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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。

この度私が所属しているGANG PARADEがGO TO THE BEDS / PARADISESの2つのグループに分裂することになりました。

5月23日まではGANG PARADEと並行する形となりますが、今後PARADISESとして活動していくことになります。

ギャンパレというグループをより強く愛してくれている人ほど、困惑だったり受け入れるのに時間がかかってしまうかもしれませんが、皆さんの気持ちを真摯に受け止め向き合っていきたいと思っています。

新しい事を始めるにあたって不安はつきものですが、それでもそのすぐ隣にはワクワクやドキドキなプラスの感情もきっと存在しているはずです。そのプラスをひとつひとつ丁寧にかつ大胆に積み上げていき、大きな夢をより大勢の方達と描いていければなと願っています。

この大きな変化は必ずチャンスに繋がるし、繋げてみせるという強い意志があります。私達の可能性は枯れる事なく無限に広げられるはずなので、未来の為に精一杯今を信じていて欲しいです。

4月1日(水)にリリースする新体制のスプリットアルバム『G/P』、私達の気合いと期待が詰め込まれた一作を是非お手にとって頂ければ嬉しいです。

これからも、何卒宜しくお願い致します。

Vol.41『デッド・ドント・ダイ』

☆3.7/☆5.0点中

公式ページ:https://longride.jp/the-dead-dont-die/

 

警察官が3人しかいないアメリカの田舎町センターヴィルで、前代未聞の怪事件が発生した。無残に内臓を食いちぎられた女性ふたりの変死体がダイナーで発見されたのだ。困惑しながら出動した警察署長クリフ(ビル・マーレイ)と巡査ロニー(アダム・ドライバー)は、レイシストの農夫、森で野宿する世捨て人、雑貨店のホラーオタク青年、葬儀場のミステリアスな女主人らの奇妙な住民が暮らす町をパトロールするうちに、墓地で何かが地中から這い出したような穴ぼこを発見。折しも、センターヴィルでは夜になっても太陽がなかなか沈まず、スマホや時計が壊れ、動物たちが失踪する異常現象が続発していた。やがてロニーの不吉な予感が的中し、無数の死者たちがむくむくと蘇って、唖然とする地元民に噛みつき始める。銃やナタを手にしたクリフとロニーは「頭を殺れ!」を合言葉に、いくら倒してもわき出てくるゾンビとの激闘に身を投じるが、彼らの行く手にはさらなる衝撃の光景が待ち受けていた……。

4月3日(金)より全国ロードショー。
あの鬼才ジム・ジャームッシュ監督の最新作、愛すべきオンリーワンのゾンビ映画がついに公開!

アメリカののどかな田舎町を舞台に、突如墓場から蘇った奇想天外ユーモラスな生きる屍達が住民を襲うパニックの行く末や、人間のおかしみをシュールにゆる〜く描いたゾンビ・コメディ・ムービー。あまりのゆるさに開いた口が塞がらない衝撃作。

監督とは3度目のタッグとなるビル・マーレイにW主演を務めるアダム・ドライバー。常連のティルダ・スウィントンやクロエ・セヴィニーに加えセレーナ・ゴメスなど、スターが勢揃いした豪華で最強なキャスト陣。いわば同窓会映画。アダム・ドライバー演じるピーターソン巡査が某作品のストラップを鍵につけていたり、監督と付き合いの長いビル・マーレイ演じる署長クリフが「俺は自分のシーンしか台本を貰っていない」と愚痴りだしたり……。淡々と進むシュールな空気漂うストーリーの中に織り込まれたこのキャスト陣だからこそ出来た「そんなのアリ!?」というネタ祭りには笑わずにはいられませんでした。

ゾンビ映画といえば人間を襲い恐怖に陥れ一瞬たりとも気が抜けない緊迫した時間が流れているのを想像しますが、逆に一瞬たりとも緊迫する場面が存在しません。田舎町ののんびりとした空気感はいつだって変わらず、ビル・マーレイとアダム・ドライバー主演2人のスカした真顔で立っている姿だけで笑わせてくる、まるでボケしかいない上がりきらない絶妙なテンションの漫才を見ている様な、心地良いけどなんだかむず痒い空気が常にこの作品に笑いを生み出しています。

‪また、作品内ではスターギル・シンプソン書き下ろしの曲「The Dead Don’t Die」が使われており、ピーターソン巡査がパトカーの中で度々聴く一曲。‬この曲の歌詞にはゾンビが生前の強い記憶に依存して彷徨う作中の姿を投影していて、ぼそぼそ単語を呟きながらコーヒーやシャルドネを求めるゾンビやスマホを持ちWi-Fiを探し回るゾンビなどを描写している一方で、社会風刺も織り込んだ部分もあり、ゆる〜い中にも多少のエッジを効かせた作品となっています。‬

常にローテンションでゾンビ映画の割に何も起こらないけれど、理解不能奇想天外なストーリーに、B級っぽいのに豪華すぎるキャスト陣。盛大な身内ノリ。さすがにゆるすぎるけれどそれが良い。

かつてない程にシュールで変てこ、肩の力が抜けるユーモアに溢れたオンリーワンのゾンビ映画、是非ご堪能あれ。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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Vol.1 『ハウス・ジャック・ビルト』
Vol.2『ピアッシング』
Vol.3『凪待ち』
Vol.4『Diner ダイナー』
Vol.5 『劇場版 Free!-Road to the world-夢』
Vol.6『トイ・ストーリー4』
Vol.7『チャイルド・プレイ』
Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
Vol.9『存在のない子供たち』
Vol.10『永遠に僕のもの』
Vol.11『ゴーストランドの惨劇』
Vol.12『惡の華』
Vol.13『アス』
Vol.14『人間失格 太宰治と3人の女たち』
Vol.15『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
Vol.16『アナベル 死霊博物館』
Vol.17『JOKER』
Vol.18『クロール-凶暴領域-』
Vol.19『ボーダー 二つの世界』
Vol.20『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
Vol.21『マチネの終わりに』
Vol.22『グレタ GRETA』
Vol.23『テッド・バンディ』
Vol.24『ドクター・スリープ』
Vol.25『マリッジ・ストーリー』
Vol.26『カツベン!』
Vol.27『ラスト・クリスマス』
Vol.28『屍人荘の殺人』
Vol.29『パラサイト 半地下の家族』
Vol.30『シライサン』
Vol.31『ペット・セメタリー』
Vol.32『ジョジョ・ラビット』
Vol.33『his』
Vol.34『犬鳴村』
Vol.35『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』
Vol.36『ミッドサマー』
Vol.37『架空OL日記』
Vol.38『スキャンダル』
Vol.39『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』
Vol.40『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』

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テラシマユウカ


2014年に結成され、現在10人組として活動中のアイドル・グループGANG PARADEのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

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