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テラシマユウカによる映画コラム『今日はさぼって映画をみにいく』が連載100回を迎えました!

2018年11月20日に『それでも映画は、素晴らしい。』というタイトルでスタートしたテラシマの映画連載。当時は、色々な人にオススメの映画を聞き周り映画を紹介していくスタイルでしたが、2019年6月25日から『今日はさぼって映画をみにいく』にタイトルを変更し、そのときに上映中の新作映画のみを紹介していく形になりました。

この間、いろいろなこともたくさんありました。所属していたグループGANG PARADEが2020年4月に分裂し、現在はPARADISESのメンバーとして活動。ライヴを中心に精力的に活動をしています。また、新型コロナウィルスの影響により映画館が休業要請を止む無くされたときには、テラシマならではの視点で映画特集を組みました。観る映画や書くテーマも少しずつ変わってきているようです。

今回100回を記念して、テラシマユウカとともに、これまでの連載について振り返ります。ぜひ見逃していたコラムや映画をこの機会に楽しんでみていただけたら幸いです。

取材&文:西澤裕郎
写真:大橋祐希


映画の世界にちゃんと入り込めるのが、映画館ならではのよさ

──『今日はさぼって映画をみにいく』、連載100回を迎えました。『それでも映画は素晴らしい』から合わせると131週ずっとコラムを書き続けているわけですが、これだけ書き続けてみてどんなことを感じていますか?

ユユ:連載を始める前は何も考えずに映画を観ていたし、それこそ監督と対談をやらせてもらう未来も想像していなかったので、「継続は力なり」やなと本当に思っています。

>>テラシマユウカ、行定勲監督に恋愛映画の極意を聞く
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──コラムを始める前と始めてからで、観る映画の量は変わりました?

ユユ:『今日はさぼって映画をみにいく』は新作を紹介する連載なので、観る量も増えたし、観る内容も変わりましたね。もともと映画館に行く機会は多かったんですけど、毎週絶対に行くってことはなくて。同じ映画を繰り返し観るのが好きだから、配信で観ることが多かったんです。連載を始めてから、毎週映画館に通うようになりました。

──グループでの活動もかなり忙しいと思うので、毎週映画館に行くのは本当に好きじゃないとできないですよね。

ユユ:実際、仕事の関係で行けないときもあって。そういうときはレイトショーを観て、終電後にタクシーで帰るときもありました。特に『プレイハウス』(※GANG PARADEと磯村勇斗がW主演を務めたミュージカル)の稽古をしている時期は本当に書けないかもってこともあったので、なんとか書けてよかったです(笑)。

──131週間一度も漏らさずに、ずっと書いているのは本当にすごいことです。映画を映画館で観るよさは、どういうところにあると感じていますか?

ユユ:映画は、設備が整ったところを想定して作られているし、監督も映画館で観ることを大事にされていると思うんです。ありがたいことに、オンライン試写のご案内をいただくことが増えたんですけど、携帯の小さい画面とかテレビで観ても、その後もう1回観たいなと思ったら映画館に観に行くようにしていて。やっぱり全然違って見えるというか。映画の世界にちゃんと入り込めるのは映画館ならではのよさなのかなと思います。やっぱり映画が好きなので、映画館でいろいろな映画を観ることを続けていきたい。自分でちゃんと足を運んでいかないと映画館がどんどんなくなっていっちゃうから。そういうところは少しでも自分が力になれたらいいなと思います。

──連載の中で、池袋のIMAXを紹介していたときがあったじゃないですか? 僕もあの記事を見て、『シン・エヴァンゲリオン』はIMAXで観ました。

ユユ:本当にスクリーンが大きいですよね。衝撃的なくらい(笑)。

──どこからどこまでがスクリーンなのか一瞬わかりませんでした。

ユユ:私も初めて入ったときに、へ!? って目を疑いました。どこからどこまでがスクリーンだ!? って。たまに映画館のことを書いたりするんですけど、それを読んで池袋のグランドシネマサンシャインに行ったという声も聞くので、作品だけじゃない発信も大切だなと思っています。

第三者が怖がらされているのを観ると、笑っちゃうし、ワクワクしちゃう

──コロナ禍で映画館が休館している時期もありました。Vol.42『青色映画ポスター特集』からしばらくは、ユユさんセレクトの特集が続きましたよね。

ユユ:オンライン試写をいただいてはいたんですけど、新しい作品について書いたところで観に行ける人はいないなと思って。だったら、家で観ることのできる作品を何個かまとめたりして書いていました。この時期が書くのが1番難しかったです。

──逆に言うと、ユユさん色が出ているゾーンでもあります。色が強いし、マニアックな感じがするというか。

ユユ:それ紹介するの? って映画とかあった気がします。エズラ・ミラー特集とか、完全に私が好きな特集ですからね。

──他には『トラウマ映画特集』とか『ゴシック映画特集』などですが、あらためて連載している中で、自分の好きな映画にはどういう傾向があると思いましたか?

