StoryWriter

先日から所属事務所のWACKの全国ツアーが始まりました。

宮城県女川町でのライブからスタートだったのですが、もう何回も来させてもらっている女川は訪れる度に大歓迎してくださって心温まる街です。

こんなにも人々が一体となって街を心から愛している素敵な場所に出会うことができて、実家の大阪以外におかえりと言ってくれる人が存在してくれている事は本当に贅沢で幸せなことだなあと噛み締めています。

女川は実家のような安心感と皆んなでワイワイと楽しむお祭り感どちらも堪能できて、このご縁をいつまでも続けていきたいと強く願うばかりです。

Vol.34『犬鳴村』

☆3.2/☆5.0点中

公式ページ:https://www.inunaki-movie.jp/#intro

 

臨床心理士の森田奏の周りで突如、奇妙な出来事が起こり始める。

「わんこがねぇやに ふたしちゃろ〜♪」

奇妙なわらべ歌を口ずさみ、おかしくなった女性、行方不明になった兄弟、そして繰り返される不可解な変死……。それらの共通点は心霊スポットは【犬鳴トンネル】だった。

「トンネルを抜けた先に村があって、そこで××を見た……」

突然死した女性が死の直前に残したこの言葉は、一体どんな意味なのか? 全ての謎を突き止めるため、奏は犬鳴トンネルに向かう。しかしその先には、決して踏み込んではいけない、驚愕の真相があった……!

九州に実在する最恐の心霊スポット旧犬鳴トンネル。その近くには日本政府の統治が及ばない集落”犬鳴村”があり、そこに立ち入った者は決して戻れないという、都市伝説がある。書き込みサイトやSNSには村周辺を訪れた恐怖体験が数多く寄せられている。犬鳴村は、旧犬鳴トンネルの先にあると言われているが、現在はダムが建設され、日本地図にその痕跡は残っていない。これは単なる都市伝説なのか、真実なのか……

決して触れてはいけない”犬鳴村”が、ホラー映画の第一人者・清水崇によって禁断の映画化! 身も凍る恐怖と戦慄、古より続く血の祝祭からあなたは逃げられない。

「この先、日本国憲法つうじません」

福岡県に実在し都市伝説として有名であり、日本最強の心霊スポットと恐れられている旧犬鳴トンネル。そんな舞台を基に呪怨シリーズやこどもつかい、ラビット・ホラーなどの清水崇監督が制作した今作。

三吉彩花さん演じる森田奏の周囲の人物が次々と怪奇現象に巻き込まれ、皆が噂の心霊スポット”犬鳴村”に関係していたことがわかり、奏は犬鳴きトンネルに立ち入りこれまでの出来事の真相を突き止めようとします。

簡単にまとめると凄いベタなジャパニーズホラー。

奏の兄とその彼女がYouTuberかの様にカメラを回し心霊スポットである犬鳴トンネルに入っていくという昨今によくある典型的なホラーのスタート。

ジャパニーズホラーは”驚き”だけで魅せるのではなく、いかに実態を映さず人間を恐怖に導くか、何か後ろに居る気がするけど…… といったボンヤリとした霊が怖さの醍醐味であるので前半は結構不安や恐怖心を煽られ、とても素晴らしいものでした。

序盤はグッと犬鳴村の空気感に引き込む良い流れだったので、中盤からも息つく間もないくらいの恐怖に見舞われるのではないかと期待したのですが、思い通りにはいかず。

やはりホラーというものは得体の知れぬ物に対する恐怖が醍醐味なので、次第にそのベールが剥がされ実態がみえてくると共にどんどん恐怖心が薄れてきてしまいました。

この作品は犬鳴村の古くから続く伝承に巻き込まれるもののしっかりとした全貌は見えず謎を含ませたまま幕を閉じてしまうと思っていたのですが、実際は奏の血筋が犬鳴村の秘密と関連がありその謎を解き明かしていくというホラーというよりもドラマみたいな謎解きの様なものでした。

こういう都市伝説的なホラーは完全なるネタバラシをしない、答えを出さないといった結末の方が面白味があるのではないかと感じてしまうので、いざ犬鳴村の正体が見えてしまうと恐怖心が無くなってしまいました。

ただ、ホラーに捉われず見方を変えると登場人物一人一人にドラマがあり、多くの情報量を約100分に納めているので見応えは十分にあります。

恐怖の沼にどっぷり浸かりたい私には物足りなさを感じてしまいましたが、展開の意外性もあり、人物関係や犬鳴村の歴史が入り組みまくった設定を楽しめる作品でした。

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テラシマユウカ


2014年に結成され、現在10人組として活動中のアイドル・グループGANG PARADEのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

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