みなさん、こんにちは。
つい先日、ありえない勢いで何も無いところで転びiPhoneをぶっ壊しました、テラシマユウカです。
画面はほぼ割れていないのにタッチ機能が上半分全く反応しなくなり絶望に暮れる夜を過ごしていました。理由はどうであれiPhoneって毎度必ず2年周期で壊れる気がします。何か陰謀なんじゃないかと勝手に妄想を膨らませているこの頃です。
というのはさておき、近頃はJOKERがあったりハロウィンがあったりITが公開されたりと”ピエロ”がなんだかアツい秋になりそうです。
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
Vol.20『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
☆3.6/☆5.0点中
公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/itthemovie/
子供が消える街に、”それ”は現れる。
小さな田舎町で再び起きた連続児童失踪事件。幼少時代、”それ”の恐怖から生き延びたルーザーズ・クラブの仲間たちは、27年前に固く誓い合った〈約束〉を果たすために町に戻ることを決意する。だが”それ”は、より変幻自在に姿を変え、彼らを追い詰めて行くのだった……。
なぜ、その町では子供が消えるのか?
なぜ、事件は27年周期で起きるのか?
“それ”の正体と目的とは?
果たして、すべてを終わらせることができるのか!?
今作は2017年に公開されたどこにでも姿を現す正体不明の殺人ピエロ、ペニーワイズの恐怖を描くホラー映画『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』の27年後の物語です。
ITってなんだという方には1分でわかるこちらの動画を是非。
連続児童失踪事件を多発させた事件の犯人、”それ”と呼ばれる殺人ピエロのペニーワイズを撃退したルーザーズ・クラブのメンバーは「再び”それ”が現れたら町に戻る」と前作で誓い合います。
そして前作から27年後、再び連続児童失踪事件が発生し大人になったルーザーズクラブのもとに「COME HOME COME HOME」というメッセージが届き、27年前に誓った約束を果たすために田舎町デリーに再び集まるところから物語が始まります。
ペニーワイズはピエロの姿をした人の恐怖やトラウマ、コンプレックスを糧とし執拗に人につきまとう人外な存在。ルーザーズ・クラブのメンバーひとりひとりの大人になってもなお克服できていない過去の問題をそれぞれが乗り越えペニーワイズに挑む様が描かれています。
フラッシュバックで子供の頃の記憶を辿りながら登場人物ひとりひとりにフューチャーしていくので、前作を観ていなくてもなんとなくどういう感じだったか推測できるので今作から観ても全く理解できないという事はありませんが、圧倒的に前作を知っている方が感動と興奮があり楽しめるのは間違い無いです。
前作を復習せずに観てしまったのでどれがどの子だったっけ…… と一瞬なりましたが、子供時代のシーンも交えつつひとりずつ掘り起こしていく親切な展開だったので記憶を呼び起こす事ができ、とても助かりました。
約3時間という長丁場話の作品ですが、飽きを感じることなくあっというまに終わりました。ホラーを期待して行くと結構残念な作品かもしれませんが、ホラーコメディとして捉えて開き直って挑むと色々な意味で面白くて良い作品です。
クライマックスに近づき盛り上がってくるにつれてゲラゲラと笑いが止まらず最高でした。個人的に、ストーリーが期待していたよりもよく練られていて前作より好きです。
一つ言うなら、もう少しペニーワイズのチート感があっても良かったんじゃないかな…… という気持ちもあります。
何よりも良かったのは、キャスト陣。役者さん達それぞれが全くの他人ながらもどこか子供時代の面影が残っている様なこだわられたであろう配役が素晴らしかったです。
また、”あの”名作ホラーを彷彿とさせる様なシーンがあったり、原作者のスティーヴン・キングがゲスト出演していたりと思わずニヤニヤしてしまう部分もあり。
幼い頃にかけられた言葉へのトラウマやその頃に抱いた劣等感が大人になってもなお根強く残り、少なからず影響を与えていること。また、それに対峙するのは自分自身でしかないこと。そしてそれを巣食うペニーワイズ。ただのびっくりホラーではなく青春成長物語としての側面もあったり。
27年の時を経て見た目も身を置く環境も変化し大人になったルーザーズ・クラブ達が、いかにしてペニーワイズと戦うのか?
ペニーワイズの真相とは?
見所たっぷりの笑える作品となっていました。友達などと観てワイワイやるのも楽しいかも知れません。
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テラシマユウカ
2014年に結成され、現在9人組として活動中のアイドル・グループGANG PARADEのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。