ユユ:うーん、人が死ぬ映画ですね(笑)。観る映画も変わったんですよ。自分から進んでアクション系とか観ることはなかったんですけど、コラムを読んでくれているファンの人にアクション系が好きな人が多くて。これおすすめだよって言ってくれて、そこから観るきっかけになったりしました。でも基本的に好きなのはホラーとか、サスペンスとか怖い系が好きですね。明るいものよりは。

──ホラー映画は、どういった心境で観ているんですか?

ユユ:うーん、なんだろう。スッキリする(笑)。1番非日常なジャンルだと思うんです。あと、私自身、心霊体験をガッツリしたことがないので、1番自分から遠いものだなと思って。ただ、例えば、自分がお化け屋敷に入るのはめっちゃ嫌なんです(笑)。自分が知らないところで第三者が怖がらされているのを観ると、笑っちゃうし、ワクワクしちゃう。それが自分の中でストレス発散になっているのかもしれないです。

──連載初期は、日本映画も結構観られていますよね。

ユユ:第1回の『ハウス・ジャック・ビルト』は、完全に私の趣味で書いたんですけど、そのあと大きめの邦画タイトルがたくさん公開されて。最初は、コラムを読んでもらうきっかけになるかなと思って試行錯誤していました。例えば『人間失格』は、私1人だったら観に行っていない映画だったと思うんです。マイカ(※キャン・GP・マイカ / GO TO THE BEDS、GANG PARADEのメンバー)と観に行きました(笑)。

──Vol.29の『パラサイト 半地下の家族』は世界的に大きな話題になった作品でした。かなり早い段階でコラムに書かれていましたよね。

ユユ:すごく話題になっていたので、どういう作品なんだろうと思っていたんですよ。めちゃくちゃ脚本が凝っていて、全然結末が予想できない感じがおもしろかった。本当にいろいろな人が観に行っていたじゃないですか。こういう映画も、みんなが観る映画になるんだなと驚きました。

 

──『パラサイト 半地下の家族』と同じく、Vol.13の『アス』も貧困と家族がテーマになったサスペンス映画です。世界的に同じ社会的テーマが共鳴して描かれ、評価を受けていた印象がありますが、映画を数多く観る中で、作品に通底する社会的なテーマのようなものを感じることもありますか?

ユユ:ありますね。2010年代後半は、貧困や人種差別といったテーマが多い印象があって。最近はやアメリカ政治とかそうしたものを皮肉った感じの映画が多い気がします。映画を観て世界の情勢が分からなかったりするとき、自分で調べてみるんですけど、こういう問題が取り入れられていたりするんだ、って勉強になることが多いです。

 

──Vol.33の『his』をはじめ、今泉力哉監督の作品を多く取り上げているのも特徴的です。

ユユ:今泉さんは好きで、ほぼ全部書いている気がします。私が好きな怖い系の映画とは全然違うんですけど、人間のありのままを描く人だなと思って。登場人物が変わる過程を描く映画って多いじゃないですか? 今泉監督の映画って、主人公の成長物語とかじゃなくて、ありのままを描いて、ありのままで終わるんですよ。めっちゃ包まれる感じがするし、疲れたときに観ると、このままでいいんだって安心する。『his』はLGBTQとかを題材にしているんですけど、『マティアス&マキシム』など、そういう題材の映画も増えてきた印象があります。

 

ノーランの映画は毎回発見がある

──コロナ禍で、Netflixなどで『愛の不時着』や『梨泰院クラス』などの配信ドラマも流行りました。映画とは違う配信オリジナルみたいな作品は観ますか?

