テラシマユウカの映画コラム Vol.18『クロール-凶暴領域-』

こんにちは、テラシマユウカです。

私は魚の鱗や、恐竜とワニのボコボコの肌質、サメの顔面などが何故か苦手でそういう映画を避けてきました。

ですが、今回ご紹介する映画を何の気なしに観てから苦手意識が意外と薄まってきていることに気付けたので、サメ映画の類も掘り下げてみたいと探究心が芽生えワクワクしています。

これを機に、映画に限らず食わず嫌いしてきた物にも視野を広げてみたいとチャレンジ精神が爆上げ期間真っ只中のこの頃です。

Vol.18『クロール-凶暴領域-』

☆3.7/☆5.0点中

公式HP:https://crawlmovie.jp/

 

大学競泳選手のヘンリーは、疎遠になっていた父が、巨大ハリケーンに襲われた故郷フロリダで連絡が取れなくなっていることを知り、実家へ捜しに戻る。地下で重傷を負い気絶している父を見つけるが、彼女もまた、何モノかによって地下室奥に引きずりこまれ、右足に重傷を負ってしまうー。

普段滅多にサメや恐竜映画などアニマルパニック作品を観ないので、全国公開されており上映回も多く、どんなもんかと軽い気持ちで劇場へ向かったのですが、良い意味で期待を裏切られました。

『死霊のはらわた』シリーズや『スパイダーマン』シリーズを手掛けたサム・ライミが製作に関わっています。

簡単に言うと、ハリケーン直撃の中、ワニ園から脱走したワニに父娘が襲われ果敢に生き延びようとするストーリー。

細部までひたすらにこだわり抜かれたであろうリアルなワニが襲いくるスリリングで迫力満点な映像に感動させられ、それに加えてしっかりとした親子のストーリーも兼ね備えており、満足度が高い作品です。

勝手に、予算がなく動物のCGがちゃっちくてチープだったりするイメージがあったのですが、今作では実際に本物のワニを使ってるんじゃないかと疑うほどにワニの体の細部や泳ぎ、人を襲う動き全てが完璧。じわじわ追い詰めてくるのも、すごいスピードで追いかけてくるのも、かぶりつき離さず水中をぐるぐる回るワニ特有の動きも全部全部大興奮でした。

ワニの気配を感じながらもどこに潜んでいるか分からないドキドキハラハラ感が快感で、特に万引き集団の捕食のされ方が最高だったので注目ポイントです。

台風よりハリケーンの方が被害が大きいイメージがあったのですが、台風とハリケーンは、最大風速の定義と発生する場所の違いだそうです。

ハリケーンとは北大西洋、カリブ海、メキシコ湾および西経180度より東の北太平洋東部に発生する、最大風速が秒速33メートルになった熱帯低気圧のことを指します(台風は最大風速が秒速17メートル)。

ハリケーンの強さは1分間の最大風速を元に、カテゴリー1〜5段階に分けられます。今作のハリケーンは、5段階目で最も危険なレベルです。

ワニだけではなくハリケーンへの恐怖も合わさったことにより見応えに拍車をかけています。

子どもの頃から父に”最強の捕食者”であれと厳しく競泳を教え込まれたヘンリー。彼女のワニに噛まれても戦い続ける無敵感に思わずツッコミを入れたくなる部分もありつつ。

“最強の捕食者ヘンリー VS 最強の捕食者ワニ”。

ワニとハリケーンの迫りくる様子がテンポよくダラダラすることもなく、予想通りの展開でもつまらなさを感じることなく丁度いい具合に手に汗握ることができる、普段ヘビーなものばかり観ている私的に息抜きになるような作品でした。

何も考えず映画を観たい方にオススメ。

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テラシマユウカ


2014年に結成され、現在9人組として活動中のアイドル・グループGANG PARADEのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

テラシマユウカ Twitter

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