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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。

久しぶりに金縛りになり心身共に疲労を隠しきれない朝を迎えています。

上京してきた3年程前から半年に1回のペースで金縛りになるのですが毎度、身体が動かず目すらも開けられない状態の中でベッドの横から誰かに覗き込まれる様な視線を感じてしまいます。

また、ベッドで動けない自分を天井から見下ろしている謎視点が登場する時もあり、摩訶不思議体験に頭を抱えています。

金縛りは科学的にどうのこうの〜と昔聞いたことがあるのですが実際の所、科学的だろうが心霊的だろうが気持ち悪いには変わりないので改善方法が知りたいものです。

ホラー映画好きなクセして恐怖体験してしまうと普通にビビってしまう小心者なので『金縛りだキタキタキタ〜〜〜!!!』くらいには頭のネジぶっ飛んでいたいなと感じてしまいます。

ということで今週は頭のネジがぶっ飛びまくったモラルゼロの予測不可能、とってもキュートで天真爛漫なあの女の子が登場する映画をご紹介します。

Vol.40『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』

☆3.9/☆5.0点中

公式ページ:http://wwws.warnerbros.co.jp/harleyquinn-movie/

 

悪のカリスマ=ジョーカーと別れ、すべての束縛から放たれたハーレイ・クイン。モラルのない天真爛漫な暴れぶりが街中の悪党たちの恨みを買うなか、謎のダイヤを盗んだ少女を守るため、悪を牛耳る残忍でサイコな敵ブラックマスクとの全面対決へ! 悪VS悪のカオスな戦いを前に、ハーレイはとっておきの切り札、クセ者だらけの最凶チームを新結成。ヴィランたちの世界で、予測不能のクレイジー・バトルが始まる!

かの有名なスーパーマンやバットマンなどアメコミヒーローの世界であるDCコミックス映画の中の一作。2016年に公開された「スーサイド・スクワッド」の続編にあたる作品であり、前作でひときわ目を引き1大ムーブメントを巻き起こしたキャラクター”ハーレイ・クイン”を主役とし新しく生まれたのが今作となっています。

DC映画は、今までのシリーズなど前知識が必要な気がして手を出しにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、今作はそんな心配はご無用。ましてや前作の『スーサイド・スクワッド』を観ていなくとも充分に楽しめる様に仕上がっています。

一つ頭に入れておく注意点と言えば、昨年公開されて観たという方も多いであろうホアキン・フェニックス演じる”ジョーカー”と、ハーレイ・クインと別れた”ジョーカー”は全くの別物ということ。

今作は女性主体で作り上げられた女性色の強い作品となっており、モラルゼロで予測不能に暴れまくる天真爛漫な悪カワ「ハーレイ・クイン」、超高音波の歌声を持つ歌姫「ブラックキャナリー」、出世から見放された、ゴッサム市警のはぐれ者刑事「レニー・モントーヤ」、ハーレイにもマフィアにも狙われる謎のダイヤを盗んだ少女「カサンドラ・ケイン」、マフィア一家に生まれ、秘密の過去を背負った危険な殺し屋「ハントレス」といった見た目も中身も個性豊かに突出したキャラクター達が揃い踏み。そして男性キャラとしてはユアン・マクレガー演じる「ブラックマスク」が登場し、どんな悪役っぷりを魅せてくれるのかも注目ポイントです。

ハーレイを初めとする女性キャラクター達は決してヒーローではなく社会からはみ出してしまった人間ばかり。ジョーカーと別れた後にも彼に依存してしまい男社会の掌の上から抜け出せず自立できないまま虚しく過ごしていたハーレイが、同じく声を上げられず上手くいかない時を過ごしていた決して味方ではない他の女達と手を取り合い、自分の弱さを認め成長しながら男達と戦っていく姿に目が離せなくなります。

また、1番の見せ場であるアクションシーンでは「ジョン・ウィック」でアクションを牽引するチャド・スタエルシキが監修を務めています。キュートでポップな衣装を身に纏ったハーレイ達が血飛沫やキラキラのラメを飛び散らし、女性らしくもダイナミックでスピード感溢れる身のこなしに想像以上の感動と驚きが生まれます。まるで一本のミュージックビデオを観ているような感覚に酔いしれました。

基本的にハーレイを語り手として、彼女の頭の中のように自分に都合良く事実をねじ曲げ、時系列もハチャメチャなままストーリーが進行していきます。時が進むにつれてナレーションにも変化が見られ、1人の自立した女性の成長ストーリーとしても”ハーレイ・クイン”というキャラクターの素晴らしい魅力をより引き出した作品になっているのではないでしょうか。

様々な作品が次々と公開延期になりエンターテインメントの楽しみを奪われている中で公開された刺激的な今作品、是非とも見逃すことなく劇場へ。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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Vol.1 『ハウス・ジャック・ビルト』
Vol.2『ピアッシング』
Vol.3『凪待ち』
Vol.4『Diner ダイナー』
Vol.5 『劇場版 Free!-Road to the world-夢』
Vol.6『トイ・ストーリー4』
Vol.7『チャイルド・プレイ』
Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
Vol.9『存在のない子供たち』
Vol.10『永遠に僕のもの』
Vol.11『ゴーストランドの惨劇』
Vol.12『惡の華』
Vol.13『アス』
Vol.14『人間失格 太宰治と3人の女たち』
Vol.15『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
Vol.16『アナベル 死霊博物館』
Vol.17『JOKER』
Vol.18『クロール-凶暴領域-』
Vol.19『ボーダー 二つの世界』
Vol.20『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
Vol.21『マチネの終わりに』
Vol.22『グレタ GRETA』
Vol.23『テッド・バンディ』
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Vol.29『パラサイト 半地下の家族』
Vol.30『シライサン』
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Vol.32『ジョジョ・ラビット』
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Vol.36『ミッドサマー』
Vol.37『架空OL日記』
Vol.38『スキャンダル』
Vol.39『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』

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テラシマユウカ


2014年に結成され、現在10人組として活動中のアイドル・グループGANG PARADEのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

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