ユユ:Netflixオリジナルドラマ『アンブレラアカデミー』はめっちゃハマりました。ドク(※ユイ・ガ・ドクソン / GO TO THE BEDS、GANG PARADEのメンバー)におすすめされて、試しに2、3話観てみたら、めちゃくちゃおもしろくて。映画より長尺な分、1人1人の個性にフィーチャーした話しっかり観れるのは映画と違ったよさだなと思って。今シーズン3を制作中なので、それもめちゃ楽しみにしています。

 

──米ワーナー・ブラザースが、2021年公開予定の全ての新作映画をアメリカ国内で劇場公開日に合わせ、動画配信サービス「HBO Max」で同時配信すると発表したニュースも話題になりました。映画館と配信で同時に公開という流れも出てきていますが、それに対してはどう考えていますか。

ユユ:配信でも観てくれる人がいるのはいいことだし、配信きっかけで映画館に行ってくれる人が増える可能性も全然あると思うんです。例えば、ゴジラなんかは迫力がすごいので、大きい画面で観たいと思って映画館に足を運ぶかもしれないですし。コロナ期間に配信で映画を観るようになった友だちから「これ観に行きたいけど一緒に行かん?」って言われたこともあるんです。そういうきっかけになるなのかなと思います。

──緊急事態宣言が明けてから、『TENET』に向けての特集が続いた時期がありました。

ユユ:(クリストファー・)ノーラン祭りを開催していました(笑)。自粛が明けたけど、まだ新作もあまり公開されていない時期で。『ダークナイト』『インセプション』『インターステラー』に関しては、『TENET』がもうすぐ公開っていうのもあったし、再上映されて私も盛り上がっちゃって書きましたね。もともとノーラン映画は観ていたんですけど書くきっかけがなくて。配信でも観れるし映画館に行くきっかけにもなるしと思って書きました。

──ノーランのどういうところがそこまで好きなんですか?

ユユ:ノーランで最初に観た作品が『メメント』だったんですよ。時間軸が巻き戻るとか、めっちゃ難しいじゃないですか? あと、普通のループものって意外とあったりするんですよ、毎回同じところに戻っちゃうみたいな。でも、ノーランってそうじゃなくて、最後まで観終わった後に分かる。こことここは別の場所やけど同じ時間やったんやとか、そういう謎解きみたいな感じがめっちゃおもしろい。私が1回観た映画を何回も観るのが好きなので、ノーランの映画は毎回発見があるなと思うんです。

──『TENET』も1回観ただけじゃ理解できないですよね。

ユユ:本当に分からないです。たぶん私、5回くらい観に行きました(笑)。『TENET』は公開日0時からの最速上映のチケットを死ぬ気で取って観に行ったんです。そしたら、帰り際に知らない人に話しかけられたんですよ。「意味分かりましたか?」って(笑)。知らない人と2人でしばらく道端で『TENET』について語り合う会があった(笑)。「ここはこうだと思うんですよね」「ああ、そういうことか」って。それはそれでおもしろかったなと思って。

 

──たしかに話したくなるというか、一体感みたいなのが生まれるときがありますよね。

ユユ:そうなんですよ。『TENET』の上映が終わった後、スタンディングオベーションが起こって。みんな立ち上がって拍手が湧き上がった。そういうのに遭遇することって、なかなかないじゃないですか。それに感動しました。

本当は目を向けたくないけど見なきゃいけないこと

──コラムの後半になると、ほぼ邦画は取り上げていないですよね。ユユさんの中でどう意識が変わったんでしょう。

ユユ:なぜかわからないんですけど洋画の方が映画コラムを書きやすいのと、配信の新作が多いんですよ。『エノーラ・ホームズの事件簿』『シカゴ7裁判』『ザ・コール』とか。日本の映画より洋画の方が配信で新作が公開されることが多くて。そういうものもできるだけ取り入れて書くようにしていたんです。あと、映画コラムを書いていくうちに、だんだん洋画を好きになっていったのもあるかもしれないです。

──それこそ、去年1番ヒットした『鬼滅の刃』は観ていない?

ユユ:観たことがないんです(笑)。中高生のときはアニメオタクだったんですけど、映画を観るようになってから、アニメを観なくなっちゃって。『鬼滅の刃』も観た方がいいって言われるし、映画コラムで書いたらみんな見てくれるんやろうなとは思うんですけど、書かずに終わっちゃいそうです(笑)。

 

──そういう意味では、今年のヒット作『花束みたいな恋をした』はコラムに書かれていますよね。

ユユ:この時期、公開されている映画がコアな作品しか残っていなくて。上映も少なかったので、書いても観に行ける人があまりいないかもなと思ったときに行ってみるかと思ったんです。めっちゃ人が多かったです。

 

