テラシマユウカの映画コラム Vol.22『グレタ GRETA』

こんにちは、テラシマユウカです。

最近は日が暮れるのも早くなって来て冬の匂いを感じる瞬間が多くなって来ました。

毎年この絶妙に寒い時期はどのレベルのアウターを着るかで毎朝悩まされる日々を送っています。毎晩、朝家出る時こんな寒くなかったやん! と凍えながら帰路についている気がします。

そろそろインフルエンザが本気を出し始める季節。早めに予防接種を打ったので今年も絶対にかからないぞという強い気持ちで冬を乗り越えていきます。

皆さんも体調には気を付けて、今日も元気に映画を観ましょう。

Vol.22『グレタ GRETA』

☆3.2/☆5.0点中

公式HP:http://greta.jp/

 

‪地下鉄に置き忘れられた女性のバッグ。

‪持ち主に届けようとした善意が、

‪まさかの衝撃の運命を導いていく――。

ニューヨークの高級レストランでウェイトレスとして働くフランシス(クロエ・グレース・モレッツ)は、帰宅中の地下鉄の座席に誰かが置き忘れたバッグを見つける。持ち主は、都会の片隅にひっそりと孤独に暮らす未亡人グレタ(イザベル・ユペール)。彼女の家までバッグを届けたフランシスは、彼女に亡き母への愛情を重ね、年の離れた友人として親密に付き合うようになる。しかしその絆は、やがてストーカーのようなつきまといへと発展し、フランシスは友人のエリカ(マイカ・モンロー)とともに恐ろしい出来事に巻き込まれていく!

ニール・ジョーダンの最新作。グレタを演じるのはイザベル・ユペール、そしてフランシス役にはクロエ・グレース・モレッツと素晴らしいキャスト陣。

グレタが置き忘れた”鞄”を親切に家まで届けてあげたフランシス。そこから話は始まり、お互い大切な人を失った者同士として着々と2人の距離は縮まります。彼女の本性を知らないフランシスは母を失った心の隙間をグレタで埋めようとしてしまい大接近。そこからじわじわと本性を表したグレタの異常なストーカーに悩まされ挙げ句の果てには…… といったホラーサスペンス。

なんだかごちゃごちゃしているようで流れが超王道なのでそこまで怖さに特化していないホラー初心者向けの作品でした。

ですが、あっさりしているホラーなのかな? と序盤で薄々感じていたので思ったよりも最後の追い込みがありスリラーとして中々にワクワクさせられます。

とにかくイゼベル・ユペールの怪演が光り、立ち姿だけでも異様な不気味さを放っていて、無表情の中に潜む狂気や異常性に底知れぬ恐怖を感じ思わず鳥肌が立つ。

細かい所を気にしなければ、シンプルな物語なだけにグレタという人間の恐ろしさがより一層引き立ち怖さが襲ってきます。

ホラー映画あるあるのなんで此処でこうすんねーん! みたいな、あえて危ない道を歩いていく的展開が多く、突っ込みたくなる箇所が多々あるのですが劇場で観ている時間はそのもどかしいホラーあるあるが1番怖さを感じる部分なので身体に変な力を入れて見てしまっていました。

大切な人を失ったという共通点によって互いに依存していった関係が、その過去を乗り越えられないグレタと乗り越えていくフランシスとの対比が次第に強くなることに少し悲しさも感じました。

そんなグレタですが、CHANELを着こなす佇まいの美しさはずば抜けて素晴らしく、またピアノの旋律とメトロノームの織りなす音から来る恐怖がグレタのあの無表情の顔と共に脳裏にこびりついて離れません。

サイコパス人間の狂気に人生狂わされるホラーが好きな方は、「ゴーストランドの惨劇」が更に恐怖レベルが高いので同時にオススメしたい作品です。

最近は救いようのない結末のホラー映画に中々巡り合えていないので、そろそろとんでもなく精神ズタボロにされて終わるホラーに出会いたいものです。

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テラシマユウカ


2014年に結成され、現在9人組として活動中のアイドル・グループGANG PARADEのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

テラシマユウカ Twitter

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