テラシマユウカの映画コラム 今日はさぼって映画をみにいくVol.6『トイ・ストーリー4』

こんにちは、今年の夏初挑戦する舞台「プレイハウス」の本番までいよいよ1ヶ月を切りました。

この舞台を経験させて頂くおかげで、今まででは関わりのなかったジャンルの方々とご一緒でき、気持ち悪いと思われるかもしれませんが、そんな皆さんを人間観察をするのが最近のひとつの楽しみとなっています。

そしてまだ本番も始まっていないのに、この舞台が終わってしまった時を想像して寂しくなっている自分がいます。

繰り返し同じシーンの稽古をしたりしているのですが、何度見ても思わず笑ってしまうくらい面白くて、皆さんに見てもらってこの面白さを共有できる日を心待ちにしています。

Vol.6『トイ・ストーリー4』

☆3.6/☆5.0点中

公式HP:https://www.disney.co.jp/movie/toy4.html

 

“おもちゃにとって大切なのは子供のそばにいること”ーー

新たな持ち主ボニーを見守るウッディ、バズらの前に現れたのは彼女の一番のお気に入りで手作りおもちゃのフォーキー。彼は自分をゴミだと思い込み逃げ出してしまう……。ボニーのためにフォーキーを救おうとするウッディを待ち受けていたのは、一度も愛されたことのないおもちゃや、かつての仲間ボーとの運命的な出会い、そしてスリルあふれる遊園地での壮大な冒険だった。見たことのない新しい世界で、最後にウッディが選んだ”驚くべき決断”とは……? 世界中が涙した前作を超える、「トイ・ストーリー」史上最大の感動のアドベンチャー。その結末は、あなたの想像を超えるーー。

ウッディやバズ・ライトイヤーなどお馴染みのキャラクターが登場している他、前作では別の持ち主の元へ渡ったため登場しなかったボー・ピープが20年ぶりに再登場しています。

また『トイ・ストーリー4』は物語の鍵となる新キャラクターがいくつか登場してきます。特にキーマンとなるのは自分をゴミだと思い込んですぐゴミ箱に入ってしまう新キャラクターの”フォーキー”。

そして可愛い見た目とはギャップのある毒舌な青いうさぎとアヒルのぬいぐるみ”ダッキー&バニー”や、発声器が壊れ何十年もアンティークショップで忘れ去られてきた”ギャビー・ギャビー”などといった個性豊かでおもしろいキャラクター達が今作も登場します。

トイ・ストーリーは絶対に吹替で観たいと思っていたのですが、時間の都合で字幕版で鑑賞しました。ダッキー&バニーの声はチョコレートプラネットさんが担当しており、2人の掛け合いはめちゃくちゃ面白そうなのでいつか必ず吹替版で観たいと思います。

オモチャが自由に動ける世界を描いていますが、なんでもかんでも好きに動き回るのではなく、そのオモチャひとつひとつの特徴を捉えた動きをするのが好きな所です。ミスター・ポテトヘッドはすぐに顔のパーツが取れてしまうけれどそれを逆手に取って視界を広げるといったオモチャの細かな特性で観る人を面白がらせてくれます。

今作に関して、ネットでの評価が完全に2つに割れていたのが印象的でした。

私は『トイ・ストーリー』を初めて観た時、ひたむきに持ち主の側に居て自分のオモチャとしての役割を全うしようとしていることが大前提でストーリーが進んでいる点に驚きを感じた記憶があります。命が吹き込まれたおもちゃ達はいつだって持ち主アンディの為に行動を起こしてきました。持ち主が変われどそれは変わらないものであると信じていたので、今作の結果を良い悪いどう捉えるかは別として、正直驚きを隠せませんでした。

個人的には今作もキャラクターのユーモアが相変わらず私達を楽しませてくれて見応えもあり、結末はこれはこれでありなのかなと感じたので面白かったです。”自分に与えられた役割を全うする素晴らしさ”を3作目まで描いてきた『トイ・ストーリー』で新たな価値観を描くことによって、新しいメッセージ性も生まれていました。

久しぶりに再登場したボー・ピープもただの可愛らしい人形ではなく、服もパンツスタイルに変わり、外の広い世界を見たいという意志をしっかりと持ったカッコイイ勇敢な女性として描かれており以前登場した時代からの考え方の移り変わりを感じます。

意思はありつつもあくまでオモチャとして進んできたものが、ボーやウッディ達がオモチャとしての固定概念を覆した自我を持ち始めたことに多くの人は戸惑いや寂しさを感じて賛否両論分かれることになったのかなと思います。

やはりシリーズが続いている作品だけあって、これまでの道のりを振り返ってこそ心に沁みるウッディ達の成長や心境の変化が確かに『トイ・ストーリー4』にはあったのではないでしょうか。

前作までとは比べてかなり大人向けに作られたストーリーでした。結末の捉え方はどうであれ、見逃せない作品だと強く思います。

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テラシマユウカ


2014年に結成され、現在9人組として活動中のアイドル・グループGANG PARADEのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

テラシマユウカ Twitter

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