──僕が観に行ったときもカップルが多かったですけど、正直カップルが観る映画でもないんですよね(笑)。

ユユ:女友だちとかと観て、こういうところ分かるよねってぐちぐち言うぐらいが楽しい映画かなと思います。でも、とてもいい映画でした。

──ここ最近のコラムですと、『SNS-少女たちの10日間-』が話題になっていますよね。

ユユ:この作品については、結構書くのを迷ったんですよ。シビアな問題じゃないですか? だからこそ、自分なりの目線で書いてみようと思ったというか、こういう作品もちゃんと触れようと思って。今の時代、SNSがあってよかったなと思うことが多い反面、いろいろ嫌なことも書かれたりすることもあって。それ以上に、私が経験したことのないようなことが、この映画には描かれている。SNSには危険がいっぱい潜んでいる。それこそ将来自分が子どもを持ったときにこういうことがあったとしたらと考えると、本当は目を向けたくないけど見なきゃいけないことだなと思って。それはどんな人でもそうだと思うんです。いろいろな人が観た方がいい映画だなって思いました。

 

──オンラインのツールを取り入れた映画作品も増えましたよね。それこそ、ZOOMを使って撮られた作品だったり。

ユユ:Vol.84『ズーム/見えない参加者』も書きましたね。ホラーなんですけど、コロナ期間に作られていて。共演者が直接会わずに作られた映画とかも生まれてきていて、まさに時代やなと思いますよね。

軽い気持ちで映画館に行けるようなコラム記事を書きたい

──今回で100回を迎えたわけですが、101回以降はどんなことを書いていきたいと思いますか?

ユユ:自分の趣味は出しつつ、もっといろいろな人に見てもらえるコラムにしたいです。気になったときって、まずネットで調べるじゃないですか。そこでたまたま私のページを開いたときに、観に行ってみようかなって思ってもらえらいいなって。そういう軽い気持ちで映画館に行けるようなコラム記事を書きたいです。あと、配信だけのオリジナルの新作も多く出てくる時代になってきたので、そういうのも取り入れて、いい感じに時代に合ったコラムにしていきたいなと思いますね。意図せず時代背景に合った映画を選んでいる感じが今日話してみてわかったので、今後世界が変わっていくにあたって、映画もそういうのを取り入れていくはずなので、そういうものにも触れていきたいなと思います。

──これから上映される映画で楽しみにしている作品はありますか。

ユユ:まず『ファーザー』(5月14日公開)。アカデミー賞にノミネートされていた認知症の父親の話なんですけど、普通の映画って認知症を取り扱うときは認知症の人の周り視点なんですけど、その映画は認知症の人の視点で描かれているんです。

 

あと、去年公開されるはずだったホラー映画がめちゃくちゃ延期になってしまっていて。私、『アナベル』とか『死霊館』シリーズは何回か書いているんですけど、やっと今年公開って予告が出たんです。日本でもギリギリ今年公開されるかなと思うので、めっちゃ楽しみにしています。あと、マニアックなホラーなんですけど結構公開が詰まっていて。今年中に日本に来ればいいなと思っていますね。あと『クワイエット・プレイス』。キリアン・マーフィーがめっちゃ好きなので、もうすぐ観られるので楽しみです。

 

──次は、200回目指していきましょう!

ユユ:いやー、何年後だろう(笑)。

──今後に向けて、抱負はありますか?

ユユ:コラムがきっかけでファンになったって方がいらっしゃるんです。アイドルを知らなかったけど、この映画コラムきっかけで知ってライヴに来てくれた、って。そういう人を増やしていきたいです。映画を飛び越えて、PARADISESのライヴまで来てくれる人が増えたらいいなと思います!

