰でも好きになってしまいます。特に、あるトラウマによって感情を爆発させるシーンは見応えがありました。

今週に公開される東京喰種の続編もそうですが、何かしら影のあるキャラクターを演じる窪田正孝さんには一段と色気を感じて思わず魅入ってしまいます。

そして真矢ミキさん演じる無礼図は組織の北のトップ。美しい男装姿はもちろんのこと、目的の為に手段を選ばず冷酷で他の殺し屋たちとは一味違うクールさが異彩を放っており目を奪われました。

「望みが叶わないことが生きる糧になるやつもいる」

「お前がお前を必要としているのだ」

など、個性が強くて様々な過去を背負った殺し屋たちが発するからこそ刺さる言葉が散りばめられています。この人はどうして殺し屋になったのか、この言葉の真意は何なのか想像を膨らませるのもキャラクターの個性が強いからこそ楽しめる要素の一つです。

原作を知っている方には全体的に少し物足りないという感想が多い印象でしたが、原作を読んだことがない私的には映像も綺麗でグロさも大衆向けにちょうど良く収められており、”映画”というよりは”蜷川実花監督の映像作品”として面白かったです。ストーリーはあくまで予想できる範囲の王道で、映像美や濃いキャラクター性、藤原竜也さんの圧倒的な演技力を楽しむことが出来る作品でした。

家族や友達、恋人などと一緒に気軽に映画を観たい時にオススメの作品です!

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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テラシマユウカ


2014年に結成され、現在9人組として活動中のアイドル・グループGANG PARADEのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

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