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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Vol.1 『ハウス・ジャック・ビルト』
Vol.2『ピアッシング』
Vol.3『凪待ち』
Vol.4『Diner ダイナー』
Vol.5 『劇場版 Free!-Road to the world-夢』
Vol.6『トイ・ストーリー4』
Vol.7『チャイルド・プレイ』
Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
Vol.9『存在のない子供たち』
Vol.10『永遠に僕のもの』
Vol.11『ゴーストランドの惨劇』
Vol.12『惡の華』
Vol.13『アス』
Vol.14『人間失格 太宰治と3人の女たち』
Vol.15『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
Vol.16『アナベル 死霊博物館』
Vol.17『JOKER』
Vol.18『クロール-凶暴領域-』
Vol.19『ボーダー 二つの世界』
Vol.20『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
Vol.21『マチネの終わりに』
Vol.22『グレタ GRETA』
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Vol.24『ドクター・スリープ』
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Vol.26『カツベン!』
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Vol.28『屍人荘の殺人』
Vol.29『パラサイト 半地下の家族』
Vol.30『シライサン』
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Vol.40『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
Vol.41『デッド・ドント・ダイ』
Vol.42『青色映画ポスター特集』
Vol.43『MyFrenchFilmFestival フランスショートフィルム特集』
Vol.44『邦画特集』
Vol.45『エズラ・ミラー特集』
Vol.46『エディ・レッドメイン特集』
Vol.47『眠れない夜にみたい映画』
Vol.48『トラウマ映画特集』
Vol.49『ゴシック映画特集』
Vol.50『映画と音楽』
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Vol.52『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
Vol.53『アングスト/不安』
Vol.54『ANNA/アナ』
Vol.55『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』
Vol.56『透明人間』
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Vol.58『劇場』
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Vol.60『ダンケルク』
Vol.61『ハニーボーイ』
Vol.62『インセプション』
Vol.63『ようこそ映画音響の世界へ』
Vol.64『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
Vol.65『インターステラー』
Vol.66『TENET テネット』
Vol.67『エノーラ・ホームズの事件簿』
Vol.68『ミッドナイトスワン』
Vol.69『悪魔はいつもそこに』
Vol.70『マティアス&マキシム』
Vol.71『シカゴ7裁判』
Vol.72『レベッカ』
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Vol.74『THE CAVE サッカー少年救出までの18日間』
Vol.75『エイブのキッチンストーリー』
Vol.76『オン・ザ・ロック』
Vol.77『ザ・コール』
Vol.78『ザ・プロム』
Vol.79『ワンダーウーマン 1984』
Vol.80『ソング・トゥ・ソング』
Vol.81『Swallow/スワロウ』
Vol.82『ヒッチャー ニューマスター版』
Vol.83『恋する遊園地』
Vol.84『ズーム/見えない参加者』
Vol.85『ダニエル』
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Vol.88『聖なる犯罪者』
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Vol.91『ビバリウム』
Vol.92『ガンズ・アキンボ』
Vol.93『トムとジェリー』
Vol.94『BLUE/ブルー』
Vol.95『パーム・スプリングス』
Vol.96『街の上で』
Vol.97『ザ・スイッチ』
Vol.98『SNS-少女たちの10日間-』
Vol.99『ノマドランド』
Vol.100『ファーザー』

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Vol.30『ホラー映画オススメ10選』
vol.31『きみに読む物語』(推薦者:ももち)

テラシマユウカ

テラシマユウカ、月ノウサギ、ナルハワールド、キラ・メイ 、ウタウウタ、キャ・ノンからなるアイドルグループ、PARADISESのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、2020年4月からはグループが分裂。PARADISESのメンバーとして活動中。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

テラシマユウカ Twitter

軽い気持ちで映画館に行けるようなコラム記事を書きたい

──今回で100回を迎えたわけですが、101回以降はどんなことを書いていきたいと思いますか?

ユユ:自分の趣味は出しつつ、もっといろいろな人に見てもらえるコラムにしたいです。気になったときって、まずネットで調べるじゃないですか。そこでたまたま私のページを開いたときに、観に行ってみようかなって思ってもらえらいいなって。そういう軽い気持ちで映画館に行けるようなコラム記事を書きたいです。あと、配信だけのオリジナルの新作も多く出てくる時代になってきたので、そういうのも取り入れて、いい感じに時代に合ったコラムにしていきたいなと思いますね。意図せず時代背景に合った映画を選んでいる感じが今日話してみてわかったので、今後世界が変わっていくにあたって、映画もそういうのを取り入れていくはずなので、そういうものにも触れていきたいなと思います。

──これから上映される映画で楽しみにしている作品はありますか。

ユユ:まず『ファーザー』(5月14日公開)。アカデミー賞にノミネートされていた認知症の父親の話なんですけど、普通の映画って認知症を取り扱うときは認知症の人の周り視点なんですけど、その映画は認知症の人の視点で描かれているんです。あと、去年公開されるはずだったホラー映画がめちゃくちゃ延期になってしまっていて。私、『アナベル』とか『死霊館』シリーズは何回か書いているんですけど、やっと今年公開って予告が出たんです。日本でもギリギリ今年公開されるかなと思うので、めっちゃ楽しみにしています。あと、マニアックなホラーなんですけど結構公開が詰まっていて。今年中に日本に来ればいいなと思っていますね。あと『クワイエット・プレイス』。キリアン・マーフィーがめっちゃ好きなので、もうすぐ観られるので楽しみです。

──次は、200回目指していきましょう!

ユユ:いやー、何年後だろう(笑)。

──今後に向けて、抱負はありますか?

ユユ:コラムがきっかけでファンになったって方がいらっしゃるんです。アイドルを知らなかったけど、この映画コラムきっかけで知ってライヴに来てくれた、って。そういう人を増やしていきたいです。映画を飛び越えて、PARADISESのライヴまで来てくれる人が増えたらいいなと思います!

 

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